moi moi moi !!

愛猫モイ(mix 2015.4.8~ ♂去勢済)が消化器型リンパ腫と診断されたのは2017年が始まったばかりの冬、1歳9ヶ月の時でした。その日から一変したモイとの生活、闘病と友情の日々。

2018年04月

3週間ぶりの通院。リンパ腫の闘病をはじめて3週間も病院へ行かなかったことは今までなかったので、久しぶりに味わうこの緊張感。この3週間のあいだも僕らが外出しようと着替えたりする時はベッドの下に隠れていたモイ。今朝もやはり気配を察知して身を潜めていた。ただベッドを横にずらしても身動きはせず、じっと丸くなっている。抱きかかえると少し震えてこわばっているモイが愛おしい。モイもがんばらなくちゃいけないことは分かっているんだと思う。キャリーケースに入れる時はいつも抵抗せずにすんなり入ってくれる。とってもいい子だ。今日は往路ではほとんどキャリーから顔を出さなかった。
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今日は通算15回目になる免疫細胞療法のための採血日。モイを預けて鎮静下でリンパ球を採るので半日だけ絶食してきた。
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今朝、自分のご飯もないことに不服そうなウニ嬢

血液検査は採血の時についでにやってもらうことにして、先ずはいつものようにエコーから。

【超音波検査】

腎臓は相変わらず左右とも綺麗。そして原発巣と思しきいつもの腸にプローブをあてる先生。モノクロのエコー画像は見慣れないとなんだかよく分からないものだけれど、毎回立ち会わせてもらっているので、モニターを見ただけでもうだいぶ様子が見て取れるようになってきた。そして今日はいつもと腸の見た目が違いそうだというこがすぐに分かった。「多分この辺ですけどねえ…、分かりにくくなってますね」と先生。いつもある少しだけ分厚くなった黒い影がすぐに見つからず、腸管をゆっくり辿っていってもどこまでも綺麗な5層構造に映っている。そのまましばらく探して、画面を拡大し、わずかに層構造が乱れているところを画面上の定規で測る先生。2.9mm。厚みだけで言えば正常範囲内だ。プローブを置きながら、少しためた後に「いい感じですね」とニヤリとする先生。やった。今年になって1度も抗がん剤治療は行っていないが、病巣は維持したまま、それどころか、ここ2回ほどは少しずつ小さくなっているようだ。再寛解したと言うにはまだ早いけれど、がんはほぼ征圧できているのかもしれない。モイを預けて病院の玄関を出た瞬間、妻とふたりで小さくガッツポーズをした。

いつもの街で4時間ほど待って、夕方モイを迎えに行く。
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【血液検査】
  • BUN(尿素窒素)  29.4(前回 29.5)(基準値 17.8~32.8mg/dL)
  • CRE(クレアチニン)  2.3(前回   2.2)(基準値 0.8~1.8mg/dL)
腎臓の値は横ばい。少しだけクレアチニンが上がっているのが気になる。「毎日輸液をしてもらっているので今はとくに別の手を打つことはないと思いますが、最近、製薬会社に勧められるサプリで乳酸菌の力で腎臓の老廃物をおさえる製品が出たので、いずれ試してみるのもあるかもしれません」と先生。多分「アゾディル」のことだろう。食欲も出ることがあるし、もし腸内環境も整うのなら一石三鳥。ただカプセルで1日2回飲ませる必要があるそうなので、もうちょっと様子を見てからにしよう。
  • WBC(白血球総数)6400(前回 4700)(基準値 5500~19500μl)
  • 分葉好中球     2560(前回 2700)(基準値 2500~12500μl)
  • リンパ球      2368(前回 1700)(基準値 1500~7000μl)
  • 好酸球 1472(前回 200)(基準値 0~1500μl)
白血球もやはり劇的には増えておらず、抗がん剤クロラムブシルの影響がここまで残っているとは考えづらいので、モイのベースラインがやはりこの辺りなのかもという見解に。帰宅後に改めて血液検査結果の表を見てみたら、白血球の中の好酸球が今までになく多かったのに気づいた。基準値内ではあるし先生からとくに言及もなかったからとくに心配することはないのかもしれないが、一応ここにメモだけしておこう。

【下痢について】
抗生剤フラジールを2週間きっちり朝夜飲ませてみた(1回だけ朝忘れた)。下痢にこそなってないが、便はかなりテリテリしていて粘膜が付着していることも多い。その1度だけ飲ませ忘れた後の便は少し軟らかくなっていた。この様子だと薬を止めたらまた下痢をしそうな気配もある。2週間分の便の写真を見てもらいながら、そう先生に説明し相談した結果、もう一週間フラジールを続けて、その後も急に止めるのではなく様子を見ながら徐々に減らしていくようにしてみることに。クロストリジウムに有効な「タイロシン」という別の抗生剤を試してみることも薦められたが、これももうちょっと様子を見て考えようと思う。モイは過去の経験からβラクタム系の抗生剤で激しい嘔吐を起こす可能性がある。タイロシンはそうではないけれど、新しい薬を試すことにはいつでも慎重でいたい。
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SNSを通していろんな動物の命に接する日々。大往生する猫もいれば、FIPで1歳で亡くなる猫、生まれてすぐに燃え尽きる命、行方不明のままの命、帰ってくる命、モイと同じようにがんと闘う命…。生きていることは簡単なことではない。モイの1111日も毎日が奇跡なんだと改めて思う。すべての尊い命に祈りを。



モイとの出会いを回想する季節がやってきた。昨年は闘病でそれどころではなかったけれど、折りに触れモイが保護猫出身であることは触れてきたので、その経緯をご存知の方も多いだろう。

3年前、2015年4月15日に山梨県山梨市の万力公園で課外活動中の中学生が段ボールに入れられ放置されていた3匹の子猫を発見した。生後間もなかったので長時間そこに居たとは考えづらく、その日の早朝か未明に誰かが置き去りにしたのだろう。担任の先生が保護し、翌16日、知り合いのOさん宅で預かってもらうことに。翌日17日にはOさんが早速「里親募集サイト」に3兄弟を掲載。毎日のように里親サイトをチェックしていたうちの妻がほぼリアルタイムにその投稿に気付く。すぐに僕と電話で相談し、里親を申し出た。そして、その翌日18日には山梨のOさん宅に出向いて1匹だけ残っていた子猫を家族として迎え入れることに。まだ目も開いたばかりでOさんの推測から生後10日ほどだろうということで、4月8日生まれということにしたら、なんと先代のマルオと同じ誕生日だった。不安も多かったが当日のうちに車で東京の家に連れて帰った。その子猫に「モイ」と名付けたのは、翌19日、病院へ検診に連れて行った時だ。
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そんなモイとの出会いが、タイムリーなことに3年経った今日、漫画になって発売された。コンビニコミックス『ねこぱんち』No.140 旅猫号に掲載の「木彫り猫の息吹~はしもとみお彫刻日誌~」で我が家のエピソードを取り上げていただいたのだ。漫画化にあたっては編集の長島さんにものすごく丁寧に取材していただいた。物語はノンフィクションそのもの。会話の内容、かぶっている帽子、家の間取りなど、細かいところまで、まるで一緒に生活していたんじゃないかというくらいにリサーチされている。自分の身の周りに起こったことがそのまんま漫画になる、なんだか不思議な体験。是非、コンビニエンスストアの漫画本コーナーで手にとっていただけたらと思います。
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元になったであろう写真

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今日は月曜日ですが、初めて3週間通院なしの最中なので家でのんびり過ごしているモイ。だけど、さっき毛玉を吐いてちょっと疲れちゃったのか今は冷蔵庫の上で寝ている。 この一週間フラジールを朝夜1/2Tずつ飲ませているけど、昨日、今日と便が軟らかくなってきたのがちょっと気になる。

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昨日で3歳になったモイ。1歳9ヶ月でリンパ腫が発覚した当初は、2歳を迎えられるかさえ正直分からなけったけれど、あれから1年3ヶ月、モイはまだまだがんばっています。「三つ子の魂百まで」は、なんだか猫にも当てはまるような気がする。やっとこれから落ち着いた大人になっていくモイ。穏やかな生活が送れるといいなあ。そしてこれからもがんばろう!
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4月8日になってすぐのモイ

先週モイの便を持って行き外注でお願いしていた「下痢パネル」という遺伝子検査の結果が出ていたので、今日病院へ聞きに行った。
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猫コロナウィルス( FCoV)とClostridium perfringens(クロストリジウム・パーフリンゲンス)α toxinの2つが陽性だった。

コロナウィスルキャリアである猫は多いのだそうだ。実はウニもそう(初めて書くかもしれないけれど、生後半年頃にFIPが疑われて遺伝子検査をしたことがある。これについてはいずれまた)。FIPはコロナウィルスの突然変異で起こるため、とても怖いのだけれど、だいたいの場合は発症することはないので、コロナウィルスのキャリアであること自体は特に気にすることはない。よっぽど子猫であればこれが下痢の原因である可能性もあるが、3歳になったモイがコロナウィルスから下痢をしている可能性は低いでしょう、と先生。

問題は、クロストリジウム・パーフリンゲンスで、これは悪玉菌の一種のようなものらしく、この菌があっても普通に暮らしている猫もいるらしいが、下痢している猫からこの菌が検出されたとしたら、下痢の原因がこの菌であると考えてほぼ間違いないだろうとのこと。つまりモイの今の下痢の主犯格というわけ。この菌が増えると毒素を出すのだそうだ。
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この一週間ほどモイはデルクリアだけを飲んでいた。2日に1錠で足りるかなと思ったけど、やっぱり便が少し軟らかくなるので、1日半に1錠、1日に1錠と徐々に投薬間隔を狭くせざるをえず、それでも今は少し軟らかい便が出てしまう。

そのことを先生に話したら、クロストリジウムが検出されたので、これからは抗菌剤でもあるフラジールで対処していった方がいいでしょうと。ただ、残念ながら完全に菌がいなくなるのは難しいそうだ。これまでのように途中で休薬せずに、2週間きっちり朝晩投薬して菌を抑え込んで、うまくいけばその後休薬しても大丈夫になる猫もいるが、だいたいの場合は薬は飲み続けることになるでしょうと。

あとは、菌が増えにくい腸内環境を作るために高繊維食を摂る方法もあるが、モイの場合は今は腎臓ケアを優先した食事をした方がいいだろうと。

ふむふむふむ、そうかあ…

がん、腎臓、クロストリジウムと3つも不治なものを抱えてしまったモイ。
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でも、リンパ腫だって中央生存日数を越えて再燃することなく維持できているし、腎臓の値も基準値を少し越えているくらいだし、その悪玉菌だって、これから腸内環境を整えていく努力を重ねていけば、下痢せず共存していける無症状キャリアになるに違いない。
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生後一週間そこらで捨てられて母猫の免疫を十分に授かっていないモイだけれど、ちゃんとこうして元気に3歳になったモイ。これからも絶対負けないよ。猫が育てたか人間が育てたかが問題ではない。愛情の深さこそが命をつなぐということを証明してみせたい。

インスタにたくさんの誕生日お祝いコメントありがとうございます。皆さんの応援のおかげで家族もがんばることが出来ています。

前回の投稿から数日しか経っていないけど、またいろいろあったので今回もブログのカテゴリー分けが難しいなあ。
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先ずは、下痢の原因究明の続き。
  1. アレルギー
  2. 病原体
  3. 抗生物質反応性腸症
  4. リンパ球性腸症
金曜日の未明に下痢をした際、ディアバスター(デルクリアとほぼ同じ成分の抗下痢剤)を1錠だけ飲ませてみた。デルクリアと同じようにピタっと下痢は治まった。そして48時間は何も出ない。これも同じ。そして2日半ほど経った昨日の夜、ややテリのある普通の便が出た。これも同じ。そしてその約1時間後に軟らかくなりかけた便が出たかと思うと、それから30分も経たないうちに水下痢になって、トイレに間に合わなくなって、床にも、あわわ、あわわ…と、どこまでもまるで同じルーチンを繰り返しているかのような同じ症状になるモイ。

2月末に薬を飲みはじめてから5回、これを繰り返している。根気強く下痢止めの投薬を続けたいところだけど、どうも元気がなくなるようで、食欲も落ち、挙句には何も食べなくなるので、薬を止める。すると一時的に食欲が戻る。こんなにも経過が同じで分かりやすく症状が出ているので対策も立てやすそうだけどなあ。ひどい時は水飴のように透明な便が床に落ちていたこともあった。これは粘膜便の粘膜だけの状態、腸の粘膜が剥がれ落ちて出ているのだそう。ここまでひどい腸の状態なのにモイはよくがんばってる。

昨日の夜下痢をした時はフラジール1/2錠だけを飲んでもらった。これは先生の言う「フラジールだけでも治まるようであれば抗生物質反応性腸症と言えるでしょう」を検証するためだ。まだ27時間しか経ってないけど今のところ同じように下痢はピタっと治まっている。どうやらモイの下痢に抗生剤が効くということは間違いないようだ。

それで、その便をジップロックで半日保存し今朝の通院時に持参した。原因のひとつと考えられる「何かの病原体説」を外注の遺伝子検査「下痢パネル」で調べてもらうためだ。結果が出るのは約1週間後。

もう一つの可能性、リンパ腫から来ている説は、今日のエコーで診るかぎり画像上では確認できなかった。
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【超音波検査】
腎臓は寛解を維持。リンパ腫の原発巣と思しきものがある小腸のいつもの場所には相変わらず4mm厚ほどの黒い影。ただ先週から層構造が見え隠れしている。これが周辺の腸管と同じようにバームクーヘンのような綺麗な5層構造に見えたら、また完全寛解と言える日がくるのだろう(テレビでさっきから「完全寛解」って言葉が何回も聴こえてくるのです)。

もし下痢がリンパ腫やIBDのようなものから来ているのであれば、大腸の方にも少しは画像に異変が見られるだろうけれど、いつもの病変以外の場所はいたって普通で綺麗な層構造に映っている。先生はモニターを見ながら「リンパ腫から来ている下痢であればデルクリアだけでは治まりませんからね」とリンパ球性腸症を否定した。これは先日近医でエコーを診てもらった時も同じように言われた。「IBDであれば腸全体が炎症を起こしているように映るはずです」と。

これで来週、遺伝子検査の結果が出たらだいぶ原因が絞りこめるだろう。もし何かの病原体だったら、どう対処するのだろうか。何も問題なければいいな。抗生剤だけで対応できるのであれば、先生の言うように、投薬ペースをコントロールしながら根気よく治していくことになる。

ところで昨日、3つあるトイレの砂を全取替している時に、モイがオシッコをしたそうにやって来て、我慢できずに壁に向かってしてしまった。尻尾をビリビリ震わせながら。えっ、これってスプレーの仕草じゃ!? 毎日のように甘えてくる時はこの尻尾ビリビリをしているのだけど、今後大丈夫かなあ。

モイがオシッコをかけた壁の前で身体をよじらせるウニ。この後も別の場所でオシッコを漏らしたり、最近いろんな所に便をちょびっと漏らしたような跡も見つけるし、近々うちに遊びに来る人は覚悟が必要かもです。

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桜は散れどモイは散らず
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モイを預けているあいだの散歩道

さて、今日は免疫細胞療法のリンパ球戻しの日。先週は体調不良で回避したので、14回目にして初めて3週間に渡り培養したリンパ球は約3億個に増えていた。もし先週、いつものように2週間で戻していたらもっと多かったのだろうか?先生は「まあそんなには変わってないと思います。」と。

今日は血液検査はしなかった。エコー上は病巣も安定しているので、今後どうしましょう?という話が先生から出る。前にも相談したが免疫細胞療法の間隔を少しずつ開けていき徐々に治療から離脱していけたらと思う。例えば半年に1回の検診でリンパ腫が再燃していないかを診るだけで済む、なんて日がきたらそんなにうれしいことはない。モイもご機嫌に過ごせるだろうし、家族の信頼関係もより強くなるだろう。そんな日が来たらいいなあ。
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帰路
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帰宅時のウニナースのキャリーチェック打率9割9分



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