moi moi moi !!

愛猫モイ(mix 2015.4.8~ ♂去勢済)が消化器型リンパ腫と診断されたのは2017年が始まったばかりの冬、1歳9ヶ月の時でした。その日から一変したモイとの生活、闘病と友情の日々。

2018年11月

毎年この時期になると近くの大学で花火が打ち上がる。一昨日のこと、外出先に自宅の妻からLINE。その花火の音にモイがびっくりしてベッドの下に隠れ、しかもそこで胃液を吐いた、と。心配性なのですぐに用事を切り上げ急いで帰宅。慌てて帰った割にはくつろいだモイが出迎えてくれたけれど、夜遅くにもちょっとした物音にびっくりして背中の毛が逆だった。少し過敏になっているようだ。

その翌日(昨日)、自宅に来客2名。猫の取材。いつもはそこそこ接待上手なモイウニ(猫パンチは挨拶がわり)も、パシャパシャと写真を撮られているうちに少しストレスがたまったのか「ウー」と唸り声をあげ出したモイ。取材は2時間もかからず夕方にはいつもの生活に戻ったが、どうもモイの様子ががおかしく元気がない。朝はいつものようにウニと追いかけっこをしてご飯もしっかり食べていたのに、ずっと丸くなったまま何も食べない。

20時、口をクチャクチャさせた後、嘔吐。消化されドロドロになった餌。臭い。夜中2時と開けて今朝6時と7時にも同じように吐く。全てニオイがきつい。吐糞とまでいかないが腸まで降りて消化されている餌が逆流しているのだろう。結局昨日の正午以降何も食べていない。しかも朝したオシッコが少し濃くオレンジ色に見える。
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あれよあれよと弱っていったので早朝に慌てて病院を予約し10時には主治医の前にいた(前回の通院で今年最後かなと思ったのに)。
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毎度とてつもない不安が頭をよぎりバクバクと心臓が音を立てるほど胸騒ぎしてしまうのは心配性だからだろうか。がんと闘っている人はみな似たような不安といつも背中合わせにあるのかもしれない。

そしてモイにはストレスかもしれないけれど、病院に行くだけで少し安心する自分もいる。いつも冷静にエビデンスベースの診療をしてくれる先生を信頼している。今日は分院の方で少し丁寧に診てくれた。
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【体重】6.44kg

【体温】38.3℃(平熱)

【超音波検査】
腎臓、腸、ひ臓、肝臓、十二指腸、胃などいつもより広範囲に診てもらったが特に異常はなかった。リンパ腫のあった腎臓や回腸の異常がないだけですごくホッとする。ただ、腸の蠕動運動は止まっていた。消化管アトニーという状態で、これが吐きや食欲不振の原因だろうと。吐きが続くことで蠕動運動が止まることが猫にはよくあるらしい。

膀胱にオシッコがあまり溜まっていなかったので尿検査は断念。
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【血液検査】
  • BUN(尿素窒素)  28.2(前回 33.7)(基準値 17.8~32.8mg/dL)
  • CRE(クレアチニン)  1.3(前回   1.9)(基準値 0.8~1.8mg/dL)

  • なんと腎臓の値が大きく改善していた!実はここ数日アゾディルを1日2錠に増やしていた。効果テキメン。「4ヶ月ほど継続してきた結果がここに来て出たのか、ここ数日投与量を増やした結果かは分からない」と先生は言うが、どちらにせよ輸液を減らしてもこれだけ改善しているのだからうれしい。このペースでいけば将来的にさらに輸液の量も減らせるかもしれない。
    • ALT(GPT)      136(基準値 18~84U/L)
    肝機能の中でこの値だけ高かったが嘔吐で胃が収縮している側にあった肝臓が影響したもので特に問題はないだろう、と。
    •  LIP(リパーゼ) 27(基準値 ~40U/L)
    すい炎の疑いを調べる値、正常値
    • Na(ナトリウム) 151(基準値 147~156mEq/L)
    • K(カリウム)  3.3(基準値 3.4~4.6mEq/L)
    • Cl (クロール) 112(基準値 107~120mEq/L)
    吐きによるイオンバランス、電解質もほぼ正常値
    • RBC(赤血球) 633(基準値 550~1000)
    • HCT(ヘマトクリット値) 29.4(基準値 24.0~45.0%)
    • HGB(ヘモグロビン濃度) 9.4(基準値 8.0~14.0g/dL)
    • WBC(白血球総数)2400(前回 6240)(基準値 5500~19500μl)
    • 分葉好中球     1300(前回 2950)(基準値 2500~12500μl)
    • リンパ球 900(前回 2680)(基準値 1500~7000)
    • PLT(血小板数) 24.4(基準値 30~70)
    白血球、赤血球など骨髄で造られるこれらの値、気になるのは白血球が今までで一番少ないということ。もともとモイは少なめとは毎回言われるけれどここまで少なかったことはなかった。

    要因として考えられるのはリンパ腫の骨髄への浸潤。ただその場合は、これら全ての値が一斉に下がるらしい。赤血球は正常値だし、血小板も低く見えているけれど問題ないレベルらしく、白血球がここまで少ない原因は分からないが、リンパ腫の骨髄への浸潤という可能性は極めて低いだろう、と先生。

    不安は拭いきれないけれど、「血液検査の結果だけで言えば十分健康体です」という先生の言葉にひとまず身を委ねる。なにしろ腎臓の値が改善したのはよかった。 

    というわけで、昨日からの不調の原因はやはり花火や来客などのイベントが続いたことによる、人間でいう「ストレス性十二指腸炎」のようなものだろうと。

    以前も腸の動きが止まった時に処方されたセレニア(制吐剤)とプリンペラン(腸の動き改善剤)の混合注を3日分もらって帰ってきた。
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    帰宅して夜になってやっと少しだけカリカリを口にしてくれたモイ。最近とても調子がよさそうだったのに、こんなちょっとしたことで弱ってしまうモイはやっぱり脆く儚い存在なのかな。ますます愛おしくなる。
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    ミグノン写真展でのチャリティライブ。一昨年に続きミグノン代表の友森玲子さんにお声がけいただき1時間のステージ。今回はその半分を友森さんとのトークコーナーにした。テーマは「猫が病気になった時」。実は抗がん剤が効かずモイが最もピンチに陥った昨年2月、友森さんのところを訪ね相談した経緯がある。モイの闘病を振り返る中で当然その時の話も出たが、「あの時、店に入ってきた近藤さんは本当に暗かったw」と友森さん。日々、保護活動を通じてたくさんの動物の命と向き合っている彼女曰く、動物が死に面した時は当然とてつもなく悲しいのだけど、悲しいオーラは本人の悪循環を招くし他の動物にも伝染するので、演技をしてでも明るく対応する、とのこと。
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    そんなトーク後の演奏だったので、いつも暗いと自分でも思っている自分の曲がより暗く思えてしまって、こんな演奏でいいんだろうかとやや躊躇しながらのパフォーマンスになってしまった。それも含めて自分らしいといえばそうなのだろう。
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    トークの中で「モイちゃんはすぐに診断がつき治療に入れたから本当にラッキー。よく最初の検査では見過ごされたり、“様子をみましょう”となることがあって、この“様子をみましょう”が命とりになるから」と友森さんが言った時、モイが今元気に生きていることを思い胸が熱くなった。

    実は血便に気づき最初に近医を訪れた昨年1月12日は病院が混んでいてエコーなどのしっかりした検査はせず「大腸炎だろう」と止血剤と整腸剤が処方されただけだった。まさにしばらく様子をみましょうという状況。

    ただ翌日1月13日の昼に医師から「モイちゃんどうですか?」と様子伺いの電話があった。「今日一日様子を見て血便が治まらないようなら明日お伺いします」と応え電話を切ったが、その後ざわざわと胸騒ぎがした妻がやっぱり今日行こうと言い出し夕方病院へかけこんだ。そしてエコーで黒い影を発見。すぐに高度医療センターに紹介され、入院と続く。

    暗い性格、心配性なところが、この場合は早期発見(早期でもなかったけれど)につながったわけで、明るく闘病するというのは決して楽観視するということではない。

    今さらながら、あの時電話をかけてきてくれた近医の先生にも深く深く感謝したい。
     

    今年19回目(リンパ腫になって通算75回目)の通院。実は先週通院し2週間培養したリンパ球を戻す予定だったが、当日の朝に主治医から電話があり「あまり培養が進んていないのでもう一週間、来週まで待ってみませんか」と提案を受けていた。過去にも3週間培養したことが一度だけあったが、その時はスケジュールの都合で計画的にそうしていた。今回のように途中で「あまり増えていないので延期」ということになったのは初めてのこと。

    免疫細胞療法、過去17回のうち培養したリンパ球が1億個に届かなかったことが2回あった。前回も1億1千万個とそれまでに比べるとやや少なかった。わざわざ連絡があるということは今回はかなり少ないのかなあ、少なくとも2週間経った時点ではそうだったということかなあ、などと憶測しながら病院へ。

    最近、家でのモイはウンチをトイレでしてくれない以外はすごく元気で毎日のようにウニと追いかけっこをして一緒にご飯を食べている。あとは一緒に添い寝さえしてくれたら完璧なのになあと昨夜もふたりを眺めていた。
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    今朝の往路、車中でのモイはご機嫌ななめで一瞬しかキャリーから顔を出さなかった。もしかするとモイの細胞が「もうリンパ球もそんなに増えないし、もう治療はいらないよ」と教えてくれているのかもしれない。そんなことさえ考えてしまう。

    【体重】6.42kg
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    【超音波検査】腎臓は綺麗。腸の一点にプローブを止め「多分この辺なんですけどね、少しだけ厚ぼったくも見えますが、順調だと思います。」と前回とほぼ同じ先生の言葉。厚ぼったいと言っても5層構造をまたがって測った値が3.1mmなので問題ないのだろう。

    リンパ球を戻すためにモイを預けいつもの街で待機。

    夕方迎えに。

    【血液検査】

  • BUN(尿素窒素)  33.3(前回 31.3)(基準値 17.8~32.8mg/dL)
  • CRE(クレアチニン)  1.9(前回   1.9)(基準値 0.8~1.8mg/dL)

  • ほぼ横ばいなので、この3週間試していた1日置きの皮下輸液でも腎臓には問題ないという判断で引き続き今後もしばらく隔日120mlの輸液で行くことに。アゾディルが効いているんだと思う。1日1カプセル飲ませているが、推奨の2カプセルに増やしたらもっとよくなるのかもしれない。

    【免疫細胞療法】
    今回は1億4千万個ほどだった。結果的に前回よりも少し多かった。先週の時点であまり培養が進んでいかなった原因は先生にも分からないそうで「基本は2週間培養で今後もいいと思います」とのこと。

    【治療からの離脱】
    「次回はいつにしましょうか」と先生が聞くので、「少しずつ免疫療法の間隔を広げ最終的にはやめる方向にしていきたいですが、どの程度間隔を広げていいものでしょうか?」と逆に質問すると、「間隔を開けてもその都度活性化されたリンパ球が体内に入り免疫刺激を与えるというのは意味があると思います。が、リンパ腫の制御という点においてははっきり言って分からないです。あくまで主観ですが、経過観察の意味でも3ヶ月に1度というのはひとつの目安になるかと思います」と先生。続けて「抗がん剤を最後に打ったのが昨年の12月11日ですね。人の場合5年、動物の場合2年間、再発しなければ根治したと言えると言われています。ですので、例えば来年1年間、3ヶ月に1度リンパ球を続けてみて、来年末までに再発がなければそれで終了してみるということでいいかもしれません」と。
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    なるほどー!この言葉からすると先生的には抗がん剤治療をやめた時点を寛解期間スタートの目安として見ているということだな。あくまで「寛解」という言葉は使われないけれど、抗がん剤をやめて11ヶ月いままで維持できているので、あと13ヶ月再燃しなければ「完治」ってことになるのかもしれない!
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    ただ動物のリンパ腫寛解期間2年で完治というのもあくまで目安であるということは知っている。4年後に再発したお友達もいる。だからこれからもずっと気は抜けないのだ。でも来年末という目標ができただけでもいい。それに向けてがんばろう。ひとまずよっぽどのことがなければ今年の通院は今日が最後だと思う。モイ、がんばったね!おつかれさま!

    今朝のウニ。先生に渡すこの3週間のモイデータを前に。

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