ゆうパックの配達に来るお姉さんはたいそうな猫好きで、モイと触れ合う玄関での束の間の時間をとても楽しみにしてくれている。そんなお姉さんが今日も笑顔でモイを愛でながらこう言った。

「あ、毛が短くなってる!」

がん細胞と正常細胞を見境なく叩く抗がん剤。がん細胞より正常細胞の方が回復スピードが早いという前提の上にこの治療が成り立っている。実際モイも投与の度に副作用に苦しみ、3日から一週間ほどの間ぐったり弱っては、翌週にはしっかり立ち直り、相手に立ち直るスキを与えぬままこれまで13ラウンド闘ってきた。でもボクシングと一緒でやっぱりラウンドを重ねるごと、投与回数を重ねるごとに、体力を消耗し弱っていく感じは否めない。モイの痩せた身体や少なくなったヒゲを見る度にこれからどうしたのものか考えてしまう。

この闘病生活にもTKO勝ちがあればなあ。KOが無理でも判定で決着が着けばなあ。今は明らかなにモイが優勢なんだけどなあ。でも、この闘いは本当に相手の息の根を止めないと終わることがないデスマッチ。

先週のメソトレキセートには本当に怖い思いをして立ち直れないかと思うほどのダメージを受けたモイだけれど、看病の甲斐あり、このところ食欲もすごく出ていて昨日は久しぶりに300kcal超え。体重も5.05kgと5kg台に戻った。

今は病巣も大人しくしてくれている(「寛解」の言葉はまだいただけていないがエコー上はもうほとんど見えなくなっている)ので、来週の月曜日は抗がん剤はお休みして免疫細胞療法5回目のためのリンパ球の採血だけにしようかと考えています。もしこのまま相手が戦意喪失したままであれば、なるべく化学療法の間隔は開け、もしくは休薬の方向に持ち込み、モイの体力回復を優先にしたいと今は思っている。

写真はホーロータライモイ