入院した日から5ヶ月。新たな局面を向かえているモイ。


以下、長文ですが、同じような経験をお持ちの方いましたら、何か手ががりになるようなご意見お待ちしています。

制吐剤(セレニア)を2日間皮下注射し、吐く回数は減ったものの、吐き気は完全には払拭されないようで、この3日間ほとんど食べずに、ずっと辛そうにうづくまっている。体重も一気に200gほど落ちて5.02kgに。

今朝、少し朦朧とした表情で口から涎を垂らしていたので体温を測ってみたら39.5℃。これはまずいと思いすぐに病院へ電話し連れて行った。30分の車中、一度も顔を上げないモイ。脳裏をよぎったのは白血球減少による感染症。抗がん剤で重度の骨髄抑制が起きた時に起こりうる。ああ、この5ヶ月、深い谷間を抜けてやっと見晴らしいの良い丘に登りかけたところだったのに…。

主治医が休みの日だったので別の先生に診てもらう。「骨髄抑制は抗がん剤投与の7日~10日後くらいに起きるので、感染症ってことはないかと思います。」と先生が予測した通り、血液検査をしてみると白血球値はむしろ8800/uLと上がっていた。「下がるとしたらこれから週末にかけてでしょう」と。少なくとも感染症による発熱ではなさそうで少しほっとした。「まあ猫の場合は40℃超えたら心配すればいい」とも。

ただこのあと予想外の展開が。エコーで腸の様子を見る。餌か毛玉か異物か、エコーでは判別できないが、腸が大きく膨らんでいて、ぜん動運動していないらしい。つまり腸の動きがなく停留した状態。吐き気はここから来ているのかもしれない。「動きが止まっているのはひょっとしたら抗がん剤の影響かもしれない」と。消化管アトニーと言うのか。腸の動きを促すプリンペランを注射してもらい、同じ効果のプロナミドという錠剤を3日分処方してもらった。

腸に溜まっていると疑わしきものが何にせよ、この薬で腸が動き出し便として排泄されたら、おそらく吐き気は治まり食欲も戻るのだろうけれど、問題は腸の活動が戻らない場合、そして戻ったとしても溜まっているものを排泄しきれない場合だ。あまり聞きたくない単語だったけれど、入院、開腹手術とかなり大変なことになってしまうかもしれない。
膵炎も少しだけ可能性があるようだ。

うーん、それにしても解せないことも多い。抗がん剤を投与した月曜日を境にこうも調子を崩すものか。月曜のエコーでは腫瘍の確認が主だったとはいえ、こんなに膨らんだ腸になるその前兆だけでも確認できなかったのか。ちなみに便は一応毎日出ている。今日も早朝とついさっき2回出た(ここ3日はほとんど食べていないので量は少ないが)。それになにより心配なのは、このぐったりと弱っている様子が本当に吐き気だけから来ているものかということ。モイの免疫力は今いったいどうなっているのかということ。単なる痩せでは説明できない、体力、筋力が衰え続けるがん性悪液質という言葉も最近覚えたが、とにかくもう、なんでこうなるの、神様教えて、とすがりたい思い。

とりあえず栄養をとってもらわないといけないので、強制給餌を今日から再開した。吐き気の様子をみつつ先ずは少量から。強制給餌をすると一番辛かった2月のことを思いだしてくじけそうになってしまうけど、決して振り出しに戻ったわけではないと信じ、またがんばっていきたい。モイ、大丈夫、絶対、乗りきろう!