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14日(月曜日)、エコー画像に黒い影が復活しモイのリンパ腫が再燃兆候にあることが分かったけれど、もし寛解状態を維持していたとしても、まだ細胞レベルで潜んでいるかもしれない最後の腫瘍細胞に対して念押しのための抗がん剤は投薬してもらう予定でいた。もちろん血液検査で白血球の値が正常で、腎障害も極端に進んでいなければ。

その日の血液検査で腎臓の値は、BUN42.2、CRE2.2とやはり基準値を少し上回っていた。もうひと月ほどこのくらいの数値なので、腎不全がある程度進んでしまっている可能性はかなり高まった。

軟便もひと月ほど続いているので、モイの身体全体のことを考えると本当は抗がん剤はもうやめたいところだけど、もしこの黒い影が本当に「再燃」というものであれば、あまり待ってはくれないだろう。迷う間もなくこれまでのように抗がん剤の力に頼らざるをえない。

ドキソルビシンは本当はあと1回投与できるのだけど、かなり腎毒性が強く出るのでもうモイの腎臓のことを考えると難しい。前回効いてモイを一時的に寛解に導いてくれたクロラムブシルを投薬することに。

がしかし、この日はなにかとついてなくて、先生による経口投与が失敗。2度チャレンジしてもらったがどちらもモイにうまくかわされ吐き出されてしまった。側で付き添っていたがモイも「ウー」と威嚇している。
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そこで、クロラムブシルを持ち帰り自宅で飲ませることにした。クロラムブシルは錠剤でもともとそんなに強力な抗がん剤というわけでもないので、自宅で投与することも多い薬のよう。モイの今の体重5.4kgに対しては2mg錠を3.5錠(注:前回のクロラムブシル投与量を4錠と書いてましたが、3.5錠の間違いでした。表も含め訂正しておきます。)。投与の仕方には幅があるようで、適正量を2週間に一度、病院で投与するようにいっぺんに与えてもいいし、朝晩に分け2日くらいかけてあげてもいいし、1日1回で4日ほどに分けてもいいそうだ。化学療法プロトコールの中には2日に1錠のペースでコンスタントに投与し続けるものもあるそうです。

ただいくらマイルドな抗がん剤とはいえ取扱には注意が必要で、手袋着用。錠剤を割って使う場合は、必ずカプセルに入れなくてはいけない。そして、もし投与後2~3時間以内に吐き出してしまったら、嘔吐物と一緒にまた食べさせなくてはいけないのだそう。←こうなったらかなり大変そう。

処方された薬を見たら「0.5T+0.5T」「0.5T+0.5T」「0.5T+0.25T」「0.5T+0.25T」という風にカプセルに入れられていた。「0.5T+0.5T」は1錠そのままでもいいはずだが、半分に割ってカプセルに入れた方が失敗して吐き出した時のことも考え何かと安全だろうという病院の気遣いだと思う。
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さて、我が家でいつも薬を飲ませる時のフォーメーションは俺がモイを膝の上に抱っこし、妻が左手で口を開け右手で放り込む。プロナミド等でだいぶ馴れたが妻も流石に緊張するようで大きく深呼吸をしていた。病院から帰った月曜の夜に「0.5T+0.5T」、火曜の朝に「0.5T+0.5T」、夜に「0.5T+0.25T」、そして今日、水曜の朝に「0.5T+0.25T」、無事に投与できた。

投与前3時間と投与後1時間は絶食。空腹時投与とされていることと、吐き対策のこともあるのかな。投与後3時間吐かなければ胃から腸へ流れるだろうとのこと。
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実は、火曜の朝の投与から5時間20分後にモイが吐いた。直前に食べたおやつの吐き戻しのようだったし、5時間以上経っているので大丈夫ということにしたが、その嘔吐物を俺がトイレットペーパーで受け止めきれず、妻の膝にかかってしまった。「うわー」「なんか気のせいかヒリヒリする〜」と半ベソで慌ててシャワーを浴びる妻。
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鎮静中に首元の毛を剃られたモイ

自宅での抗がん剤はかなり緊張感が高まるがうまくいけばモイにとっては病院で先生にグイーっとピンセットで突っ込まれるよりストレスが少ないだろうと思いたい。

これで再寛解、目指すよー!
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