おはよウニ

お兄ちゃんがいないのを分かっているようで、よくモイが座っていた場所や寝ていた場所をキョロキョロと見ているウニ。

ウニたん、今日もお留守番、頼むね。


モイに面会へ。病室のケージにはタオルが被されていて、よっぽど怖かったんだろう、人が来た気配に最初は「ウー」と低い唸り声をあげたけど、俺と妻だと分かるや目を丸く輝かせ擦り寄ってきた。
昨日から続いていた極度の緊張がお互いに少し緩んだ瞬間。
最初の抗がん剤L-アスパラギナーゼ(商品名ロイナーゼ)は昨日のうちに投与されたそうで、その後の血液検査で効果が出ている値を示しているそう!

入院後まったく餌を食べていないらしく、入院前日もほとんど食べなかったので丸二日は栄養が摂れてないことに。
妻が根気強く自宅で食べているフードを手渡ししていたらしばらくしてようやく少し食べてくれた(42粒ほど)。
これから体力との勝負でもあるからモイとにかく食べて!

4時間の面会時間フルに付き添っていたらだんだんモイもリラックスしてきて、やっぱり家族の力は何より大きいと思った。
となりのケージに来ていた方がウクレレの音楽を小さく流していたのを真似して自分もモイが最もよく耳にしたであろうアルバム「子猫のロンド」を小さく流した(エリザベスカラーがアンテナになってけっこう聴こえているはず)。ますますリラックスして、出ました、冷蔵庫の上ポーズ!
向かいのケージにはモイに似た長毛のワイルドニャンがいたのだけど、その子も家族が来た瞬間に「ニャ〜ニャ〜」と低い声で鳴き出し俺もついもらい泣き。
みんな早くうちへ帰ろう!


モイのような「グルルル」でお出迎え。今までは「ウニ」と呼びかけてもほとんど無反応だったし、だいたいのことはお兄ちゃんに任せっきり、マイペースに遊びまわる妹という感じだったけど、ひとりになった途端、格段に呼びかけに応えてくれるようになったのは、ひとりっ子の責任感みたいなものなのかなあ。不思議だなあ。