moi moi moi !!

愛猫モイ(mix 2015.4.8~ ♂去勢済)が消化器型リンパ腫と診断されたのは2017年が始まったばかりの冬、1歳9ヶ月の時でした。その日から一変したモイとの生活、闘病と友情の日々。

カテゴリ:モイ > 免疫細胞療法(活性化リンパ球療法)

昨夜は眠りが浅かった。今年最初の3ヶ月は悪夢を見ない夜はほぼなかったけれど、久しぶりにそんな寝苦しさ。スーパームーンとやらが何か悪さをしているのか。12月に入って初めての通院。東京の紅葉は散りはじめ冬を迎えようとしている。
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今日は11回目となる免疫細胞療法のための採血。鎮静剤を使っての採血なので昨夜から絶食中のモイは行きの車では元気がない。ここ3週ほどはまたキャリーバッグからあまり顔を出さなくなった。
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【体重】5.7kg(100g減)

そしていつものエコーから。

【超音波検査】
腎臓は変らず問題なさそう。もう毎週のことなので先生も診る速度がどんどん上がっている。今日は腸を診る時間もかなり短かった。つまりすぐに腸管の黒い影が見つかってしまう状態。先週より少しポコっと出っ張って分厚くなっているように見えた。画面上の定規で測ると5.3mm。先週は3.8mmだったので1.5mmほど厚くなっている。心の中で大きな溜め息をついた。ただ先生は「腸は蠕動運動してますので見るタイミングによっても変わってきますし、過去の流れからしてある程度の変化はあるのでその範囲内で維持、と考えます。」と。

このあと鎮静下での処置になるのでモイを預けいつもの街で待機。街に響くクリスマスキャロルがこんなに恨めしく聴こえたことはない。陽気なリズムでイエス様を賛美する余裕など今の自分にはない。俺に罰があたってもいいので、どうか主よ、モイは助けてください。

4時間待って病院へ。採血時についでにやってもらった血液検査の結果を聞く(仕組みはよく分からないが、腎臓の値だけであれば免疫細胞療法用に採った血で検査できるらしいけど、白血球の値もとなると別にもうひと針、注射器を使う必要があるらしい。でも先週白血球が少なめの状態で抗がん剤を投与し実はこの一週間あまり食欲が上がりきらず気になっていたのでやってもらった)。

【血液検査】
  • BUN(尿素窒素)  30.8(前回 39.6)
  • CRE(クレアチニン)  2.1(前回   2.5)
先週悪化していた腎臓の値はまた改善傾向に。今日は半日絶食後の検査だったから、その影響もあるのかもしれない。一週間のトータル食事量なども関係あるのかなあ。
  • WBC(白血球総数)3400(前回 5900)
  • 分葉好中球     1870(前回 3068)
  • リンパ球      1122(前回 2360)
白血球は抗がん剤から一週間後ということでやはりかなり少なかった。来週までにはまたある程度増えてくれるとは思うけれど、今のプロトコールだとこのタイミングで免疫細胞療法用のリンパ球を採血するので、なんだか心もとない。
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帰宅途中のモイ。
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鎮静剤が抜けきっていないので瞳孔が開いている。そして今日はなんだかキョロキョロと落ち着きがない。薬から覚め切らない状態を見るのは本当にツラい。
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ただ帰宅後は以前みたいにボーっとすることはなくなった。ここ3回は立ち直りが早い。先生によると鎮静剤も拮抗剤も種類や量は変えていないということだけど、なんだろ、鎮静剤の耐性なんてものもあるのかな。

今日は腎臓の値以外あまりいい結果ではなかったけれど、決して抗がん剤への耐性がついてもう効かなくなってきたとは考えずに「こんな日もあるさ」と前向きに考える力を持ちたい。紅葉は赤く燃えつきてもモイはまだまだ燃え尽きないからね。


 

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深まる紅葉を眺めながらのドライブを楽しみにしていたけれど生憎の曇り空。紅葉も見頃を過ぎたのか少し落ち着いた色合いになっていた。
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今日は2週間かけて培養し活性化させたリンパ球を戻すための通院。いつものように体重測定とエコーから。

【体重】5.68kg
また増えた。冬に備えこの調子で5.7か5.8くらいまで増えてもいいよ。モフモフのモイを見るとうれしくなる。

【超音波検査】
今日も腎臓は綺麗で、腸には腫瘍と思われるほんの少しの黒い影。影はプローブをあてる角度によってはあまり見えない感じだった。「なんか今日はいつもよりちょっと綺麗に見えますねえ」とうっすら笑みを浮かべながらも一生懸命に影が見える角度を探し出し静止画像で厚みを測る先生。意地悪に感じてしまうけど、病巣を見落とされるよりはいいのだろうと信じている。

リンパ球は点滴で時間をかけて戻すのでまたいつもの街で待機。今日は4時間。リンパ球を戻す際は鎮静剤を使わず、シラフの状態でカテーテルをさされ、入院室にあるいくつかのケージのひとつに多分入れられているだろうモイにとって、この4時間はどんな時間なんだろう。がんばってるなあ、モイ。

夕方迎えに行く。

免疫細胞療法は通算10回目だったが、今日は6000万個とあまり増えていなかった。初回に1900万個と増えきれなかった以外は2回目以降かならず億単位に増えていたのだけど、どうしたんだろう。「体調がものすごく悪いと増えないこともあるのですが、今むしろ体調はいい方ですし、今回あまり増えなかったことにとくに大きな意味はないと思います。リンパ球も生きている細胞ですし波もあるでしょう。」と先生。
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自分で作ったエクセルの表

通常は1億個が目安で2億個になったら増えたなあという印象らしい。そういう意味で今回は平均以下だったわけだけど、よし、ここはポジティブに捉えて、リンパ球ソルジャーの精鋭部隊が6000万個揃ったという解釈にしよう。そうだ、そうに違いない。
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いつもリンパ球を戻した日は微熱が出るのか鼻を赤くしダルそうにしているモイだけれど今夜は数が少ないから発熱もないといいなあ。
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おかえりお兄ちゃん
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帰宅後のキャリーバッグチェックをかかさないウニナース
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早く遊ぼ




関東を直撃した台風21号の影響で自宅付近は未明から朝にかけ停電。ふと病院は大丈夫だろうかと心配になった。今日は2週間培養したモイのリンパ球を戻す予定日。培養の仕組みは分からないが、きっと冷やしたりなんだで間接的にでも電気は必要だろう。まあ、もしもの時は医療機関なので無停電装置が働いているだろうけれど。
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通院に使ういつもの並木道は小枝、ところにより中枝くらいが散乱していて、たまに車がコツっという音を立てる。台風一過で日差しだけは眩しいくらいの快晴だけれど、まだ風が強く木の葉舞う車窓を眺めながらのドライブとなった。
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今日は血液検査はなし。体重は5.48kg

ひとつ前の記事で書いたクロラムブシル投与から3日後くらいに嘔吐する検証データを先生に見せた。「比較的に副作用の少ないクロラムブシルですが、まとめて3錠飲んでいるので、他の抗がん剤と同様、3日4日後に起きる消化器毒性、骨髄抑制などの副作用が出ているのでしょうね。そのことで大きな問題が起きなければ、抗がん効果とのバランスを見ながら治療を続けていくということになります」と。

【超音波検査】
先週の経過がよかったので淡い期待をしたけれど、やっぱり今日も黒い影が腸の同じところにあった。うーん、なんでこの最後の少しがなくなってくれないんだろう?
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独自に作っている病巣の面積グラフ。5月以降ずっと地を這う折れ線

リンパ球を戻すためモイを預け、いつもの街で待機。いつも停めているスーパーの立体駐車場がここのところ混んでるなあ。スロープの途中で今日初冠雪だった富士山が見えた。街に出るとまだまだ風が強く体が飛ばされそうなくらいの強風がゴーっと音を立てていた。ドコモショップの店頭にいたAIロボットが風に話しかけるほどに。

【免疫細胞療法】
夕方モイを迎えに行く。今回9回目のリンパ球は2億3千万個に増えていたそうだ。2回目の時と同じ数だ。最近3億を超えることも多かったのでちょっと物足りない。それでも「1億個ほどに増やすのが目標です」と当初言われていたので順調な方だろう。

リンパ球を戻す時は鎮静剤は使っておらず、威嚇するモイをおさえ点滴用のカテーテルを抜き差しし、数時間病院のケージの中で過ごしている。迎えに行った時は少し疲れた顔のモイ。
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帰路もご覧の通り。妻の腕枕でちょっとお疲れ。こんな表情でも隣車線を並走するドライバー(今日はガソリンを入れた男子大学生や買い物帰りらしき主婦)を笑顔にさせるモイ。モイは今日も地球に貢献している。

なかなか拮抗した状態から抜け出せないが、あせらず慎重にこの闘病生活を継続していくことになりそうだ。

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帰宅時のお約束、ウニのキャリーケースチェックが続く限り。
 

毎秋、仙台に3泊する仕事がある。この時期にモイがどんな状態でいることになるのか、随分前から不安だったけれど、どうやら妻ひとりで留守番できるくらいには元気でいてくれそうだったので、安心して仕事に集中できた。

旅に出る直前の金曜の昼に皮下輸液を180mlと普段の1.5倍の量にした。妻ひとりでは輸液は難しかろうと土日休んでもなんとか持たせる作戦。ところが器用な妻は日曜にはひとりで輸液をやり遂げた。サプリと薬は連日経口投与できたそうだ。日曜日は丸山ワクチンを1日置きに輸液に混ぜる日だったのでがんばってくれたのだろう。

さて、今朝、仙台から始発の新幹線で帰ってきた。9時には家に着いた。今日はモイの通院日。いつも11時頃家を出ているので2時間くらいは再会の喜びを分かち合えた。ただモイは昨夜遅くから絶食をしていてすごくお腹を空かしていた。「パパ、帰って来たなら食べ物ちょうだいよ」と言わんばかりにゴロニャ〜ゴロニャ〜とスリスリしてくる。これで帰宅早々キャリーケースに入れて連れ出したらなんだかバツが悪い。

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往路

今日は9回目の免疫細胞療法の採血。モイを数時間預け鎮静下で採血してもらう。絶食はそのためだ。モイが大人しく鎮静剤なしで採血させてくれたらなあ。絶食もせず、鎮静剤も使わず、預けることもなく、パッと血を採って終わりなのでかなり負担も少なくなるのになあ。

【超音波検査】
エコー画像の様子は腎臓も腸もほとんど変化がなかった。腸には依然としてうっすらと黒い影が映っている。ほんとなんでなくなってくれないんだろう。

【血液検査】

鎮静下でついでに血液検査を。
  • BUN(尿素窒素)  24.6(前回 28.4)
  • CRE(クレアチニン)  1.9(前回   2.1)
腎臓の値はいい傾向に。BUNがどんどん下がってきた。CREも少し下がってあと0.1下がると基準値に戻る。
  • WBC(白血球総数)4400(前回 8000)
  • 分葉好中球     2600(前回 4560)
  • リンパ球      1400(前回 3040)
抗がん剤から一週間後なので白血球は少ない。前々回のクロラムブシル一週間後と同じような減り方。この状態で免疫細胞療法用のリンパ球を採血したわけだけれど、前回も同じような状態からけっこう増えてくれたので今回も期待したい。

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復路

今日は鎮静剤が深くなかったのか、帰路もしっかりした顔つき。帰宅後にボーっと口が半開きになることもなさそうだ。ただ今日は待合室での待ち時間が2時間近くと過去最長だったので流石に少し疲れたね。俺も旅帰りでヘトヘトだったけれど、モイのことを思うとバテてはいられない。









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モイが行っている免疫細胞療法は自らのリンパ球を体外で約2週間かけ培養し、活性化させ増えた状態のリンパ球を体内に戻すというもの。自分の血なので一般的には副作用はほとんどないと言われている。でもモイの場合は少しだけ戻した当日と翌日くらいはダルそうになる。今回8回目だったけれど一番顕著にそれが出ているかもしれない。

先生も「少し発熱することはあります」 と言っていたが、まさに今、熱が出ているようで、耳や吐く息が熱く、鼻も赤い。呼吸も速くなっている。

よっぽど家で経口投与している抗がん剤クロラムブシルの方が副作用が出ないようにも感じる。

2週間前に通院し鎮静剤を打ち採血し、今日また通院して昼のあいだ預け点滴で戻した。今回のリンパ球は約3億個弱まで増えたということだったけれど、その通院分の負荷を差し引いても有益になるくらい、その免疫ソルジャー達にはがんばってもらわないといけない。

期待してるよ!

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8回目の免疫細胞療法。2週間かけ培養したリンパ球を戻しに病院へ。この病院へ通うのは今日で30回目(他の病院も合わせると44回)。車窓がなかなかよい。モイの目線で見るとこんな感じかな。


通院自体に少し余裕が出てきたのでこんな動画も撮ることができた。春は桜並木が綺麗だったけれど、また来春、その景色を見る前に病院は卒業していたいところだ。もちろん病気を治して。
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今日は抗がん剤を投薬するわけではないので、腎臓の値は気になるところだが、血液検査はしなかった。毎週毎週、血液検査のために首の静脈から採血するのも可哀想だし、少量とはいえ血ももったいない。

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【超音波検査】

エコーは通院する度にほぼかかさず見てもらっている。画像診断しやすいところに病巣があるのはラッキーとも言える。

抗がん剤クロラムブシル投与からまた一週間が経ったので、少し期待していたのだけれど、残念ながら今日も回腸にある黒い影は消えていなかった。ただ先週よりさらに薄くなっているようには見えた。プローブをあてる角度によっては腸壁の正常な5層構造が繋がっているようにも見える。先生は黒い影が映る角度をあえてがんばって探し出しているようにさえ思える。

7月末に病巣が確認できなくなり一時的に寛解状態になったものの、5月あたりから一貫して腸の病巣は悪化することも消えることもなくずっと同じような大きさ(エコー画像で3mm幅くらい)で見えている。
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独自にグラフ化した腫瘍の大きさ変遷

モイの病名は「低分化型B細胞型消化管型リンパ腫」だ。改めてリンパ腫の低分化型と高分化型の違いをメモしておきたい。先ず、呼び方がいろいろあって紛らわしいので整理すると、

【低分化型】=
  • High Grade
  • 高グレード
  • 高悪性度
  • 大細胞性
  • リンパ芽球性
  • 前駆細胞由来
【高分化型】=
  • Low Grade
  • 低グレード
  • 低悪性度
  • 小細胞性
  • 成熟細胞由来
注:にわかなので正確性は保証できかねます。

骨髄細胞が分化して小さくなりリンパ球へと成長する過程のどの段階でがん化したかによって分別される。リンパ芽球という比較的に早い段階でがん化したものが低分化型、それに対し成熟しリンパ球になった状態でがん化したものが高分化型。つまり低分化型はまだ発展途上なのでがんの進行も早く、高分化型は成熟しているのでがんの進行が緩やか。中分化型という中間のやつも存在する。

また、リンパ芽球が主に胸腺で成熟したものがT細胞(Tリンパ球)、それ以外の臓器で成熟したものがB細胞(Bリンパ球)と分類されるそう。

そんなわけで低分化型リンパ腫は進行が速い。「無治療での生存期間は2週間から10週間」と改めてネット検索で出てきてビビる。それゆえ病気に気付く時期も重要で気付くのが遅ければ1週間で亡くなるということもあるのだと思う。

話がまわりくどくなったけれど、そんな進行の速い病名を告げられモイが2月3月になんとか危機を脱し、その後4~5ヶ月近く同じ状態で居ることが不思議といえば不思議で、今日先生にこんな質問をしてみた。

「低分化型から途中で高分化型に変わることはあるんですか?」

先生曰く、「逆はしばしばあります。あるいは、高分化型の治療中にそれとは別のところに低分化型ができることもあります。ただ低分化型が高分化型に変わるということは僕は聞いたことがないです。通常、腫瘍は悪性度が上がることはあっても下がることはないものです。」と。さらに、「モイちゃんが体調を維持して今のこの状態を推移しているのは猫の腸に発生する低分化型リンパ腫の症例としてはあまりない展開と言えます。はっきりとは言えませんが、近藤さんが行われているサプリメントや丸山ワクチンやリンパ球療法が総合的に作用しているのかもしれません。悪性度を下げるとまでは言わなくても進行を緩める作用をしている、という印象は受けます。」とのこと。

ふむふむ。やっぱり先生もこの総力戦が功を奏していると内心思ってくれているってことかな。そうか、あまりない症例かあ。もしモイがまた寛解して、長期寛解して、数年経ち、完治と言われる日が来たら、これは先生に論文でも書いてもらわないとな。

【免疫細胞療法】
昼間モイを預け、夕方迎えに。今回のリンパ球は「3億個弱」に増えていた。この治療もどの程度効いているのか、なんとも分からないのだけど、今の総力戦でやっと腫瘍と拮抗した状態にあると考えると、何ひとつ手を緩めるわけにはいかない。モイの体力と相談しながら今後も注意深く見守っていかねば。
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秋分の日を過ぎ帰りは夕陽に映える並木。

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お約束、帰宅後のウニチェック。




今日で生まれて888日目になるモイ。そんな日に千羽鶴をいただき、改めて先ずは1000日を目標にモイもがんばらなきゃと思いました。1000日目は来年の元旦!!

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最近は通院時の30分の往路もキャリーケースから顔をずっと出して車窓を楽しむモイ。

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調子が悪い時はキャリーケースの中で呼吸がかなり速くなっていたので、それを思うと随分調子がいいのか、おでかけに慣れてきたのか。

今日のメイン目的は8回目となる免疫細胞療法のための採血。念のため超音波検査と血液検査もしてもらった。

【超音波検査】
今回もエコーで見る腎臓は左右とも綺麗だった。問題のリンパ腫病巣と思われる回腸にある黒い影は以前としてあった。ただ少しだけ薄くなっているように見えた。腸壁がバームクーヘンのような5層構造に見えるのが正常な状態だけど、黒い部分にもうっすら層構造が見えそうな気配があった。

7月末に一旦寛解した時の検査もクロラムブシル3.5T投与から一週間後だった。今日もクロラムブシル3T自宅投与から一週間。再寛解とはいかなかったけれど、縮小傾向にあるということはクロラムブシルが以前有効であるということだろう。これはとてもうれしい。大きな副作用も出ないのでモイの体調を見ながら根気強く続けていけたらと思う。

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【血液検査】
  • BUN(尿素窒素) 40.7(先週35.4)
  • CRE(クレアチニン)1.9(先週1.8)
腎臓の値は前回少し改善されていたが、今回また少し上昇してしまった。前回はほとんど腎臓用の療養食だけを食べた一週間だったのに対し、今週は療養食に飽きたのかあまり食べてくれなかったので、高タンパクなドライやおやつを少しあげたのと、やはり高タンパクな「退院サポート」を含む強制給餌を少し増やしたことが影響したのかもしれない。
  • RBC(赤血球数)772(先週613)
  • HCT(ヘマトクリット値)30.7(先週24.4)
  • HGB(ヘモグロビン濃度)8.9(先週7.2)
貧血傾向はほぼ改善されたようだ。血便が治まっているからかな。リンパ腫から来ていた貧血と考えるとこれもうれしい結果だ。ここ数日、鼻のピンクもとても綺麗だった。
  • WBC(白血球総数)4500(先週5900)
白血球はかなり少なかった。クロラムブシルからちょうど一週間なので骨髄抑制が起きるタイミングと考えると致し方ないのかもしれない。白血球の中でもリンパ球は1400となかり低かったので、今日のこのタイミングでのリンパ球採血にどの程度影響したのか、これから培養をはじめ2週間後にその結果が出ることになる。

【リンパ球採血】

鎮静が必要な採血のためしばしモイを預ける。いつもは午前中に預け、午後の診察が始まる16時以降に迎えに行っていたが、今日は13時半に迎えに来ていいと言われたので街での待ち時間も少なくて済んだ。拮抗剤を使って鎮静を覚ましているが、まだはっきりとは覚醒しておらずボーっとしたモイ。


帰りの車の中でボーっとして白い瞬膜を出しながらも爪を研ぐモイ。
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帰宅後もしばらくは心配になるような力のない表情で身動きせず同じ場所に佇んでいる。時間が経てば徐々に意識がはっきりして普通に戻ってくれることはこれまでの経験で分かってはいるものの、やっぱり毎回毎回心配になってしまう。若いモイでも鎮静剤自体が少し負荷になっている部分もあるかもしれない。それを思うとリンパ球の採血もちょっと考えものだ。2週間後にどれだけ免疫細胞が増えているか期待したい。

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夜になって少しずつ調子が戻ってきたモイ!







3月にはじめたモイの免疫細胞療法も7回目になったので、これまでの経緯を表にしてみました。

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免疫細胞療法と言ってもいろんな種類があるようで、モイが行っているのは「活性化リンパ球(CAT)療法」というタイプ。T細胞を増殖させるので、T細胞型リンパ腫の動物には適応できない(以前も書きましたが、モイは2回目の生検でB細胞型と判明しました)。

J-ARM日本獣医再生医療学会に詳細な解説があります。

J-ARMのサイト内にあった、リンパ球ががん細胞をやっつけている動画を紹介しておきます。


この映像だけみるととても頼もしいですが、塊になった大きながん細胞を叩くことは難しいと書かれています。とくに、がん細胞を狙いうちする特異型に対し、モイが行っているCAT療法は非特異型なので、あまり多くは期待できないのかなあ。

実際に7回やってみて目に見えて効果があったかと問われると「はい」とは即答しがたく、副作用もほとんどないと言われているけれど、戻して2日くらいは通院疲れもあってかちょっとだけダルそうにしていることが多い。モイの場合は病院で暴れるので採血の時に鎮静剤を併用し、点滴で戻す際もカテーテルの抜き差しだけで一苦労みたいでストレスも相当だろうから、そういう点でのリスクはかなり高い。費用もそれなりにかかるので費用対効果という点では首をかしげたくなる。ただ丸山ワクチンやサプリも含め、今行っているものの何が効いているかは本当に分からない。やらなかったらもっと悪化していたかもとも考えられるわけで…。だからこそ丁寧に毎日観察して詳細な記録をとり、ちょっとした変化を見逃さないようにしたい。その中から何が必要か精査して今後のことを考えていきたいと思います。








モイ、通算40回目となる通院日。リンパ腫の再燃兆候が出て以来はじめて、2週間ぶりの通院なので腫瘍がどうなっているかかなり不安もあったが、モイはこの一週間いたって元気。絶好調だった。ウニと追いかけっこや猫パンチ合戦を連日くりひろげ、ひとりになると甘えて「ゴロニャ〜ゴロニャ〜」と遊んでくれアピール。毛並みもよく、寂しくなっていたヒゲもだいぶ立派に伸びてきた。ずっと続いていた下痢も徐々に治まり、ここ数日だいぶまともになっていて、今朝ようやく実に約50日ぶりに普通のウンチをした!

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今日は往路の車中もずっとキャリーバッグから顔を出し町並みを楽しむモイ。

血液検査で腎臓の値は横ばい、貧血傾向は少し改善され、白血球の値もモイにしてはまあまあだった。
  • 尿素窒素BUN 39.4(基準値17.6~32.8)
  • クレアチニンCRE 2.2(基準値0.8~1.8)
  • 赤血球 593(基準値550~1000)
  • ヘマトクリット値 23.9(基準値24~45)
  • ヘモグロビン濃度 7.1(基準値8.0~14.0)
  • 白血球総数 6800(基準値5500~19500)

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そしてエコー。モイが元気だったので淡い期待をしたが、腸の黒い影は同じところにあった。2週間前とほぼ変わらない状態。もし大きくなってしまっていたら今日は抗がん剤投与する選択肢もあったが、予定どおり2週間培養してもらったリンパ球を戻すことにした。昼のあいだモイを病院へ預け、いつもの町で待機。

夕方迎えに行く。この時いつも奥の処置室からモイの「ウギャ〜」という叫び声が聞こえてくる。多分、腕に刺されたカテーテルを抜いてキャリーケースに戻される一連の段取り中に先生や看護師さんに抗議しているのだろう。今日は一段とすさまじい鳴き声。心が痛い。

先生によると今回(7回目)もリンパ球は順調に培養されたようで3億個に増えたそうだ。これから数日をかけ免疫シグナルを備えたリンパ球が体内で戦闘配置に着く。がんばれリンパ球ソルジャー!

会計待ちの時、キャリーの中のモイをふと見ると右前足から血が漏れたようでしきりに舐めていた。ちょうど奥で看護師さんもエリザベスカラーに付着した血痕に気づいたようで待合室にやってきて、「モイちゃん血が出てませんか?」と。「そうなんですよ、舐めているようです。」「何かお手当しなくて大丈夫でしょうか?」看護師さんが容易にモイを抱っこするのは難しいので、「多分大丈夫とは思いますが、じゃちょっと見てみますね。」と俺がキャリーからモイを出そうとした瞬間、、

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「ウギャ!!」©カーコ画伯
ピアスの穴開けました。

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耳と顔に爪が刺さったまましばらくぶら下がっているモイ。体感15秒ほど。妻も看護師さんも近くにいた他の猫のオーナーさんも身動きできず時間が止まったように固まっていたような、、
ごめんよ、また診察室に連れて行かれるかと思ってパパのことも認識できないくらい瞬間的にパニックになったんだよねえ。でもパパうれしいよ!モイの傷、モイが生きている証!

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教訓:元気がない時の通院も大変ですが、元気な時の通院もなにかと注意が必要です。

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お兄ちゃん、今日もがんばったね!


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キャリーケースの中のモイの血のついたペットシーツを嗅いでフレーメン反応するウニ。


 



モイのリンパ球、今回は3億1千万個に増えてました!自己記録更新だモイ!

素朴な疑問として、この免疫細胞療法(CAT療法)で培養したリンパ球(αβTリンパ球)と、いつも血液検査で測っている白血球の中のリンパ球は違うものなのか先生に聞いてみた。というのは、今日の血液検査でも白血球はかなり少なかったからだ(ここのところずっと少なめ)。

先生曰く「同じタイプのものも含まれていますが、培養して活性化させたリンパ球は免疫シグナルというものを持っていますから、血管に戻すと病巣のある組織の方へ染み出していきます。いつまでも血管を巡っているわけではありません。なので、そのあと血液検査をしても必ずしも白血球のリンパ球の値がすごく増えているというわけではないです」だそうだ。

ふむふむ、じゃ今頃また3億1千万個のリンパ球兵士達が免疫シグナルを携えて病巣のある場所に出陣しているわけだな。

ちなみに「リンパ球 がん細胞 攻撃 動画」などで検索すると、実際にリンパ球ががん細胞をやっつけているところを顕微鏡で見たような動画がたくさんヒットしますので、興味のある方、苦手でない方は見てみて下さい。



3日間で腎数値は少し改善したものの、BUN46.3 CRE2.5とまだ基準値より高い。上昇しだした時期とドライフードを変えガツガツ食べだした時期が重なるのを受けて、「餌に含まれるタンパク質で尿素窒素だけでなくクレアチニンも上がってしまうことがあります。ツナ缶、まぐろの筋肉に含まれるクレアチニンが猫の測定系に干渉してそのまま血液検査の値に出たという調査結果も過去にありました」と先生。おーっ、多尿になったわけでもないし、エコー上は腎臓もキレイだから、それが原因だとかなりガッテンがいくなあ。

それを検証するためにはご飯を変えてみる必要がある。がんは炭水化物を栄養とし脂肪は利用できないとされているので、がんの栄養学的には「低炭水化物」「高脂肪」「良質のタンパク質を適量」が良いとされているが、腎臓をケアするためには「低タンパク質」が望ましく、そのため市販のものは「高炭水化物」なものが多い。反対なんだよなあ。むむ、どうしたものか。「複数の疾患がある場合、どちらがQOLに与える影響が大きいかで優先度を決める」という意見をペット栄養管理士の方からいただいた。 

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