moi moi moi !!

愛猫モイ(mix 2015.4.8~ ♂去勢済)が消化器型リンパ腫と診断されたのは2017年が始まったばかりの冬、1歳9ヶ月の時でした。その日から一変したモイとの生活、闘病と友情の日々。

カテゴリ: モイ

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月曜の夜から水曜の朝にかけ分割して自宅投与した抗がん剤クロラムブシルの副作用が出ているのか、8日間治まっていた嘔吐が、この火曜、木曜、金曜と続いている。少し元気もない(ように見えてしまう)。

今後の治療計画として主治医から月曜に提案されたのは大きくは2つ。「3週間隔で抗がん剤投与し病巣を維持(共存?)していく方向か、2週間隔に詰めて再び寛解に持ち込み、その後休薬する方向か」。

7/24に投与したクロラムブシルで1週間後の7/31に寛解状態に持ち込んだが、そこから2週間後の8/14時点では再燃していた、という状況を受けての案だと思う。ただ再発した腫瘍は初回よりタチが悪いというイメージ(にわか頭でっかち情報)があるので、3週間隔では制御しきれるのか不安がつのる。

モイの体力さえしっかり立ち直ってくれるのなら2週間隔、もしくは別の道を探さなくてはいけないと思っているが、昨日今日の少しダルそうな様子を見ていると、これ以上もう辛い思いをさせたくないとも思う。

なにより1ヶ月も軟便(便の一部が必ず柔らかく日によって潜血があるよう)が続いてるのが一番心配。人間だって1ヶ月下痢が続いたら相当ツラいと思う。

それから昨夜から新たな心配ごとが。モイに限らず食事中に頭を振る猫はたくさんいると思うけれど、昨夜その振り方が少し激しくなった。しかも妙だ。


夜中のあいだに見守りカメラに写った食べ方。食べる前に首だけ振って食べていなかったりもしている。食器や餌が気に入らないのかと思い替えてみたが、手から直接おやつをあげた時も頭を激しく振っていたのでそうではなさそう。口内炎ができているのかなあ。耳が痒いのかな。

参考文献1
参考文献2

脳の何かでなければいいな。ひょっとしてひょっとすると、昨日ウニのストレス緩和になるかと思い着けたフェリウェイ(猫フェロモン製剤)が何か影響を及ぼしたのかもしれない。今日はフェリウェイはやめてみているが首振りも治まってきたようだ。原因究明のため引き続き注意深く観察したい。



昨日の夕方フェリウェイの側で仲良くくつろぐモイウニ。

ウニの知覚過敏症ですが、昨日は治まったかに見え、インスタではリアルタイムにそう報告していたのですが、昨日の深夜から今日にかけてはまた少し症状が出てしまってます。改めてまとめて報告します。


これは今日の日中の食事シーン。このくらいの振り方は普段からよくあった。

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14日(月曜日)、エコー画像に黒い影が復活しモイのリンパ腫が再燃兆候にあることが分かったけれど、もし寛解状態を維持していたとしても、まだ細胞レベルで潜んでいるかもしれない最後の腫瘍細胞に対して念押しのための抗がん剤は投薬してもらう予定でいた。もちろん血液検査で白血球の値が正常で、腎障害も極端に進んでいなければ。

その日の血液検査で腎臓の値は、BUN42.2、CRE2.2とやはり基準値を少し上回っていた。もうひと月ほどこのくらいの数値なので、腎不全がある程度進んでしまっている可能性はかなり高まった。

軟便もひと月ほど続いているので、モイの身体全体のことを考えると本当は抗がん剤はもうやめたいところだけど、もしこの黒い影が本当に「再燃」というものであれば、あまり待ってはくれないだろう。迷う間もなくこれまでのように抗がん剤の力に頼らざるをえない。

ドキソルビシンは本当はあと1回投与できるのだけど、かなり腎毒性が強く出るのでもうモイの腎臓のことを考えると難しい。前回効いてモイを一時的に寛解に導いてくれたクロラムブシルを投薬することに。

がしかし、この日はなにかとついてなくて、先生による経口投与が失敗。2度チャレンジしてもらったがどちらもモイにうまくかわされ吐き出されてしまった。側で付き添っていたがモイも「ウー」と威嚇している。

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そこで、クロラムブシルを持ち帰り自宅で飲ませることにした。クロラムブシルは錠剤でもともとそんなに強力な抗がん剤というわけでもないので、自宅で投与することも多い薬のよう。モイの今の体重5.4kgに対しては2mg錠を3.5錠(注:前回のクロラムブシル投与量を4錠と書いてましたが、3.5錠の間違いでした。表も含め訂正しておきます。)。投与の仕方には幅があるようで、適正量を2週間に一度、病院で投与するようにいっぺんに与えてもいいし、朝晩に分け2日くらいかけてあげてもいいし、1日1回で4日ほどに分けてもいいそうだ。化学療法プロトコールの中には2日に1錠のペースでコンスタントに投与し続けるものもあるそうです。



ただいくらマイルドな抗がん剤とはいえ取扱には注意が必要で、手袋着用。錠剤を割って使う場合は、必ずカプセルに入れなくてはいけない。そして、もし投与後2~3時間以内に吐き出してしまったら、嘔吐物と一緒にまた食べさせなくてはいけないのだそう。←こうなったらかなり大変そう。

処方された薬を見たら「0.5T+0.5T」「0.5T+0.5T」「0.5T+0.25T」「0.5T+0.25T」という風にカプセルに入れられていた。「0.5T+0.5T」は1錠そのままでもいいはずだが、半分に割ってカプセルに入れた方が失敗して吐き出した時のことも考え何かと安全だろうという病院の気遣いだと思う。

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さて、我が家でいつも薬を飲ませる時のフォーメーションは俺がモイを膝の上に抱っこし、妻が左手で口を開け右手で放り込む。プロナミド等でだいぶ馴れたが妻も流石に緊張するようで大きく深呼吸をしていた。病院から帰った月曜の夜に「0.5T+0.5T」、火曜の朝に「0.5T+0.5T」、夜に「0.5T+0.25T」、そして今日、水曜の朝に「0.5T+0.25T」、無事に投与できた。

投与前3時間と投与後1時間は絶食。空腹時投与とされていることと、吐き対策のこともあるのかな。投与後3時間吐かなければ胃から腸へ流れるだろうとのこと。

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実は、火曜の朝の投与から5時間20分後にモイが吐いた。直前に食べたおやつの吐き戻しのようだったし、5時間以上経っているので大丈夫ということにしたが、その嘔吐物を俺がトイレットペーパーで受け止めきれず、妻の膝にかかってしまった。「うわー」「なんか気のせいかヒリヒリする〜」と半ベソで慌ててシャワーを浴びる妻。

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鎮静中に首元の毛を剃られたモイ

自宅での抗がん剤はかなり緊張感が高まるがうまくいけばモイにとっては病院で先生にグイーっとピンセットで突っ込まれるよりストレスが少ないだろうと思いたい。

これで再寛解、目指すよー!

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モイ、2週間ぶりの通院。

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前回のエコーで病巣と思われる黒い影は全て見えなくなって、先生からやっとの思いで「寛解」の言葉をいただいていたが、今日のエコーで原発巣があったと思われる回腸がカーブした辺りに3~4mmほどの厚みのある黒い影がまた確認されてしまった。あああああ…





「これっていわゆる再燃というやつですか?」と恐る恐る聞くと、「うーん、この影が前回確実になかったのか、たまたま腸の動きの状態で確認できなかっただけなのか、はっきりとした事は言えませんが、前回あれだけ丁寧に探しても見つからなかったものが、今日はスッと見えているということは、そうですねえ…、再燃兆候にあるとは言えますね。」と先生。

先生はいつだってはっきりと「寛解しました」「再燃しました」と断言するような診断はしない。でもその説明はいつもとても理路整然としていて分かりやすく、 納得せざるを得ない。

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リンパ腫の再燃(再発)についてネットで情報を集めるとネガティブなものが目につく。
  • リンパ腫はほぼ再燃する
  • 再燃までの期間は、すぐの場合もあれば、数年後のこともある
  • 完全寛解期間 4~8.2ヶ月
  • 稀に再燃せず2年以上長期寛解し「完治」するケースもある
  • 猫の場合、再燃すると再び寛解に持ち込むことは難しい
  • 低分化型リンパ腫の予後は化学療法が奏効して半年から1年
自分なりにまとめるとこんな感じ。最後の「奏効して」というのは「部分寛解以上の効果があって」という意味で、つまり、臨床データとしては、完全寛解したとしても長くて余命1年というのが現実のようなのだ。

このことは闘病をはじめた半年前から知っていたし覚悟はしていた。 だから「寛解」が決して手放しで喜べるものではないことも当然分かっていた。

モイが8月3日の俺の誕生日に一応の寛解状態でいてくれたことは、「パパ今日は楽しい1日を!」というモイからの誕生日プレゼントだったのかもしれない。

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便利帳サイトでモイの記念日を調べてみたら今日で生まれて860日。
そして1000日目はなんと来年の元旦だそう!
その頃がちょうど闘病をはじめて1年ということになる。
少なくとも1000日はモイを生かしたい。
いや、絶対それ以上、生きよう!
モイ、完治して10000日だって生きよう!

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今日は鎮静化で7回目になるリンパ球の採血をしました。さきほど先生から電話があり「今日のリンパ球もたくさん採れた印象です!」とのこと。



 

昨日8月9日は先代猫マルオの命日。午前中にお墓参りへ。あれから3年が経った。マルチンに手を合わせに行ったのは、モイが抗がん剤治療を始めてすぐ「当病平癒」のご祈祷をかねてお参りして以来だったので7ヶ月ぶり。なのに不思議なことにお墓の小さな水入れにはまだ少しだけ水が残っていた。7ヶ月間も枯れずに残っていたのは、マルオもモイの闘病を応援していてくれたのかもしれない。そんなマルオにこれまでのことを感謝し、今、同じような病と闘っている多くの命のために祈りを捧げた。


マルオについては別のブログにいくつかの過去ログがありますす。→ココ

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さて、モイですが、

「寛解」と言われた日にリンパ球を戻して以来まだ病院へは行っておらず、来週月曜日に2週間ぶりに通院する予定。ここのところ週一の通院が続いていたので、一週間空くだけでも随分穏やかな日常が戻った気がして、モイも警戒心が徐々にとけてリラックスしてきたように見える。その分、また月曜日が来ることへの不安もじわじわと募ってきている。このまま通院しなくてよければどんなに楽なことか。

寛解状態にあるとはいえ、モイが絶好調かというと残念ながらそういうわけでもなく、ずっと嘔吐と下痢が続いていた。嘔吐はようやく今週になり少し落ち着いたけれど、下痢はもう1ヶ月近く続いている。完全に下痢というわけではなく、ウンチの出始めはまあまあ形があるのだけど、最後の方がいつも緩い。しかも若干血が混じっているようで赤黒くツンとした臭いの便がずっと続いていた。ここ数回ようやく血は混じってなさそうな気配。

闘病の疲れ、抗がん剤の蓄積、前回の抗がん剤の副作用などいろいろ考えられるが、腎臓の障害と同様に内蔵が全般的に弱っているのかもしれない。

家で毎日続けていることの中で見直してみるべきことはないか考えた。

主な毎日続けていること
  • 【食事】今のメインドライフードは「オリジン6フィッシュ」。他におやつで「焼きささみ」「焼きかつお」「無一物鶏むね肉」「無一物かつお」「フリーズドライささみ」「ラムラング」「シーバ」などを日替わりで。(全体で最低200kcal食べてくれたら体重キープできそう。)
  • 【皮下輸液】リンゲル液120ml
  • 【丸山ワクチン】A剤、B剤を1日置きに皮下輸液に混ぜ
  • 【サプリ】AHCC約1ml、センダンα約0.7ml、カバノアナタケ茶約1mlをミックスしシリンジで
  • 【投薬】ビオイムバスター1錠(砕いてサプリと一緒にシリンジで)、プロナミド0.5錠経口投与
  • 【強制給餌】退院サポート、エナジー500、オメガ3オイルをブレンドし60kcal前後を数回に分けシリンジで

このうち、プロナミド(消化管機能改善剤)と強制給餌をこの一週間弱やめてみている。プロナミドは腸が動いていないというわけではなさそうなので。強制給餌はひょっとしたらオメガ3オイルが下痢の原因になっているかもしれないという点と、自主的に食べてくれる分だけでぎりぎり体重キープができそうなので。それから7月31日から4日間だけ飲んだファモチジン1/4錠(胃薬)も嘔吐が落ち着いてきたのでやめた。本当はメインのドライを腎臓への負荷を考えて低たんぱくのものに替えていきたいところだけど、「腎臓サポート」を食べだしてから下痢がはじまったし、今は摂取カロリーも大事なので嗜好性のいいオリジンで様子を見ている。オリジンで下痢をしている可能性も否めず難しいところなのだけど。

細かい心配はつきないが、昨日からモイはとても元気でウニとよく追いかけっこをしているし、来客時も余裕の表情を見せている。元気度としてはBくらいある。あとは下痢さえ治ってくれたらなあ。



8月6日ウニが我が家に来て1年が経ちました。

悩みごとがあったらそのことを趣味にしてしまって徹底的に掘り下げてみる。知ることが悩み解消へのプロセスだと思うからです。誤解を恐れずに言えば、モイとのリンパ腫闘病は自分にとっての趣味となり、にわかにマイブームとなり、そのことに没頭するあまりにかき集めたものが色々あります。今日はそのグッズあれこれを紹介します。

■愛猫モイの闘病関連グッズあれこれ(病院で処方されるもの以外)



書籍あれこれ。いただいたものも何冊か混じってます。がんの3大療法以外の治療法、代替医療、統合医療、栄養学、サプリなど、最終的にはそれぞれの闘病アプローチの宣伝本だったりもするけれど、そこに辿り着くまでの経緯や、メカニズム、考え方を勉強し、固定概念にとらわれないようにするのは悪くない。「主治医の診断が全てではない」ということはモイの体験からも強調しておきたいことのひとつ。

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小動物用の体重計。以前はモイを抱っこして人間用の体重計に乗り引き算で計算していたけど、抱っこするのもモイのストレスになるので購入した。5g単位で測れるのが◯ 電源がすぐオートオフしてしまうのが×

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測りや計算機。モイが食べるフードをとにかく測りまくる。毎回毎回食べる度に何グラム食べたかメモし、1日の終わりに足し算し、それが何カロリーになるのか換算し統計をとる。一時は家中のいろんなところに餌を置いていたので測りも数が増えてしまった。0.1グラム単位で測れるものを選んでます。

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見守りカメラ。本当はご飯の時間を1日数回しっかり決められたらいいのだろうけど、うちは24時間ドライを出しっぱなしにしている。寝ている間にモイとウニが同じ器の餌を食べてしまったら正確なカロリー計算ができなくなるので、器の前に設置し、朝起きたら胴体検知で作動した録画を見てチェックしている(うちのは音声は録音できないタイプ)。もちろん外出中にも役に立つ。役に立ち過ぎてお花見が10分で終了したこともあったなあ。

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シリンジあれこれ。大きめのものは主に強制給餌用。小さめのものは液体のサプリや粉末の薬などを溶かして飲ませる用。

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いろんなサイズのカプセル。顆粒の薬を入れたり、錠剤でも苦いものや複数個飲む必要がある時にまとめるために使う。

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薬用のピンセット、ピルガン(ってカッコイイけど要は薬落とすやつ)。薬を手で持つとたまに指先にくっついて経口投与が失敗することがあるので、これを使うと便利かなと思って買ってみた。

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犬猫用の体温計。肛門に刺して使う。先端が柔らかく曲がるので安全だし、10秒ほどで測定できるのがいい。下の箱は専用の使い捨てカバーで250枚入り。

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殺菌、消毒用。病院でいつもアルコール綿をドサッともらってくるのだけど、それは主に皮下輸液する際モイの身体を拭く用に使っていて、この1枚ずつ包装された市販のものはほどほどの湿り具合なので、丸山ワクチンの入ったバイアルや輸液パックを拭いたりするのに使っている。

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加圧バッグ。皮下輸液をする際に輸液パックを手で絞るのが大変なので買ってみたが、そもそも輸液は60mlのシリンジと翼状針を使って刺すのに慣れすぎていて、よっぽど輸液が大量に必要になるまで、これの出番はなさそうだ。

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聴診器。モイの腸が動いてないと診断された時に思わず衝動買いしてみたけど、直接耳をあてた方がよく聞こえるなあ。お医者さんが使っている業務用のものはもっとよく聞こえるのかなあ。

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ハクキンカイロ。フィンランドにオーロラを見にいった時、北極圏はさぞ寒かろうと、2つ買ってあったのだけど、まさかモイのお腹に充てがうことになろうとは。ベンジンの匂いを掻いだらこの冬のことを思い出すんだろうなあ。他に、ゆたぽん、水筒にお湯を入れたもの、炙ったびわの葉などいろんなものでモイを温めた。

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温熱器。琉球温熱療法で使われている琉球温熱治療器というのを借りたことがあって、モイがそれを充てるとあまりに気持ちよさそうにしているので欲しくなった。が、高価で手が出ず、代わりに買ったのがこれ。

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ブラシやコームいろいろ。モイはあまりブラッシングが好きではない。おかげでこの春は本当に毛玉嘔吐がすごくて大変だった。抗がん剤の副作用でより抜け毛が増えたとも考えられる。いただきものもいくつかあります。

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ペット用バリカン。肉球のあいだから出てくるハミ毛を剃るのにどうかなあと思ったけど、怖くてうまく使えない。人間のムダ毛処理にも使えそう。

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爪切り。ついでに普段使っている爪切り。モイもウニも抵抗はすれどまあまあ切らせてくれる。

以上。まあ、書籍以外はリンパ腫に特化しているわけではありませんが、少しでも何かの参考になればと思いまとめてみました。





さて、リンパ腫闘病は「寛解」がゴールではない。再燃(再発)しないように注意し、少なくとも2年以上の長期寛解を経た先に「完治」「根治」「治癒」が待っている。ネットで検索すると猫のリンパ腫は再燃しやすく、ひとたび再燃すると再度寛解に持ち込むことはかなり困難なようだ。がん細胞が抗がん剤への耐性をつけるからかな。一説によると数ヶ月~半年以内に再燃する確立が高いと言われている。予後の見通しが決して明るくないことはこのことからも伺える。


それでも以前書いたように長期寛解し今でも元気に暮らしている猫や犬をネットで見かけることは出来るし、実際にそのような猫と暮らしている方からインスタでコメントをいただいたりするとより完治が身近に思えてきて勇気が湧いてくる。モイも仲間に入れてもらうからね、絶対!


英語では寛解のことを「Remission」または「Response」というようで、今、Remission中のモイということになる。


【英語の勉強】

リンパ腫:Lymphoma

完治:Perfection

根治:Cure

完全寛解(CR):complete response

部分寛解(PR):patical response

維持病変(SD):stable disease

進行性病変(PD):progressive disease


埼玉動物医療センターのデータベースを参考にしました。


これからも気は抜けませんが、先日モイのカルテに「CR」と書き足されたかと思うとちょっとうれしい。

モイのリンパ腫が発覚した1月から我が家は酒断ち願掛けをしていて、ご近所のにゃま田のおいちゃん(猫友ミュージシャン山田稔明)も一緒に付き合ってくれていた。もっとも俺は五十肩を患って以来3年近くほとんどアルコールを飲んでいなかったのだけれど、毎晩のように愛猫ポチ実ちゃんの猫見酒をしていたおいちゃんにとってはそれなりの覚悟がいったと思う。「モイが寛解したら、カンカイカンパイしよう!」と約束して7ヶ月、ついにその日がやってきた。

久しぶりに飲むビールは格別にうまいなあ。こんなに美味しいお酒が飲めるのもモイががんばってくれたおかげ、楽しい宴はモイのことを応援し思い続けてくれた全国のみなさんのおかげです。お世話になったいろんな人の喜んでくれている顔を思い浮かべながら感謝の意を込めてエア乾杯しました。

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「カンカーイ!!」






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血液検査で腎臓の状態の指標となっている尿素窒素(BUN)、クレアチニン(CRE)が7月以降基準値を越え上昇しているモイ。54
血液検査によるモイの腎臓の状態変遷

考えられる要因としては、
  • 腎毒性のある抗がん剤の蓄積によって少しずつ腎臓に負荷がかかってきた
  • 脱水している
  • 食餌の成分によるもの(6月中旬からフードを「オリジン6フィッシュ」にしよく食べたが、これは腎臓には良くないとされる高たんぱく。フードの原料になる肉類に含まれるクレアチニンが血液検査の結果に出てしまう事例もあるらしい)
  • あわせて強制給餌も強化したことで3週間で600g近く体重増
あたりか。

脱水に関しては自宅での皮下輸液を120ml/日にして水和状態を保ち、食餌も7/11以降はオリジンをやめ低たんぱくの療養食「腎臓サポート」にしてみたり、下痢をして食が進まないので他のものを試したりといろいろ対応してみたが、7/7より少しは改善されているものの、ずっと基準値を上回っている。

先生から「腎不全マーカーも出してみましょうか」と提案され7/24に採血し外注検査に出してもらい、その結果を一昨日の通院時に聞いた。腎不全マーカー(SDMA)は筋肉量に影響を受けてしまうクレアチニンより腎機能に特異的であることや、腎機能の75%が失われて初めて上昇しだすクレアチニン値に比べ平均40%で上昇しだすので早期発見の手がかりになる等の利点があるようです。

詳しくはこちら→IDEXX SDMA

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モイの結果は13μg/dLと一応は基準値内。

ただし、先生によると「今、毎日皮下輸液をしている状態でこの値なので、もしそれを止めたら基準値を越えてくる可能性もあります。」とのこと。おとといの血液検査でもBUN36.8、CRE2.2と依然として高かったことから、少なからず腎臓に障害が出始めていることは否めない状態のよう。

モイはまだ2歳と若いのでこんなこと信じたくないけれど、腎機能の失われた分はもう修復しないとされているので、残された腎臓がこれ以上なるべく障害を受けないように努めていかなければならない。

これからの対策としては、
  • 引き続き自宅で皮下輸液(水和状態を保ち脱水させないことはマスト)
  • 食餌の見直し(できたら低たんぱくのものに。但し食欲が落ち痩せてしまうようであればQOLの観点からその限りではない)
  • 腎毒性の高い抗がん剤(ドキソルビシンなど)はもう投与しない
  • 血管拡張剤を毎日服用する(腎障害の進行を少しでも遅くする目的で)
上の2つは日々の努力で出来る。3つ目ドキソルビシンは寛解状態にあるので、再燃などしない限りは見送る予定。4つめは薬漬けになりすぎてもよくないのでもう少し腎障害の進行を見て判断する。猫によっては腎障害の進行速度に個体差があり、進まない猫はずっと元気でいられるようだ。

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これまでのモイの血液検査、全データ


寛解のうれしい報告を受けたがリンパ球を戻した翌日だからか少しおつかれのモイ。クロラムブシルから一週間なので骨髄抑制が起きているせいかもしれない。緩い便(少し血便)もなかなか治らないし、今朝は嘔吐もした。まだまだ本調子とは言えない。



ナースウニがセーラー服に着替えてお兄ちゃんを奮起。「カ・ン・カ・イ!」


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1月12日に始まったモイのリンパ腫闘病生活。2泊3日の入院を1回とし、今日7月31日は38回目の通院でした(ほか、自分だけで相談に行ったのは約10回)。

今日は先ず先週採血して外注検査に出してもらっていた腎不全マーカー(SDMA)の結果を聞いたのですが、そのことはまた別の記事として改めてアップしたいと思います。



さて今日の超音波検査。いつものように腎臓からチェック。5月22日に左右の腎臓の黒い影がなくなって以降ずっと綺麗なままの状態を維持している。

そして問題の腸。

この2ヶ月ほどしつこく残っていたほんの2~3mmの影がなかなかモニター画面に出てこない。お腹の上でプローブをグリグリと転がす先生。どこの腸壁を映してもバームクーヘンのような綺麗な白黒の5層構造。先生が「ほとんど分からないですねえ。この領域にあったんですがパッとは出てきませんね」とつぶやいた瞬間、俺と妻が相次いで「寛解ですか?」「寛解?」と詰め寄ったが、その時点では「いい兆候ですね」とかわされた。さらに丁寧にエコーを見る先生。まるでなくなっては困るかのように目を皿にして必死に探しているがやっぱり見つからない。数分が経ちついに詰まれた将棋の棋士のような表情で「分かりません」とにやけ顔。今度こそ確信に満ちて俺と妻が「寛解しましたね!」「寛解した!」と言うと、「そうですね、病変部位が見当たらないのでそういう判断でいいと思います。」と先生。

この時点ではあくまで先生の口からは「寛解」という言葉はなかったが、それは医師として不用意に安心させないという努めからだと思う。毎回熱心にエコーを見てくれた先生に感謝したい。

寛解の定義については以下などを参考に。

がん(癌)の治癒・完治・寛解の意味の違い

そして、今日は2週間培養したリンパ球を戻す日だったのでしばしモイを病院へ預ける。いつもの町で待機。インスタに【モイ速報】モイ、寛解しました!とアップするとすごい勢いで「いいね」とコメントがつく。みなさんが自分のことの様に喜んでくれていることを改めて感じて、なんだか本当にうれしくて、昼食がなかなか喉を通らない。

16時、午後の診察が始まってすぐにモイを迎えに行く。

6回目の免疫細胞療法、今回リンパ球は2億7千万個に増えていました。3月にやった初回が1900万個とあまり増えなかった以外は2回目以降、2億、3億ととても増えたリンパ球。

  • 1回目 1900万
  • 2回目 2億3千万
  • 3回目 1億9千万
  • 4回目 3億
  • 5回目 3億1千万
  • 6回目 2億7千万

  • 「リンパ腫に侵されていたモイちゃんがそれを脱して免疫状態がよくなっているということでしょうね。」と言う先生から、ここで“完全寛解”の言葉がふいに出た。「今、完全寛解と言える状態ですが、細胞レベルではまだ数千個、あるいは数万個という単位でがん細胞は残っているかもしれません。エコーで見えないだけでそうそう簡単に無くならないのがリンパ腫です。だからまだしばらくは抗がん治療も続けた方がいいとは思いますし、免疫細胞療法で培養し活性化したリンパ球は大きな塊となった腫瘍への効果はさすがにあまり期待できませんが、今のように細胞レベルまで減ったがん細胞を叩く力はあります。なのでリンパ球療法だけでも続ける価値はあるでしょう。」とのことだった。

    前回の記事で書いたふとした疑問「小さくなって大人しくなったように見える病巣に抗がん剤は効くのか?」を質問してみたら、

    「大きな塊になった腫瘍の中心部分にはあまり外部からの栄養が届かなくなるので比較的活動も緩やかになりますが、塊の外側の部分は体内の栄養を取り込みやすいので激しく分裂しています。だから抗がん剤も摂り込んでくれてよく効きます。結果、周囲から腫瘍が小さくなっていきます。ところが小さくなった腫瘍はまた栄養を摂り込みはじめ、小さくなればなるほど再び分裂も盛んになります。見えなくなっても念には念を入れて叩いておいた方がいいというのはそういう理由からでもあります。」と先生。

    なるほどなあ、再燃(再発)のリスクがかなり高いというのはそういうカラクリなのかあ。でも2ヶ月近く小さくなっていた腸の影が増殖しきれずずっと制御されていたということはこの説明を聞くとむしろすごいことだったのかもと改めて思う。そして先週のクロラムブシルがトドメを刺して見えなくなったんだろう。よかったよかった。

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    今日、戻した2億7千万個の免疫シグナルを携えたリンパ球が細胞レベルまで見えなくなった最後のがん細胞を叩いてくれることを期待しながら帰路につくモイ。

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    帰宅時、いつものお約束。ウニたん、モイ兄ちゃんやったよ!

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    今日寛解を告げられた私の自慢のお兄ちゃんよ!

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    これまでのモイの抗がん剤投与履歴

    とりあえず、今日でやっとファーストラウンドが終了というつもりでいます。これからは再燃しないように、さらに注意深く、悪しき生活習慣は見直し、免疫力を上げる努力をしながらモイと過ごしていきたいと思います。

    最後になりましたが、みなさんの応援のおかげでここまでこれました。今のモイがあるのはみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします!







    モイ、今回は大きな副作用も出ていないようでおだやかに過ごしています。

    月曜日に投与したクロラムブシルは錠剤タイプの抗がん剤で比較的マイルドな効き目とされている。リンパ腫の中でも進行が遅いタイプである高分化型(ローグレード)で使用されることも多いようだ。モイは進行が速い低分化型(ハイグレード)リンパ腫なのだけれど、従来のプロトコールで使う代表的な抗がん剤、ビンクリスチンやシクロフォスファミドが効かなかったという経緯があるので、クロラムブシルの出番となっている。

    抗がん剤のメカニズムについてはまだ勉強不足だけど、
    • がん細胞だけでなく正常細胞も叩いてしまう
    • 細胞分裂の激しい箇所にとくに効く
    • なので、がん細胞や骨髄や胃腸や毛根がやられてしまう
    • 正常細胞の方が回復が速いので繰り返し投薬することでがん細胞を弱らせていく
    ということのようだ(にわか知識です。)



    ここでふとした疑問が。

    モイは1月の入院時にハイグレード(進行が速い)型と検査結果が出たわけだけれど、いくつかの山を乗り越え、なんとか治療を続けてきて、このふた月ほどは病巣は制御されたまま、大きな変化がなく、エコーで見る限りほんの少し2~3mmの黒い影がずっと残っている状態だ。

    素人的に考えると細胞分裂はもう激しくないのではないか、と思ってしまうのだけど、それでも抗がん剤はそこをターゲットにしてくれるのか?抗がん剤のメカニズム的に「この黒い部分は今は大人しいけど、いつ暴れだすか分からないやつだから叩いておけ」と、ちゃんと見極めてくれるのかなあ?

    先に書いたように、クロラムブシルはローグレード(進行が遅い)型で用いられることが多いということは、結果的に今のモイの病状には合っていると捉えることもできるけど、まあ多分、そんなシンプルな話ではないだろうな。

    ちなみに、5月1日に最初のクロラムブシルを投与した後はヒゲが抜けるなどの副作用が出た(それまでの治療経過の中でたまたまそのタイミングで抜けたのかもしれないが)。ひょっとしたら今回も抜け毛が進んでさらにヒゲがなくなってしまうかもしれない。ああ、かわいそうなモイ。



    それからこの一週間は、また少し嘔吐することが増えた。抗がん剤投与前からだから薬の副作用かどうかは分からないけれど、少し謎の吐き方(毛玉でもなく、食後の吐き戻しでもなく突然吐く)をしているのが気になるところ。



    来週、月曜日は免疫細胞療法のリンパ球を戻す予定。そういえば、腎不全マーカー(SDMA)の結果もそろそろ出ているんじゃないかな。マイルドな抗がん剤クロラムブシルで副作用にはそれほど悩まされていないけれど、来週こそ病巣が完全に消えててくれてたらなあ。

    祈りは続く。



     
     

     

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