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東京は雪。正午頃から積もりだし大雪警報が出ている。月曜日だけれど通院しない予定にしておいてよかった。先週のエコーで新たに指摘された腸間膜リンパ節の黒い影のことがすごく気になってはいるのだけれど、モイの白血球が戻らないことにはどうしようもないので、ここは一週間ぐっとこらえて通院のストレスを回避してモイの回復を優先すべきと判断していた。

とは言え、先週の前半は元気もなくフードも定まらずウンチは粘膜便。自分も日に日に不安が募ってぐっすり眠れなくなっていたので、こんなことなら月曜日(今日)エコーだけも見てもらって、腫瘍の進行があるのかないのか確認した方がよいのかもしれないと思っていた。

ただ木曜日くらいから「ロイヤルカナン 腎臓サポートスペシャル(ドライ)」をガツガツ食べてくれるようになって、だんだん元気が出てきた。どんなものよりも食いつきが良かったあの「オリジン6フィシュ」を隣に並べていても今はこの低たんぱくで味気ないはずの療養食の方を好んで食べる。猫の嗜好性はほんとよく分からない。

この二日ほどは絶好調で起きている間はウニとずっと追いかけっこをしている。モイが元気で調子が良さそうだと妻とよく冗談でこんなことを言いあう。「あ、たった今、モイ、寛解したんじゃない!?」「そうね、今、なくなったね!」「日曜日の寛解来たー!」「明日のエコーではどうか分からないけど少なくとも今は寛解してるよねえ!」

そう、大事なのはモイに腫瘍があるかないかではなくて、モイが元気で幸せそうに暮らしているかどうかなんだと改めて思う。病気を抱えていたとしても、調子がよくてそのまま不自由なく寿命を全うせたならそれでいいのだ。診断上の病名と生きていて幸せかどうかは無関係。人間でいえば、どれだけ人生を笑って過ごせたか、になるのかな。猫は笑わないし猫にとって何が幸せかなんて人間には分からない。だから無治療で緩和療法でいくのがいいとか、徹底的に病気と闘うべきだとか、答えが簡単に見つかるものではない。

モイの腫瘍はエコー上では半年以上ずっと小さいまま残っているようだけれど、それを完全に消しさり再寛解させるためには今よりもっと積極的な治療が必要なのかもしれない。ただこれまでの抗がん剤の影響で白血球もかなり少なくなり戻りづらくなりつつある。白血球が少ないと免疫力もなくなるし、もしそのことで感染症などになってしまったら本末転倒。繰り返しになるけど、寛解だけが目的ではなくモイが元気に過ごせるかどうかが重要なので、これからの治療はさらにモイの状態を見極め慎重に行わなくてはいけない。

猫は笑わないけれど、モイが元気で楽しく幸せなのかどうかはモイの表情や行動を注意深く観察すれば分かる(分かっているつもりだ)のだから。

東京でしっかり雪が積もるのは自分の知る範囲では1年2ヶ月ぶり。


この映像は 1年2ヶ月前の2016年11月24日(関東の11月の積雪が50年ぶりだった日)の様子。多分、この頃にモイのリンパ腫は発症したと思われる(正確なところはまったく分からない、ひょっとしたらもっと前の夏頃からじわじわだったかもしれないし、2016年の年末か2017年になってから急激にかもしれない)。

そしてこれが今日の映像。比べるとウニはうんと大きくなったけど、モイの体重はほぼ変らず、むしろ少し軽くなり、ヒゲも細く少し減ってしまった。この1年ちょっとの間に起こった事実(病院での診断上で)は、モイの体内で悪性腫瘍が発生し、大きくなり、小さくなり、一時はなくなって、また少し小さいのができて、半年近く拮抗状態、となる。だけど、このふたつの映像だけを見れば、そんなことはどこかへ消えてしまう。雪を見つめるモイの好奇心に満ちた瞳だけはまったく変わっていない。モイはまだ元気に過ごしている。今の自分に見えているものはそれだけなんだ。