moi moi moi !!

愛猫モイ(mix 2015.4.8~ ♂去勢済)が消化器型リンパ腫と診断されたのは2017年が始まったばかりの冬、1歳9ヶ月の時でした。その日から一変したモイとの生活、闘病と友情の日々。

2017年7月24日に当ブログを開設しました。それ以前の約半年分はinstagramの記事を一部加筆修正し転載しています。写真や文章の一部にまだ不備があるかもしれません。これから整えていく予定です。どうぞよろしくお願いします。

10,14,14,21,7,14,14,14,14,14,28,14,14,21,28,42,63日

この数字はモイがこれまで行ってきた18回の免疫細胞療法のそれぞれの間隔。詳しく書くと、戻し日(2週間かけ培養したリンパ球を体内に戻す日)から、次の採血日(培養するためのリンパ球を採る日)までの日数。ずっとほぼ2週間隔で行ってきた免疫療法をここ5回ほどで徐々にペースを落とし間隔を広げていっていることを分かりやすく数値で示した。

昨年までは抗がん剤投与もあり、戻し日とバッティングしないよう(かぶるとせっかく増やしたリンパ球を抗がん剤が叩いてしまうことになるので)スケジューリングしなくてはいけなかったが、今は丸山ワクチンや日々のサプリ服用を除けば一番積極的な治療がこの免疫細胞療法で、その治療からの離脱を徐々に図っている、それだけ復調してきた、というわけです。

前置きが長くなったけど、今日はその18回目の免疫療法のための採血をするための通院。先週イレギュラーに分院へ通院した時は往路でも車窓を楽しんでいたモイだけれど、今日は鎮静剤を使うため朝ご飯を抜いたので気配で悟ったのだろう、出かける随分前からベッドの下に隠れていた。
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空腹もあってか行きの車中はご覧の通りいじけ気味。

病院は秋から予約制になったけれど待合室はそれでもけっこう混んでいた。「近藤さ〜ん」主治医に呼ばれると2つある診察室ではなくなぜかオペ室に通された。初めて入る部屋だったので少し落ちつかない状況のまま、先週火曜日の吐血の話から。

ファモチジンを毎日服用した効果もあってかその後吐きもなく先生が言っていたように一過性のものだったのだろうということに。一体なんだったんだろうという感じだがひとまずホッとした。

この件がありモイへの観察眼が高くなった今週、ちょっと気になることもあって先生に相談した。

ひとつはたまに便に黒い部分や赤い部分がまだらに混じること。普通なら気づかないレベルだけれど、毎回必ず記録として撮りためている便の写真を振り返ると、時より妙に黒い固まりがあったり、全体が少し赤みがかっているように感じる便があったことに気づく。先生に写真を見てもらう。「確かに出血の可能性はあります。黒っぽいのは胃や十二指腸で出血したものが降りたもの、赤っぽいのは腸から下、大腸あたりのものかもしれせんが、便の全体ではなく一部分なので、これが血かどうかは微妙ですね。」

もうひとつはモイがたまにする咳。頻繁にしていた子猫時代に比べると最近は月に2~3度ある程度なのだけれど、3日前の先週金曜にも咳き込んだ。その様子を録画できたので先生にも見てもらう。「猫の場合は鼻から吸うのでくしゃみが出ることは多いですが、これは確かに咳ですね。続くようであれば気管支炎や、猫の場合、喘息も多いですが、月に2~3度ということであれば、食べたものや飲んだ水がたまたまひっかかった、少しだけ喉が通りづらいような構造、体質なのかもしれませんが、とくに今これに対し治療をするということでもないかと思います。」と先生。

この時オペ室には超音波検査機がなく、いつものように立ち会ってリアルタイムにエコー画像を見ながらの診察を受けることが出来なかったので、今日はモイを預け鎮静下でリンパ球の採血をするついでにエコーも見ておいてもらうことになった。
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預ける直前。モイの寂しそうな表情がうっすら見える。
またいつもの街で待機。若干いつもより喉を通りづらい昼ごはん。待ち時間も長く感じる。

夕方、迎えに行く。

【血液検査】
  • BUN(尿素窒素)  31.3(前回 38.6)(基準値 17.8~32.8mg/dL)
  • CRE(クレアチニン)  1.9(前回   1.8)(基準値 0.8~1.8mg/dL)

  • 腎臓用の乳酸菌アゾディルを1日1カプセル服用しはじめて2ヶ月半。クレアチニンの値は今回0.1上昇してしまったが、尿素窒素の値は基準値内まで下がった。どちらも波はあるもののクレアチニン値が2回続けて2を下回ったことは1年ぶりでアゾディル(推奨は1日2カプセル)の効果が少なからずありそうだ。これを受け、毎晩自宅でやっている皮下輸液を今度こそ隔日に減らしてみる。丸山ワクチンも隔日なのでワクチンと輸液をセットで行えば2日に1度はモイに針を刺さずに済む。1年以上毎日モイに針を刺して来たが少しだけ楽になりそうだ。ひとまず2週間これで様子をみてみることに。
    • WBC(白血球総数)6240(前回 5900)(基準値 5500~19500μl)
    • 分葉好中球     2950(前回 2832)(基準値 2500~12500μl)
    • リンパ球      2680(前回 2773)(基準値 1500~7000μl)
    白血球はやっぱり少なめ。
    (余談ですが、「はたらく細胞」ってアニメ、最初の2話を見たけれど、面白いなあ。モイの白血球もあのキャラくらいカッコいいのかなあ。)
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    これまでの尿素窒素、クレアチニン、白血球の推移を棒グラフにしてみた。(注: 横軸は時間軸だけど計測日がマチマチなので等間隔ではない。)
    こうやってみると、やはり昨年3月の奇跡の復調の時の白血球数がずば抜けているのが分かる。腎臓は昨年7月くらいに悪くなった…。 

    【超音波検査】
    エコー画像を見せてもらう前に先ずは先生の見解。「ほとんど分からないですね。多分ここだろうなという場所はあるんですが、制御されていると思います。もう、だいぶ、ほぼほぼ治ってると言いたくなるくらい調子はいいんじゃないかと思います。」

    「寛解」ということばを不用意に使わないようにしているのか、少し言葉を選びながら話す先生だけれど、「治ってる」というワードが出た。むしろ、うれしい!
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    もちろん数年間の長期寛解の先に「完治」があるので、まだまだ闘病の旅、経過観察の旅は続くし、先週のように急に吐血したりしたら、その一瞬でどん底に突き落とされたような気分にこれからもなることはあるかもしれないけれど、ひとまずよかった。モイ、がんばってる!
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    次は2週間後のリンパ球戻し。ノーベル賞で話題の免疫療法。免疫チェックポイント阻害薬ではないkれど自己免疫に力を与えるという意味で活性化リンパ球療法も同じものだ。モイのはたらく細胞たち、もっともっとがんばってモイを完治へと導いておくれ。
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    お兄ちゃん、おかえり〜!

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    父のこと

    同じリンパ腫で入院中の父。初回のR-CHOP療法から数日後、便秘になり、かなり苦しんでいる様子だったが、ちょうどモイの通院中に電話があり、一週間ぶりにドバっと出たそうだ。よかった。抗がん剤ビンクリスチンの副作用で腸の蠕動運動が止まっていたんだと思う。便がたまり悪玉菌が増えると免疫力にはかなりマイナスになるし、下手したら腸閉塞にもなりかねないので便秘は実はかなり怖い副作用のひとつ。あと血糖値が大きく上下している以外は今のところ自覚的な副作用はないらしい。白血球がそれなりに戻っていればもうすぐ退院できるかもしれない。

    R-CHOP療法、減量しているとはいえ続けられるかなあ。続けるとしても2クール目以降の便秘対策が課題になりそう。 

    午前5時半、「ケポッ、ケポッ」という音で目が覚める。モイが嘔吐(えず)いている時の音で、この音が聞こえてきたらトイレットペーパーかペットシーツをなる早でモイの口元に持っていき吐物が飛び散らないようにするよう条件付けられた。たとえ寝ている時でもサイレンで飛び起きる消防隊員のようになった。今朝は寝室の横のクローゼットで吐こうとしていたところに急いでペットシーツを持っていき、かろうじて吐物を受け止めることができた。毛玉を吐いた。まだ薄暗い室内で眠い目をこすってそれを見てみると毛玉が赤い。「えっ!」「血?」「もしかして吐血?」、一瞬にして眠気が吹き飛んだ。そしてここ数ヶ月少しずつ忘れつつあった息詰まるような闘病生活が一瞬にして戻ってきた感覚。妻も起きて一緒にニオイを嗅いでみる。血なまぐさい鉄っぽいニオイ。10分後にまた水分(胃液?)だけを吐いたが、やはりいつもと違ってほんのり赤い。血が混じっているのは間違いなさそうだ。

    ここのところずっと元気だったモイ。毛並みもよく体重も増えているし、簡単に振り返っても吐血するような原因は思いつかない。頭をよぎるのはリンパ腫の再燃、転移。目の前が暗くなる。火曜日はかかりつけの病院の主治医は分院にいる日だ。ウェブサイトの予約フォームに事情を書いて相談してみる。ありがたいことに8時半くらいに返信があり朝一番に見てもらえることになった。
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    本来なら来週の月曜日にひと月半ぶりの通院をする予定だったが、思いがけず前倒しでキャリーケースに入ることになったモイ。しかも行き先は初めて向かう場所。それでも案外ケロっとしてキャリーから顔を出し車窓を楽しんでいるモイに少しだけ救われた気分。
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    診察がはじまり先ずは吐いた赤い毛玉の写真を見てもらう。「びっくりしますね、これは」と先生。「吐くということは胃か十二指腸より上のどこかに原因があると思いますが、消化管の内側は超音波では映りづらい場所なので、ひとまず粘膜保護剤で様子を見てみるのはどうでしょう」「もしそれでも何度か繰り返し血が出るようなら粘膜に何かリンパ腫も含めた異常が起きている可能性も出てきますから内視鏡を使って検査することにしましょう」「今日は明らかにおかしなものがないか確かめる意味で念のためエコーも見ておきましょう」と、胃や十二指腸の周辺を見てもらう。画像上はとくに異常は見つからなかった。ちょっとホッとした。「もし毛玉か何かで一次的に胃の粘膜が傷ついているのであれば数日もすれば粘膜は入れ替わるので治まると思います」と、以前もらった胃薬ファモチジンがまだ家にたくさん残っているので数日それを飲ませ様子を見ることになった。

    ないとは思ったけれど念の為「最近元気なのでよく同居猫(ウニ)とやり合ってるのですが、外傷から来ている可能性はないでしょうか?」と質問してみると、「それはないでしょうねえ、よっぽど強力なボディブローが入ってたら分かりませんが、それで血が出るとしたら相手はプロですね」と苦笑いの先生。

    原因がはっきりしたわけではないけれど、いつも迷いなく見解を示してくれる先生がいるだけで動揺がおさまり気持ちが楽になる。
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    突然の通院でおつかれ気味の帰路。
    帰宅後、夜まで様子を見るが今のところ吐くこともないし、極めていつも通りのモイ。あの血はなんだったんだろう。ここ数日はまたちょっと緊張しながら様子を見守ることになる。
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    リンパ腫を含めがん患者とその家族は常にいつそれが再発するかもしれないという不安と背中合わせでずっと暮らしていかなくてはいけない。そのことをガツンと感じた一日だった。

    昨日のインスタより。
    昨日3歳と半年になったモイ。闘病生活がはじまってちょうど半分の1年9ヶ月が過ぎた。
     

    前回に続き親父の話です。
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    10月2日
    親父は地元の病院の血液内科、腫瘍科の無菌病棟へ入院。この日は入院手続き後、血液検査と尿検査。それから主治医(入院に際し今回初めて担当となる若い医師)からの治療方針や入院中の心得などの説明があった。治療方針は、R-CHOP療法を入院中に1回、その後、3週間に1回通院し6~8クール。このうち抗がん剤ドキソルビシンとシクロフォスファミドは82歳という年齢を考慮し20%減量、ステロイドホルモンのプレドニゾロンは30%減量、それ以外は基本プロトコール通り行う予定、というものだった。

    8月末に行ったPET検査の報告も初めてここで受けた(順番がどうかと思うが、実家家族は仕事に追われこの日まで検査結果を聞きにいく余裕もなかったようだ)。疑わしい箇所が赤く映っている。左鎖骨周辺や肝臓に集積異常が多発、他にも複数箇所に集積があり、ご指摘の悪性リンパ腫の所見と思われます、と記されていた。

    「進行具合が気になるのですが、このひと月間にどう変化しているか治療に入る前に再検査はしないんでしょうか?」と質問すると、「我々が検査を行うタイミングは、今後の治療方針を大きく左右する段階になった時だけで、選択肢が変わらなければ検査はしない。基本的にエコーもしない、血液検査のみでおおよそのことは判断できる」とのこと。つまり先月と今月の間にリンパ腫が進行してようが後退していようがやることは変わらない、という見解。

    ベッド周りを整えていると、ちょうどこの日は週に一度だかの総回診の日だったみたいで、病室にぞろぞろと10数人の白衣の方々が入ってきて、隣のベッドの患者さんを取り囲んだ。「わ、白い巨塔みたい」と心の中でツイート。担当医から経過報告が読み上げられた後、教授と思われる石坂浩二風の方が「で、○○の数値はどうなってる?」と質問した後、「そんな時、君ならどうする?」「君は?」「君は?」と取り囲んでいる綺麗な白衣の方々を順番に指差し、一人一人が適切と思う処置法を答えるという、まるで授業でも始まったかのようなやりとりをしていて、そうかこれが大学病院かと認識した。
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    10月3日
    82歳の親父が、当時1歳9ヶ月だったモイの後輩になった日。抗がん剤初体験という意味でモイは大先輩になる。今回の入院はおおよそ2週間の予定で、その間に化学療法(R-CHOP療法)は1回しか行われない。

    R リツキシマブ(分子標的薬)
    C シクロフォスファミド(抗がん剤)
    H ドキソルビシン(抗がん剤)
    O ビンクリスチン(抗がん剤)
    P プレドニゾロン(ステロイド)

    このうちステロイド以外は今日1日で7時間ほどかけ順番に点滴で流し込む。ステロイドだけ5日間にわけ服用という形だ。モイ(猫)が行ったプロトコールは一種類ずつの抗がん剤を週替りで投与し、その都度エコーと血液検査で状態を確認していたので、効果の有無や置かれている状況も分かりやすかったが、まとめて一辺に投与、しかも6~8クールのあいだエコーも見ないとしたら、その間に起こるであろう様々な試練、副作用に耐えながら医師を信じていくしかない。

    まず朝一番に今日も血液検査をしたようだ。朝食後にプレドニゾロンを服用。点滴開始の30分前になって解熱薬と抗アレルギー薬を服用。その後医師が点滴用のカテーテルを刺し、10時からトライアスロンのような点滴タイムのスタート。先ずはリツキサン注と生食が混ざった700mlほどの点滴を約4時間かけて流し込む。点滴の落下速度は50ml/hから始め30分置きに速めて行き最終的には400ml/hにしていた。その都度看護師の方が来て機械を調整すると同時に、時より脈、体温、血圧、酸素濃度、血糖値などを診ていた。

    リツキシマブの後、制吐剤を挟み、いよいよ抗がん剤ドキソルビシン、ビンクリスチンと続く。この2つは量は多くないのでどちらも5分程度で落とし終わるが、点滴漏れをする可能性が高く、しかも漏れたら皮膚が壊死してしまう危険な薬剤なので看護師もつきっきりでカテーテルを注意深く押さえながら行っていた。モイが鎮静剤を使い5回も投与したドキソルビシン、その危険性は頭ではよく理解していたが、実際にその赤い液体を見たのは初めてで、そうかこれがモイを助けてくれたのかと感慨深かった。看護師もこの時は白衣の上から薄い防護服のようなものを着て、顔の半分ほどを覆うメガネをかけ、当然マスクも手袋もしている。処置後すぐにその防護服を丸めてジップロックのようなものに入れ処分していた。使い捨てなのだろう。それほど取扱い注意なものなんだな。

    薬剤を替えるタイミングでは医療ミスを起こさないための工夫として、看護師がふたり来て一緒に薬剤の名称や量を口に出し読み上げ指差しチェックしていた。最後のシクロフォスファミドも量は多くないが生食500mlに希釈しながら点滴するので、ここからまた2時間。カテーテルを刺してあるのが右腕の肘の内側あたりだったので、親父がちょっと動く度に点滴が流れにくくなるのか、すぐ「閉塞」とランプがつき、ピロンピロンとナースステーションまで聞こえるアラームがなり、その度に看護師が手直ししに来ていた。10回以上あったかもしれない。全部終わったのが午後5時。最後に少量の生食で点滴のチューブの中を洗い流している際、親父が看護師に「これは針ば刺したとこにノリで蓋ばしよっとですか?」と分かりづらいボケをかましていた。俺譲り。

    実家に送っていた8月の猫町フェスのライブビデオを親父も見ていたようで、点滴のあいだにその感想をたっぷり語ってくれた。「あのむぎっちゅうのはバチを手に取るのがうまかばってん、えらい練習しとらすとやろねえ」「途中の寸劇のとこはちょっとダラダラしとったね。もうちょい分かりやすくせんと曲ばしらんもんにはなんばしよっとか分からんめーもん」、入院初日とあってまだまだ目も黒くボケてもいないようだ。どうか認知症になりませんように。

    7時間の点滴後もケロっとしていたが、今朝142だった血糖値が点滴後は382と跳ね上がっていて、糖尿病の父も流石の高値にちょっとびびっていた。ステロイドや点滴で上がるものではあるようだけど、一次的なものであればいいのだけれど。

    主治医が昨日の説明で「我々の仕事は副作用にどう対処していくかです。」と言っていたように、この後の2週間の入院生活が意味するものは副作用との闘いだろう。とくに5日後くらいから白血球も下がりシビアになってくると想像される。リハビリと歯磨き、この2点をとくに気をつけてやってほしいと先生が言っていた。歯磨きは1日に8回だそうだ。細菌感染、衛生面には厳重に気をつかっている印象。

    ようやく始まった治療。父の闘病生活は始まったばかり。モイの絵葉書がおまじないになりますように。

     

    今日はモイの話ではなく親父の話です。不定期に発行しているメルマガから9月1日号に書いた文章を転載します。後半にこの闘病ブログ用に追記しました。

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    『1001枚目のハガキ』

    大学進学もせず「ミュージシャンになる」と
    九州を飛び出すバカ息子を、
    父は「なら仕送りしちゃるけん、
    毎日ハガキば書け」と見送ってくれた。
    33年前の春。

    上京した日から毎日1枚、
    日記代わりのハガキを書いてポストへ投函した。
    内容は簡単なものだったので
    とくにストレスにはならなかったけれど、
    早く自立して親にハガキなんか
    書かなくてもいい生活がしたい、と、
    結果としてこのことが、
    芸を磨きそれを職にするための
    強い後押しをしてくれたのかもしれない。

    結局まったく仕送りがいらなくなるのに
    2年半かかった。
    ざっと1000枚、書いただろうか。

    あれから30年、
    幸い音楽と共に暮らすことができている。
    家族にも恵まれた。猫もいる。
    もはや東京暮らしの方が長い。

    母は16年前の今日、自らの誕生日に儚く散った。
    生きていたら今日が80歳の誕生日。
    少しの親孝行もできなかったな。
    父の誕生日はちゃんと覚えていない。
    30の時の子が俺なので、
    もう82歳のはず。

    今度1001枚目のハガキを書こうと思っている。
    30年ぶりに書くそのハガキには、
    愛猫モイとウニの消印を押してもらおう。
    今のところ決めているのはそれだけ。
    来週9月8日と9日は東京都郵政博物館で
    モイウニ押印が発行される特別な日。

    父もちょうどその頃、
    入院することになるだろう。
    モイと同じ、悪性リンパ腫と
    先日診断されたからだ。
    また家族の特別な日々がはじまろうとしている。
    治療方針は精密検査の結果次第だが、
    R-CHOP療法を実施することになりそうだ。
    R(分子標的薬リツキシマブ)以外は
    全てモイも投薬したことがある
    抗がん剤やステロイド。
    あの小さなモイが治療に耐え奇跡的に今
    こんなに元気になっているんだから、
    親父にもきっとできるはず。
    高齢だけどがんばってほしい。
    入院してボケないようにね。
    環境の変化で認知症になる人も少なくないとか。

    これから考えるハガキの文面は
    あの頃と同じように稚拙かもしれないけれど、
    モイの消印が押されたそのハガキを
    枕元に置いてみて。
    きっと、おまじないになるよ。

    2018年9月1日 近藤研二

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    追記:

    Twitterでもつぶやけるほどの少ない文字数の葉書に9月9日の消印を押してもらい投函した。

    今日9月26日現在、父はまだ入院していない。これまでの経緯を簡単に。5月に喉に違和感を覚え、食欲がなくなり激ヤセしたことで、近医から大学病院を紹介された。血液検査や喉のシコリの状態からすぐにリンパ腫が疑われたようだが、大きい病院ゆえか、なかなか診察が進まず、何回も通い、喉元から取ったリンパ節では白黒つかず、乳腺のリンパ節を取り2回目の遺伝子検査をした(モイも2回したなあ)。それで、ようやく「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」と確定診断が出たのが8月末。その後も、骨髄検査、PET検査、心臓検査、歯の検査、抜歯と続き、抗がん剤治療をする方針になったが、現在ベッドの空き待ちで未だに入院できず、治療が始まっていない。

    週単位で進行する高悪性度のがんではなく、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は中悪性度とされ、それでも月単位で進行すると言われている。既に4ヶ月、大丈夫なのだろうか?
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    7月に帰郷し通院に付き添った際の写真。後ろ姿が俺に似てるかも。いや、俺が似たんだろうけど。
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    ちょうどこの日、耳鼻咽喉科から乳腺外科に回され脇の下からリンパ節をとり検査することになった。

    6月に兄から「親父がリンパ腫からもしれない」と聞いた時、真っ先に送ったのが「純パプラール水」と「AHCC」「D-12」。「純パプラール水」はモイがリンパ腫になってすぐ、インスタのフォロワーの方がDMで教えてくれたもの。結局モイは一度も試していないけれど、自分が口内炎が出来た時にこの小さなバイアル状の小瓶に入った6mlの液体を飲んだら翌日には痛みがひいた。
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    親父には6月中に5瓶入った箱を3箱送り飲んでもらった。そしたら喉にできていたシコリがなくなったそうで、がんかどうかもまだはっきり診断されていない段階だったが先生が不思議がったそうだ。その後もなかなか診察が進まないのでもう3箱送った。AHCCは90粒入ったソフトカプセルの瓶を2瓶これまでに飲んだようだ。
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    (通販サイトのスクショで失礼します)

    詳しいことは聞いてないけれど、直近の血液検査の結果がかなり良かったらしく「最初の結果はなんだったんだろう」と先生がまた首を傾げているそうだ。最近送ってきた親父の写真は7月にこの目で見た時よりも太っていた。何が功を奏しているのかは分からないけれど、「純パプラール水」「AHCC」、どちらも元はと言えばモイの病気があって知ったサプリメント。こうやってモイの病気で得た知恵が少しでも役立つ日が来てよかった。
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    82歳の父には抗がん剤治療はかなり大変だと思う。病院側で減量投与などの策も考えられるとは思うけれど、今後もサプリが治療の後押しをしてくれることを期待したい。

    などと書いていたら、ちょうど実家から連絡があり、10月2日に入院が決まったそうだ。その頃また帰ろう。
     

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    8月3日から飲み始めた腎臓用のサプリ、アゾディルの効果を血液検査で確かめるために2週間ぶりの通院。
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    通算72回目のドライブ。
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    まだまだ夏。
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    【体重】6.26kg
    100gほど減った。ここのところ消化器サポートがメインになっていて、最近ちょっとだけ飽きかけているかも。

    【超音波検査】
    ひと月ぶりのエコー。今日もエコー画像で見るかぎり腎臓も腸も綺麗。腸のあちこちをプローブでさぐりながら「たぶん場所的にはここなんですけどね…、いいですね(笑)、判らないです。正常な腸の構造をとっているので。まあ、経歴を知ってるから、ここだろうと言えるんですけど、知らなかったらここが異常とは言えないですね。」と先生。

    つまり寛解状態を維持ってこと。先生のちょっと間を置いて「いいですね」って言うの、最高。うれしい。
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    【血液検査】
  • BUN(尿素窒素)  38.6(前回 31.2)(基準値 17.8~32.8mg/dL)
  • CRE(クレアチニン)  1.8(前回   2.6)(基準値 0.8~1.8mg/dL)

  • クレアチニンの値が久しぶりに基準値内まで下がった!ただ尿素窒素の値は上がってしまった。今朝、絶食してこなかったからかな。クレアチニンが正常値に戻ったのはアゾディルの効果かもしれない。モイの体重では1日2カプセルが推奨される量だけど、今モイは夜1カプセルだけ飲んでいる(8月7日以降)。薬というわけではないので必ず規定量飲まないといけないというものでもないそうだ。コンスタントに飲み腸内に善玉菌を絶やさないのが重要だとか。カプセルが大きいので喉にひっかかることが多いので中身だけあげたいところだけど、より成分を腸に届きやすくするためにがんばってカプセルのまま飲んでもらっている。「この調子でもうしばらく続けてみてより改善するようであれば輸液の量も隔日に減らしていいかもしれませんね。」と先生。
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    今日はモイを預けることもなかった(奥の処置に連れて行かれるか否かではモイのストレスは大違い)ので昼のうちに帰宅できた。
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    【トイレ問題】
    消化器サポート(可溶性繊維)がメインの餌になって、ふわふわもちもちしたマシュマロのような便が出るようになった。テリテリした粘膜便っぽくもないので、時を同じく服用しだしたアゾディル(乳酸菌)が腸内環境も整えてくれていて、ひょっとしたら下痢を抑えるために服用している抗菌剤フラジールは減らしてもいいのかもしれないと思い、投与間隔を広げていた。だけどさすがに11日空けたところで便が少し柔らかくなり粘膜が出てきてしまった。 11日ぶりに1/2T飲ませたその4日後にまた下痢。下痢を床でされたら大変なのでまたその日のうちにフラジールを飲ませた。やはり悪玉菌クロストリジウム・パーフリンゲンスはモイの体内からそう簡単に消えてくれるものではないようだ。「フラジールは今の用途としては頓服のように与えてもいいですよ」ということだったので、これからもモイの便の様子を見ながらたまに飲んでもらう必要がありそうだ。
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    ところで、今朝、モイがひと月半ぶりにトイレ(システムトイレ)でウンチをしてくれた!ひと月半前の時も2回ほどトイレでしたかと思ったら、その後またアウトサイダーになってしまったので今回もすぐに安心はできないけれど、トイレの中に茶色い固まりを見つけただけでこんなにうれしいなんて、なんなんだよ、まったく。春に悪玉菌クロストリジウムが見つかって、5月途中からだんだんトイレ難民になってきた、この一連の経緯に因果関係があるのか、ないのか、未だにこの問題ははっきりしないけれど、とりあえず何処であれ、モイがすっきり排便できるのであれば今はそれでいい。

    8月3日からモイはアゾディルというサプリメントの服用をはじめた。窒素老廃物を栄養源とする善玉菌で腎臓をサポートするというもの。
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    それから数日して餌も可溶性繊維ロイヤルカナンの消化器サポートをメインで食べるようになった。腎臓用の療養食BPをあまり出さないようにしてみたら自然と移行した。
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    消化器サポートは便がマシュマロのようなフワフワした質感になるから効果が顕著だ。アゾディル、消化器サポート、何がどう作用したのかはっきりしないけれど、3.5日に1回ペースになっていた便が、6,7,8,10,11,13日とコンスタントに出ている。マシュマロ状で長さ30cmのこともあった。ただトイレでは相変わらずしてくれない。この調子で便がスムーズに出ることでまたトイレに行くようになってくれたらいいな。
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    2週間ぶりの通院日。前回もそうだったけど行きの車中でキャリーバッグから身体を乗り出して車窓を楽しむモイ。でも今日は時折り開口呼吸していた。暑いのかなと思いエアコンの温度を下げたりしたけど、どうも気温ってことでもないようで、ケロッとした表情に戻ったりまた開口呼吸したりを繰り返していた。緊張もあるんだろうけど何だろう。
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    今日は培養したリンパ球を戻すのが主目的。今までは通院したらどんな時でも必ずエコーで腎臓や腸の画像診断もしてもらっていたが、「最近、安定していますし、今日はエコーは診なくてもいいんじゃないでしょうか」と先生。心配性なのでもちろん不安もあるのだけど、そういう意見が出てくるような段階になっていることはとても喜ばしいことでもある。

    アゾディルの腎臓への効果を調べるのも3週くらい継続して服用してからの方がいいということで血液検査もなし。

    というわけで早々にモイを預けいつもの街で待機。
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    待機しているあいだに大気が不安定になり、みるみると空が暗くなり激しい雷雨に。モイもウニも雷の音を怖がるので、モイは病院で、ウニは自宅でひとりで大丈夫かなあと心配になる。

    少し小降りになっ夕方、病院へ迎えに。17回目の免疫細胞療法、培養され活性化されたリンパ球は今回1億1千万個に増えていた。1億個ほどがこの培養の目標値なので上出来なのだけど、モイは最近3億個近くまで増えることが多くなっていたので、それを思うとややさみしい数。

    でも今日はすごいトピックが!
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    モイの培養されたリンパ球を顕微鏡で覗いた写真をはじめて先生に見せてもらえた。

    細かなマス目に何個リンパ球があるかを数え、そこからおおよその全体量を算出しているそうだ。あとここに写真はないけれど、試験管に沈殿した状態のリンパ球も見た。てっきり赤いものだと想像していたけど甘酒のように白かった。白血球の一部だからだろうか。

    このリンパ球(αβTリンパ球)こそが免疫力の鍵。ネット検索するとこのリンパ球ががん細胞をやっつけている動画も見つけることができる。モイのリンパ球、今後もよろしくね!
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    免疫療法は少しずつ間隔を広げ次は2ヵ月後くらいにしようと思っていたので、今日が終われば2ヶ月間通院なし!と期待していたが、アゾディルの効果を見るために2週間後に通院することになった。ひとまずその効果を確かめたいので皮下輸液はまだ毎日続けている。
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    帰宅後のウニのキャリーバッグチェック、もうこれだけで写真集出せそう。




    ひと月半通院なしという夏休みのような暮らし。数日前からそれが終わろうとしていることは分かっていて少しソワソワしていた。家族が出かける時のモイの警戒心も徐々になくなりかけ、ここしばらくはベッドの下に隠れることが少なくなっていた。これは通院あるある、もしくは、マーフィの法則かもしれないけれど、通院日が近づくにつれモイはより元気になってきて、その姿を見ると病院に連れて行くのがとても心苦しくなるという心境に久しぶりになっていた。
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    ひと月半分の使用済み輸液用シリンジと翼状針。さすがに多い (この50mlシリンジ1本150円なので1日2本で300円、ひと月で9000円。シリンジ代だけでもバカにならない…)。

    今日は鎮静剤を使うので朝ごはん抜き。
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    ウニの表情は「お兄ちゃんに付き合ってあげてんのよー!」にも見える。モイもさすがに気配を察したのか出かける直前にベッドの下に隠れた。
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    ただ車中では久しぶりだからか妙に元気でずっとキャリーから顔を出し車窓を楽しんでいた。往路では珍しい。
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    紫陽花もまだ少し残ってるねえ。

    今日何がうれしかったかって、診察室に「お久しぶりです~」って入ったら、先生も「ずいぶん、久しぶりですね~」っと笑ってくれたこと。こんな何気ない会話で涙が出そうになる。

    【体重】6.34kg
    いい感じ。
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    【超音波検査】
    ひと月半ぶりだからかマットの上に仰向けに寝かされる時に「ウーッ」と唸るモイ。でもいつも妻や僕の顔を目の前に見つけるとスッと大人しくなってくれる。 腎臓は左右とも相変わらず綺麗。腸もどこを見てもバームクーヘンのような綺麗な5層構造。先生「分からないですね。多分この辺だったとは思うんですけど…、明らかにってところはもう分からないですね。」と前回と同じリアクション。「寛解」というワードはやっぱり使ってくれないし、僕らも一年前みたいに無理矢理言ってもらうこともしないけれど、「非常にいい感じなんじゃないでしょうか」というその言葉にただただ安堵する。

    【免疫細胞療法】
    17回目となる免疫療法の採血のためモイを預け、またいつもの街で待機。 IMG_2284
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    待っている途中でiPhoneが鳴る。着信画面を見ると病院の名前が。ドキッとする。

    ……

    あれは4年前の夏、マルオを定期検診で病院へ預け妻とファミレスで食事をしながら待っていた時だった。着信があった。病院からだった。
    「えっ!!」
    慌てて店を飛び出し病院へ戻ったが、 マルオは顔に酸素マスクをつけられ、心臓マッサージ中で、蘇生させるための注射を何本も脚から射たれているところだった。突然にやって来た息子との別れ。あれ以来あのファミレスチェーンには入れない。

    ……

    病院からの着信がこんなにもトラウマになっていることに今日気づいた。慌てて電話に出ると、看護師から処方薬の数の確認だった。なんだー、あー、びっくりしたー。 IMG_1818
    【血液検査】
    夕方、モイを迎えに行ったタイミングで鎮静下での採血のついでにやってもらった血液検査の結果を聞く。

  • BUN(尿素窒素)  31.2(前回 36.4)(基準値 17.8~32.8mg/dL)
  • CRE(クレアチニン)  2.6(前回   2.1)(基準値 0.8~1.8mg/dL)

  • クレアチニンの値が上がってしまった。2.6は昨年2月と7月にも経験があるけれどモイの中では最も悪い数値。「上がったり下がったり振れ幅の範疇ともとれます」と先生は言うけれど、腎臓は良くなることはないと言われているので心配だ。

    前にも先生から「今、流行りの」と言って薦められた乳酸菌サプリ「アゾディル」を取り寄せてもらうことにした。また日々の投薬が増えてしまう。最近の元気なモイを見て毎日の投薬や輸液が本当に必要なのか、2日に1回でもいいのでは、なんて思い始めていたので、ポロっと「今日もし腎臓の値が平行線だったら皮下輸液を隔日に減らせないか相談しようと思ってたんですが、」と先生に言ったら、「それはやってみてもいいかもしれません。輸液を減らした分、モイちゃんがしっかり水を飲んでくれればいいですし、数日試してみて引き返せなくなるような問題でもないですし」と。

    ただこんな意見も。「モイちゃんは確かに年齢にしては少し腎臓が白いです。同じくらいの若い猫はもっとくっきりと映るんですが」と。えー、毎回エコーの時、「今日も腎臓は綺麗ですね」と言われていたので安心していたのに、そうかー、黒い影はなくても、また別の要因はあったのかー。なんだかショック。

    うーん、このタイミングで輸液を減らすのどうなのかなあ。

    • WBC(白血球総数)5900(前回 5700)(基準値 5500~19500μl)
    • 分葉好中球     2832(前回 2300)(基準値 2500~12500μl)
    • リンパ球      2773(前回 2500)(基準値 1500~7000μl)

    白血球は相変わらず低め。これがモイのデフォルトだろう。白血球が低いということは基本的に免疫力が弱いはずだから、この先も病気、とくにがんの再燃には注意し続けなくてはいけないことは確か。
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    マヌルネコの写真を見ているとたまにモイに似てるなあと思うことがある。マヌルネコは病原菌の少ない高地に生息しているので、基本的な免疫力が低く、感染症による死亡率が高いんだそう。モイもそいういう血を引いているのかもしれないと思うこともある。

    そうそうトイレトラブルは継続中で、オシッコはシステムトイレでしてくれることが増えたけれど、ウンチは毎度毎度いろんなところでしてしまうので油断ならない。詳細は控えておくけれど本当に家中のいろんなところでしてくれちゃう。もう笑うしかない。
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    昨年7月31日に一旦完全寛解してちょうど一年。あの時は本当にたくさんのお祝いコメントをいただきました。その後すぐに小さな影がまた見つかって、半年ほどずっとくずぶっていたのだけれど、この春にまた雲ひとつない晴天になって…。
    長期寛解が5年ほど続いてやっと「完治」と言えるらしいけれど、さてモイはどこから数えたものか。でも期間にとらわれすぎず一日一日を大事に丁寧に過ごせたらと思います。







    毎日、自宅でモイへ皮下輸液をしだして一年が経った。愛猫に毎夜、来る日も来る日も注射針をさすことの重圧。責任。夜になると家中のストレスメーターが上がってくるのが分かる。それは日中どんなに楽しい日だったとしても決して逃れられない。

    抗がん剤の影響で腎臓の数値が上がり出した昨春から主治医の指示に従い不定期(隔日だったり毎日だったり)で皮下輸液をはじめ、7月2日からはきっちり毎晩行ってきた。

    120mlのリンゲル液を60mlシリンジ2本に吸い、そこに2日に1回は丸山ワクチンも混ぜ、そのシリンジに翼状針を着け、つまんで持ち上げた背中の皮膚に針をさし、中身をゆっくり押し込む。輸液が終われば、錠剤の飲み薬と独自にブレンドした液体サプリをシリンジで口から飲ませる。終わった後のご褒美のおやつタイプまでの一連のルーティン。いつも妻と二人がかりでやっている。

    おかげでモイの腎臓の値は基準値を少し上回った辺りで微妙に上下しつつもこの1年維持している。基本的に腎臓は良くなることはないので、このまま腎機能を維持するためにはこれからも毎日輸液するのがベターだと思うけれど、この介護生活にも似た日々が例えばあと20年毎日続いたとして、果たして自分と妻はどこまでがんばれるのだろうか。せめて、ここしばらくの間だけでも2日に1回にできたらな。少しは気が楽になるのだけれど。

    ご褒美のおやつがパブロフ化し、大人しく協力してくれていたモイも、最近はおやつに飽きたのか、また少し抵抗するようになってきた。全く同じルーティンでいつまでも通用するとも限らない。

    世界中の猫のためにもAIM製剤に期待したい。

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    ……


    トイレ難民生活も2ヶ月近く継続中。たまにシステムトイレや鉱物系の砂のトイレでしてくれることもあるが、まだ大も小もどこでするか分からない状態で、毎日、とくに帰宅後は家の中をクンクンとチェックして回る必要がある。幸か不幸かフローリングの床は黒い節目でいっぱいだ。悩める男、3才3ヵ月になったモイ。パパに似てしまったとこもあるのかな。

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    朝、大阪北部で大きな地震。千葉、群馬から地震が続いている。これ以上、被害が拡大しませんように。「備えよ常に」。モイは今日も病院。
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    【体重】6.26kg
    じわじわ増えている。
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    【血液検査】
    今日はなし。
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    【超音波検査】
    エコーで見る黒い影は今日も確認できず。先生は念のため2種類のプローブで腸管を調べたが「多分、この辺ですが、分かりにくいですね」と今日も言ってくれた。ゆくゆくは「多分この辺ですけどね」さえ言えないくらい分からなくなるのだろうか。それとも回腸のちょうどカーブした辺りなので、どんなに正常でも原発巣があった場所は特定できるのだろうか。

    昨夜採取した尿を預け、リンパ球を戻す間、いつもの街で4時間ほど待機。

    【免疫細胞療法】
    16回目の免疫細胞療法。2週間培養したリンパ球は今回3億個に増えていた。今はもうがん細胞も塊では確認できないレベルなので、この活性化させたリンパ球で見えないレベルの小さながん細胞を徹底的に掃除しているイメージ。免疫療法は副作用もないので、可能なら今後も定期的に続けたいところだけれど、ここでも何回も書いているように、採血時に鎮静剤を使うリスクと、2週間後に戻す際、数時間カテーテル点滴するストレスのリスク、都合2回通院しなくてはならない。それらを天秤にかけて今後の方針を立てたいと思っている。

    夕方迎えに行った時、今日も診察室の奥からモイのそれはそれは激しい叫び声が聞こえてきた。激しすぎて「ワフンワフン」と犬のような声になっていた。キャリーケースに戻されたモイを待合室に届けてくれた看護師さんは苦笑いで「モイちゃんテープを剥がすのが嫌いみたいで…」と。これも何回も書いているが、この処置の場にも立ち会わせてくれたらきっとモイのストレスもだいぶ和らぐはずなので、免疫細胞療法をもうちょっと気軽にやる気になるのになあ。
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    毎回、先生に渡している経過報告書。このメモにはないが、丸山ワクチンや皮下輸液も日々行っている。

    【尿検査】
    昨夜システムトイレで採取していたオシッコを持参し検査してもらった。2週間前に確認された潜血は今回まったくなく、全て基準値に戻っていた。「オスによく起こる無菌性の特発性膀胱炎だったと思います。もうこれで問題ないですよ。」と先生。ここのところ日に2回システムトイレでしてくれるようになっていたので、オシッコに関しては一件落着したのかも。

    【排便問題】
    問題はウンチで、この2週間まったくトイレではしてくれなくなり、家中がトイレと化している。しかもここ3回は牛革張りの椅子の上でするようになった。気づいた時はさっとペットシーツを落下地点に差し込むのでいいとしても、このままでは我が家は大変なことになるなあ。

    先生もこの件は明確な原因は分からない様子。便が最近硬めであることから、ひょっとしたら排便時の違和感があるのかもということで、可溶性繊維の食事にして少しだけ便を柔らかくしてみてはと、ロイヤルカナン製のフードサンプルをもらった。
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    下痢まではいかず、餅のような弾力性のある便になるということだが、最近のトイレ事情を考えるとかなりリスキーではある。家が…。でもこれでモイが気持ちよく便が出来て、またトイレでしてくれるようになる可能性があるなら試さないわけにはいかない。
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    今日は街で待機しているあいだ(初めてかな?)小雨が降っていて、薄着だったので少し冷え込んでしまった。帰宅した時は疲れていてウニの写真もイマイチ。

    次の通院は問題がなければ6週間後ということにした。どんどん間隔を広げている。うれしいな。6週間も家で過ごせるんだよモイ。

    先ず、モイのトイレトラブルの考えられる原因を思いつくかぎり箇条書き
    • トイレが嫌い
    • トイレの砂が嫌い
    • トイレの置いてある場所が嫌い
    • 排泄時に不快感がある(膀胱炎などで)
    • 過敏症
    • ストレス
    • 何かの意思表示
    • フラジール(抗下痢剤、抗菌剤)の影響
    • リンパ腫の影響
    • 腎臓の影響
    • その他
    5月になって尿の回数が1日1回と減っていたので月曜日の通院時に尿検査をしてもらった。血尿が認められたことから「膀胱炎だろう」ということにはなったが、「膀胱炎だと尿の回数が減るというより頻尿になって回数が増えるんですけどねえ」と首を傾げた先生。トイレから飛び出す異常行動についても原因不明のまま。

    ここ一週間(5月31日から6月6日)の1日の尿回数は2、2、4、3、0、5、2回(0回だったのは月曜の通院日)と増えていて、しっかり出し切れない頻尿の様子も見られることから、間違いなく膀胱炎と呼べる症状になってきた。

    細菌感染などの明らかな理由がない膀胱炎を総じて特発性膀胱炎と呼ぶらしいが、モイのためにもこれまでの経緯から自分に分かる範囲で原因を探っておきたい。

    何らかの理由でトイレ(トイレの砂)が気に入らなくなり、オシッコを我慢していた時期が続いたことで、ここ一週間で本格的に膀胱炎になったのか、もしくは、5月上旬から軽い膀胱炎になっていてその不快感からトイレ回数が減り、ここに来て悪化してきたのか。

    5月18日にはウニと同じような知覚過敏症の症状が一時的に出たモイ。背中が少しピクピクと波打ち、それを気にして仕切りにグルーミングしたり、辛抱できなくて走り出したりしていた。幸いその日以外はそれほど症状は出ないけれど、ひょっとしたらこの過敏症もトイレトラブルと何か関係があるのかもしれない。

    モイが排泄後にトイレから逃げるように飛び出す行動を動画で編集してみた。


    最も顕著にその様子が分かる最初の動画は6月1日22時18分にスマホで撮影したもので、2つ目以降は見守りカメラの映像を編集した。

    昔からモイにもウニにもあった排泄後のトイレハイ(排泄前のことも)とは明らかに違うこの走り。ここ最近は排泄し終わる前にトイレを飛び出すので、便が床に転がるようになった。10打席連続、場外ホームラン記録中(泣)。今日などは1階のトイレでしたはずが2階のあちこちに転がっていた。なんなん?

    トイレはシステムトイレを含めていつの間にか6個になった。コメントで大きさの指摘をいただき、特大の衣装ケースを試すべきか思案中だけど、60cm×40cmと比較的大きなトイレが2つあるにも関わらず小さなトイレに入ることも多いので、狭くて嫌という印象はあまり受けない。

    砂も元々使っていたトフカスの後、紙、鉱物、ペットシーツ、おから、別のおから、ひのき、システムトイレ用のチップ(ユニ・チャームのやつ)などいろいろ試している。オシッコはペットシーツかシステムトイレでですることが多いようだけど、便がはっきりしない感じで、スタジオのフローリングに直接されたこともある。

    トイレの置き場所もあちこち試していて、条件を変え過ぎている気もするけど、モイがポツンと佇んでいることに気づいた妻がその場所にトイレをデリバリーすると、そこでしてくれることもあるので、まだまだ試す余地はあるのかもしれない。

    この騒動でウニは少し落ち着かない様子だけど、鉱物系の砂が気に入ったようでそこで排泄してくれるので、しばらくは悪いけどお兄ちゃんのために試行錯誤に付き合ってもらうしかない。

    3月の下痢で見つかった悪玉菌クロストリジウム・パーフリンゲンスのために抗菌剤フラジールをずっと飲んでいる。3週間きっちり朝夜飲んで、そのあと夜のみにして2週間、隔日夜のみにして2週間半が経った。少しずつ減らしてきたが幸い下痢にはなっていない(今の状況で便が緩くなったら悲惨)。まだ便のテリはあるけれど、ひょっとしたらこのフラジールの影響で少し便秘になっている可能性もある。最近便がコロコロなので、余計に床を転げている。今日からさらに投与間隔を3日に1回、4日に1回と広げていき様子を見てみようと思う。それでトイレトラブルにも改善が見られたらラッキーだなあ。

    今日は、便を場外ホームランした後、オシッコも紙袋にしてしまい、さらに餌をがっつき過ぎたのか、しばらくして咳き込んで吐き戻した。マルチ安打なモイ。前にも書いた気もするけど、「一難去ってまた一難」って本当にモイのためにある言葉だなあ。

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