今日はモイの話ではなく親父の話です。不定期に発行しているメルマガから9月1日号に書いた文章を転載します。後半にこの闘病ブログ用に追記しました。

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『1001枚目のハガキ』

大学進学もせず「ミュージシャンになる」と
九州を飛び出すバカ息子を、
父は「なら仕送りしちゃるけん、
毎日ハガキば書け」と見送ってくれた。
33年前の春。

上京した日から毎日1枚、
日記代わりのハガキを書いてポストへ投函した。
内容は簡単なものだったので
とくにストレスにはならなかったけれど、
早く自立して親にハガキなんか
書かなくてもいい生活がしたい、と、
結果としてこのことが、
芸を磨きそれを職にするための
強い後押しをしてくれたのかもしれない。

結局まったく仕送りがいらなくなるのに
2年半かかった。
ざっと1000枚、書いただろうか。

あれから30年、
幸い音楽と共に暮らすことができている。
家族にも恵まれた。猫もいる。
もはや東京暮らしの方が長い。

母は16年前の今日、自らの誕生日に儚く散った。
生きていたら今日が80歳の誕生日。
少しの親孝行もできなかったな。
父の誕生日はちゃんと覚えていない。
30の時の子が俺なので、
もう82歳のはず。

今度1001枚目のハガキを書こうと思っている。
30年ぶりに書くそのハガキには、
愛猫モイとウニの消印を押してもらおう。
今のところ決めているのはそれだけ。
来週9月8日と9日は東京都郵政博物館で
モイウニ押印が発行される特別な日。

父もちょうどその頃、
入院することになるだろう。
モイと同じ、悪性リンパ腫と
先日診断されたからだ。
また家族の特別な日々がはじまろうとしている。
治療方針は精密検査の結果次第だが、
R-CHOP療法を実施することになりそうだ。
R(分子標的薬リツキシマブ)以外は
全てモイも投薬したことがある
抗がん剤やステロイド。
あの小さなモイが治療に耐え奇跡的に今
こんなに元気になっているんだから、
親父にもきっとできるはず。
高齢だけどがんばってほしい。
入院してボケないようにね。
環境の変化で認知症になる人も少なくないとか。

これから考えるハガキの文面は
あの頃と同じように稚拙かもしれないけれど、
モイの消印が押されたそのハガキを
枕元に置いてみて。
きっと、おまじないになるよ。

2018年9月1日 近藤研二

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追記:

Twitterでもつぶやけるほどの少ない文字数の葉書に9月9日の消印を押してもらい投函した。

今日9月26日現在、父はまだ入院していない。これまでの経緯を簡単に。5月に喉に違和感を覚え、食欲がなくなり激ヤセしたことで、近医から大学病院を紹介された。血液検査や喉のシコリの状態からすぐにリンパ腫が疑われたようだが、大きい病院ゆえか、なかなか診察が進まず、何回も通い、喉元から取ったリンパ節では白黒つかず、乳腺のリンパ節を取り2回目の遺伝子検査をした(モイも2回したなあ)。それで、ようやく「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」と確定診断が出たのが8月末。その後も、骨髄検査、PET検査、心臓検査、歯の検査、抜歯と続き、抗がん剤治療をする方針になったが、現在ベッドの空き待ちで未だに入院できず、治療が始まっていない。

週単位で進行する高悪性度のがんではなく、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は中悪性度とされ、それでも月単位で進行すると言われている。既に4ヶ月、大丈夫なのだろうか?
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7月に帰郷し通院に付き添った際の写真。後ろ姿が俺に似てるかも。いや、俺が似たんだろうけど。
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ちょうどこの日、耳鼻咽喉科から乳腺外科に回され脇の下からリンパ節をとり検査することになった。

6月に兄から「親父がリンパ腫からもしれない」と聞いた時、真っ先に送ったのが「純パプラール水」と「AHCC」「D-12」。「純パプラール水」はモイがリンパ腫になってすぐ、インスタのフォロワーの方がDMで教えてくれたもの。結局モイは一度も試していないけれど、自分が口内炎が出来た時にこの小さなバイアル状の小瓶に入った6mlの液体を飲んだら翌日には痛みがひいた。
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親父には6月中に5瓶入った箱を3箱送り飲んでもらった。そしたら喉にできていたシコリがなくなったそうで、がんかどうかもまだはっきり診断されていない段階だったが先生が不思議がったそうだ。その後もなかなか診察が進まないのでもう3箱送った。AHCCは90粒入ったソフトカプセルの瓶を2瓶これまでに飲んだようだ。
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(通販サイトのスクショで失礼します)

詳しいことは聞いてないけれど、直近の血液検査の結果がかなり良かったらしく「最初の結果はなんだったんだろう」と先生がまた首を傾げているそうだ。最近送ってきた親父の写真は7月にこの目で見た時よりも太っていた。何が功を奏しているのかは分からないけれど、「純パプラール水」「AHCC」、どちらも元はと言えばモイの病気があって知ったサプリメント。こうやってモイの病気で得た知恵が少しでも役立つ日が来てよかった。
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82歳の父には抗がん剤治療はかなり大変だと思う。病院側で減量投与などの策も考えられるとは思うけれど、今後もサプリが治療の後押しをしてくれることを期待したい。

などと書いていたら、ちょうど実家から連絡があり、10月2日に入院が決まったそうだ。その頃また帰ろう。