毎年この時期になると近所の催しで花火が上がる。時間的には5分かそこいらで、あっという間のことなのだけれど、そこそこ本格的な打ち上げ花火で、なにしろ近場なので音が大きい。数年前まではのほほんと眺めていたが昨年ちょっとした事件が起きた。

モイが花火の音にびっくりしてベッドの下に隠れその場で吐いてしまった。翌日まで引きずって体調が悪そう。当時の記事。めったに吐かないウニも何故かその翌日に吐いた。因果関係は分からないがウニも過敏症が出やすいデリケートな性格なのでなるべく音や光など刺激的なことは避けたい。
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というわけで、いろいろ考えた末、今年はこの花火の時間に合わせふたりを家から連れ出し避難することにした。花火が18時半から19時のあいだに上がることは実行委員に問い合わせて分かった。つまり18時過ぎに家を出て花火の音が聞こえないところまで移動し19時過ぎに帰ってくれば、少なくとも花火の音にビビることは回避できるだろう。1時間ほどのドライブだ。

1時間のドライブにちょうど都合のよい場所がある。当ブログをお読みの方はお気づきかもしれない、モイが通院している病院までは、ちょうど往復1時間だ。たまたま隔日モイに皮下注射している丸山ワクチンがなくなりかけていたのでもらってくれば効率もいい。

問題はモイは80回以上の通院で外出に多少慣れているが、ウニは1年前に3種混合ワクチンを打って以来の外出なので、かえってストレスがかかる可能性があるということ。ただどちらにせよ今年もワクチン接種の時期が近づいているし、もしも自然災害で避難勧告が出た場合は家族4人で家を出ざるをえない。そう、大袈裟でもなく、今日は避難訓練を兼ね実際に避難する日となった。

モイとウニをそれぞれ別々のキャリーケースに入れ、妻と一緒に車の後部座席へ。最初は何が起きているか分からないウニも車がエンジンをかけ動き出すと途端に不安な声で鳴き出した。ウニは通院時はいつもこうだし、生後2ヶ月で水戸から車でやって来た時も「車中ずっと鳴いてました」と保護団体の方から聞いた。
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モイはさすがに慣れたものですぐにキャリーから顔を出した。いつもと違うのは車窓から見る景色が暗いということ。そして何故かウニが横に居るということ。ウニはケースの中でこれ以上丸くなれないってほど丸く小さくなってまだモイがいることには気づいていない。
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病院へ着き、薬を処方してもらっているあいだ駐車場で待っていた3人。ウニも停車中は少し余裕が出てきたようで顔をだし、鳴き方も悲痛な小さい鳴き声から抗議しているようなちょっとドスのきいた鳴き声に変わってきた。モイがいることにも気づき「あ、お兄ちゃん!」とばかりにモイのキャリーケースへ強引に入ってしまい、窮屈だったこともありモイにシャーっと拒否された。仕方ない。このキャリーケースの中は通院時のモイの唯一安心できる小さなテリトリーなので、仕方ない。

いつか本当に長期避難しなくちゃいけないような日が来たら、、それまでに同じキャリーケースの中でも肩を寄せ合って助け合えるような関係性になってくれるといいのだけれど。
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帰路。車が動き出すとウニはまたニャーニャーと鳴き出した。そりゃそうだよねえ、ブーンというエンジン音が身体のすぐ下から聞こえてくるし、段差などで時折ドスンと揺れるし、景色は見たことのないような速さで流れていくし、家猫にとって動く車の中はこの世のものとは思えない状況なんだよね。
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うちへ帰ってきた。モイは大したことなかったよとすぐにご飯を食べだしたが、ウニは今現在も落ち着かない様子でずっとニャーニャー鳴いている。「もう外はヤだからね」と抗議しているようにも聞こえる。

モイの通院日と比べるとすれば、病院で何か処置されるわけではなく、ただ移動しただけなので僕自身の気持ちははるかに楽だった。ただ妻は両脇にモイとウニを抱えそれぞれを注意深く気遣っていたので相当疲れたようだ。それにモイがウニにシャーっと言ったことがショックだったみたい。

今日の避難訓練を兼ねた避難がふたりのためになったのかどうかはよく分からないけれど、少なくとも、我が家が安全な場所で、ここは落ち着く場所、ここに帰って来たらわがままし放題ってことにはなったのかなと思う。猫にとっては自分のテリトリーが安全に保たれていることこそが最重要といろんな猫本にも書いてある。
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次は来週月曜日、12月2日、モイ最後の免疫療法。この日をうまくやり過ごせるかが自分の中ではここ数年の一番の山場でもある。きっと大丈夫。がんばろうモイ。

ウニも今日の体験でお兄ちゃんの通院をより一層応援してくれますよウニ。