moi moi moi !!

愛猫モイ(mix 2015.4.8~ ♂去勢済)が消化器型リンパ腫と診断されたのは2017年が始まったばかりの冬、1歳9ヶ月の時でした。その日から一変したモイとの生活、闘病と友情の日々。

カテゴリ:モイ > 血液検査、超音波検査(エコー)、病理検査、クローナリティ解析など

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モイ、2週間ぶりの通院。

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前回のエコーで病巣と思われる黒い影は全て見えなくなって、先生からやっとの思いで「寛解」の言葉をいただいていたが、今日のエコーで原発巣があったと思われる回腸がカーブした辺りに3~4mmほどの厚みのある黒い影がまた確認されてしまった。あああああ…





「これっていわゆる再燃というやつですか?」と恐る恐る聞くと、「うーん、この影が前回確実になかったのか、たまたま腸の動きの状態で確認できなかっただけなのか、はっきりとした事は言えませんが、前回あれだけ丁寧に探しても見つからなかったものが、今日はスッと見えているということは、そうですねえ…、再燃兆候にあるとは言えますね。」と先生。

先生はいつだってはっきりと「寛解しました」「再燃しました」と断言するような診断はしない。でもその説明はいつもとても理路整然としていて分かりやすく、 納得せざるを得ない。

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リンパ腫の再燃(再発)についてネットで情報を集めるとネガティブなものが目につく。
  • リンパ腫はほぼ再燃する
  • 再燃までの期間は、すぐの場合もあれば、数年後のこともある
  • 完全寛解期間 4~8.2ヶ月
  • 稀に再燃せず2年以上長期寛解し「完治」するケースもある
  • 猫の場合、再燃すると再び寛解に持ち込むことは難しい
  • 低分化型リンパ腫の予後は化学療法が奏効して半年から1年
自分なりにまとめるとこんな感じ。最後の「奏効して」というのは「部分寛解以上の効果があって」という意味で、つまり、臨床データとしては、完全寛解したとしても長くて余命1年というのが現実のようなのだ。

このことは闘病をはじめた半年前から知っていたし覚悟はしていた。 だから「寛解」が決して手放しで喜べるものではないことも当然分かっていた。

モイが8月3日の俺の誕生日に一応の寛解状態でいてくれたことは、「パパ今日は楽しい1日を!」というモイからの誕生日プレゼントだったのかもしれない。

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便利帳サイトでモイの記念日を調べてみたら今日で生まれて860日。
そして1000日目はなんと来年の元旦だそう!
その頃がちょうど闘病をはじめて1年ということになる。
少なくとも1000日はモイを生かしたい。
いや、絶対それ以上、生きよう!
モイ、完治して10000日だって生きよう!

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今日は鎮静化で7回目になるリンパ球の採血をしました。さきほど先生から電話があり「今日のリンパ球もたくさん採れた印象です!」とのこと。



 

血液検査で腎臓の状態の指標となっている尿素窒素(BUN)、クレアチニン(CRE)が7月以降基準値を越え上昇しているモイ。54
血液検査によるモイの腎臓の状態変遷

考えられる要因としては、
  • 腎毒性のある抗がん剤の蓄積によって少しずつ腎臓に負荷がかかってきた
  • 脱水している
  • 食餌の成分によるもの(6月中旬からフードを「オリジン6フィッシュ」にしよく食べたが、これは腎臓には良くないとされる高たんぱく。フードの原料になる肉類に含まれるクレアチニンが血液検査の結果に出てしまう事例もあるらしい)
  • あわせて強制給餌も強化したことで3週間で600g近く体重増
あたりか。

脱水に関しては自宅での皮下輸液を120ml/日にして水和状態を保ち、食餌も7/11以降はオリジンをやめ低たんぱくの療養食「腎臓サポート」にしてみたり、下痢をして食が進まないので他のものを試したりといろいろ対応してみたが、7/7より少しは改善されているものの、ずっと基準値を上回っている。

先生から「腎不全マーカーも出してみましょうか」と提案され7/24に採血し外注検査に出してもらい、その結果を一昨日の通院時に聞いた。腎不全マーカー(SDMA)は筋肉量に影響を受けてしまうクレアチニンより腎機能に特異的であることや、腎機能の75%が失われて初めて上昇しだすクレアチニン値に比べ平均40%で上昇しだすので早期発見の手がかりになる等の利点があるようです。

詳しくはこちら→IDEXX SDMA

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モイの結果は13μg/dLと一応は基準値内。

ただし、先生によると「今、毎日皮下輸液をしている状態でこの値なので、もしそれを止めたら基準値を越えてくる可能性もあります。」とのこと。おとといの血液検査でもBUN36.8、CRE2.2と依然として高かったことから、少なからず腎臓に障害が出始めていることは否めない状態のよう。

モイはまだ2歳と若いのでこんなこと信じたくないけれど、腎機能の失われた分はもう修復しないとされているので、残された腎臓がこれ以上なるべく障害を受けないように努めていかなければならない。

これからの対策としては、
  • 引き続き自宅で皮下輸液(水和状態を保ち脱水させないことはマスト)
  • 食餌の見直し(できたら低たんぱくのものに。但し食欲が落ち痩せてしまうようであればQOLの観点からその限りではない)
  • 腎毒性の高い抗がん剤(ドキソルビシンなど)はもう投与しない
  • 血管拡張剤を毎日服用する(腎障害の進行を少しでも遅くする目的で)
上の2つは日々の努力で出来る。3つ目ドキソルビシンは寛解状態にあるので、再燃などしない限りは見送る予定。4つめは薬漬けになりすぎてもよくないのでもう少し腎障害の進行を見て判断する。猫によっては腎障害の進行速度に個体差があり、進まない猫はずっと元気でいられるようだ。

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これまでのモイの血液検査、全データ


寛解のうれしい報告を受けたがリンパ球を戻した翌日だからか少しおつかれのモイ。クロラムブシルから一週間なので骨髄抑制が起きているせいかもしれない。緩い便(少し血便)もなかなか治らないし、今朝は嘔吐もした。まだまだ本調子とは言えない。



ナースウニがセーラー服に着替えてお兄ちゃんを奮起。「カ・ン・カ・イ!」


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1月12日に始まったモイのリンパ腫闘病生活。2泊3日の入院を1回とし、今日7月31日は38回目の通院でした(ほか、自分だけで相談に行ったのは約10回)。

今日は先ず先週採血して外注検査に出してもらっていた腎不全マーカー(SDMA)の結果を聞いたのですが、そのことはまた別の記事として改めてアップしたいと思います。



さて今日の超音波検査。いつものように腎臓からチェック。5月22日に左右の腎臓の黒い影がなくなって以降ずっと綺麗なままの状態を維持している。

そして問題の腸。

この2ヶ月ほどしつこく残っていたほんの2~3mmの影がなかなかモニター画面に出てこない。お腹の上でプローブをグリグリと転がす先生。どこの腸壁を映してもバームクーヘンのような綺麗な白黒の5層構造。先生が「ほとんど分からないですねえ。この領域にあったんですがパッとは出てきませんね」とつぶやいた瞬間、俺と妻が相次いで「寛解ですか?」「寛解?」と詰め寄ったが、その時点では「いい兆候ですね」とかわされた。さらに丁寧にエコーを見る先生。まるでなくなっては困るかのように目を皿にして必死に探しているがやっぱり見つからない。数分が経ちついに詰まれた将棋の棋士のような表情で「分かりません」とにやけ顔。今度こそ確信に満ちて俺と妻が「寛解しましたね!」「寛解した!」と言うと、「そうですね、病変部位が見当たらないのでそういう判断でいいと思います。」と先生。

この時点ではあくまで先生の口からは「寛解」という言葉はなかったが、それは医師として不用意に安心させないという努めからだと思う。毎回熱心にエコーを見てくれた先生に感謝したい。

寛解の定義については以下などを参考に。

がん(癌)の治癒・完治・寛解の意味の違い

そして、今日は2週間培養したリンパ球を戻す日だったのでしばしモイを病院へ預ける。いつもの町で待機。インスタに【モイ速報】モイ、寛解しました!とアップするとすごい勢いで「いいね」とコメントがつく。みなさんが自分のことの様に喜んでくれていることを改めて感じて、なんだか本当にうれしくて、昼食がなかなか喉を通らない。

16時、午後の診察が始まってすぐにモイを迎えに行く。

6回目の免疫細胞療法、今回リンパ球は2億7千万個に増えていました。3月にやった初回が1900万個とあまり増えなかった以外は2回目以降、2億、3億ととても増えたリンパ球。

  • 1回目 1900万
  • 2回目 2億3千万
  • 3回目 1億9千万
  • 4回目 3億
  • 5回目 3億1千万
  • 6回目 2億7千万

  • 「リンパ腫に侵されていたモイちゃんがそれを脱して免疫状態がよくなっているということでしょうね。」と言う先生から、ここで“完全寛解”の言葉がふいに出た。「今、完全寛解と言える状態ですが、細胞レベルではまだ数千個、あるいは数万個という単位でがん細胞は残っているかもしれません。エコーで見えないだけでそうそう簡単に無くならないのがリンパ腫です。だからまだしばらくは抗がん治療も続けた方がいいとは思いますし、免疫細胞療法で培養し活性化したリンパ球は大きな塊となった腫瘍への効果はさすがにあまり期待できませんが、今のように細胞レベルまで減ったがん細胞を叩く力はあります。なのでリンパ球療法だけでも続ける価値はあるでしょう。」とのことだった。

    前回の記事で書いたふとした疑問「小さくなって大人しくなったように見える病巣に抗がん剤は効くのか?」を質問してみたら、

    「大きな塊になった腫瘍の中心部分にはあまり外部からの栄養が届かなくなるので比較的活動も緩やかになりますが、塊の外側の部分は体内の栄養を取り込みやすいので激しく分裂しています。だから抗がん剤も摂り込んでくれてよく効きます。結果、周囲から腫瘍が小さくなっていきます。ところが小さくなった腫瘍はまた栄養を摂り込みはじめ、小さくなればなるほど再び分裂も盛んになります。見えなくなっても念には念を入れて叩いておいた方がいいというのはそういう理由からでもあります。」と先生。

    なるほどなあ、再燃(再発)のリスクがかなり高いというのはそういうカラクリなのかあ。でも2ヶ月近く小さくなっていた腸の影が増殖しきれずずっと制御されていたということはこの説明を聞くとむしろすごいことだったのかもと改めて思う。そして先週のクロラムブシルがトドメを刺して見えなくなったんだろう。よかったよかった。

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    今日、戻した2億7千万個の免疫シグナルを携えたリンパ球が細胞レベルまで見えなくなった最後のがん細胞を叩いてくれることを期待しながら帰路につくモイ。

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    帰宅時、いつものお約束。ウニたん、モイ兄ちゃんやったよ!

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    今日寛解を告げられた私の自慢のお兄ちゃんよ!

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    これまでのモイの抗がん剤投与履歴

    とりあえず、今日でやっとファーストラウンドが終了というつもりでいます。これからは再燃しないように、さらに注意深く、悪しき生活習慣は見直し、免疫力を上げる努力をしながらモイと過ごしていきたいと思います。

    最後になりましたが、みなさんの応援のおかげでここまでこれました。今のモイがあるのはみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします!







    モイ36回目の通院。血液検査と超音波検査と鎮静下でのリンパ球採血をしてきた。

    腎臓の血液検査値

    • BUN 48.5(先週46.3)
    • CRE 1.9(先週2.5)

    先週まで腎臓系の値が上昇していたのは魚系タンパク質豊富な餌を大量摂取した影響かもしれないと、この一週間違う餌を与えてみた結果、だいぶクレアチニンは下がったけれど、それでもまだ基準値より少し高い。尿素窒素は先週よりもさらに高くなってしまった。これは餌を変えたことにより血便混じりの下痢をしてしまったからかもしれない(腎臓の療養食に替え水曜日に下痢になったので木曜日からはモイが食べてくれそうな一般的なドライをなんとか食べさせていたけど今朝もまだ一部が下痢だった)。いろいろ工夫しても下痢をしてしまってはむしろ正しい結果が得られなくなるそうなので、またこれから一週間で整えていきたい。

    白血球は正常値内に戻っていたが、血便が出ているということは腸炎が起きていてその炎症のために一時的に上昇しているのかもしれない。その分(だと思うが)、赤血球値が低くなっていた。

    エコー上の変化はなし。もう最後の抗がん剤から35日が経過したのに腸にある3mm弱の黒い影は以前そのままだ。なんなんコレ!?ほんとに腫瘍なの?「ここって腸の何合目あたりなんですか?」と今さらの質問をしてみたら、「空腸と盲腸の間にある回腸、小腸の最後のあたりです。」と先生。そうか回腸なのか、よし、回腸よ治れ快調に!

    腎障害が出ている以上、抗がん剤、ましてやドキソルビシンは投与できない。今日も見送り。もう化学療法は当分休んだ方がいいというモイからのサインかもしれない。

    1時間強モイを預け鎮静剤投与下で次回免疫細胞療法用の採血だけしてもらった。すぐに培養に入ってもらったが今日もたくさん採れた印象だそうだ。よしよし2週間でまた1000倍以上になってくれー。抗がん剤がもう難しいとなれば、この副作用のない活性化リンパ球療法は続けていきたいところだけど、採血の度に半日絶食も必要になる鎮静剤を使わなきゃいけないのが今後ネックになりそう。モイが大人しくしていてくれたら鎮静剤なしでも可能なのだけど、針がぶっといので血液検査の採血のようにはいかないらしい。


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    帰宅後のモイはまた鎮静剤が抜けきっておらずボーっとしている。この写真はまだ可愛い方だけど、ちょっと怖いくらい白目をむいて舌を出したまんまの写真もたくさんあるのでした。
     



    冬、春、夏と三つの季節を車窓から見ることになったモイ。紫陽花が萎れるほど暑い日差しの東京。


    体重は5.48kg。この2週間で600gも戻したモイに流石の先生もびっくり。人間換算で(10倍したとすると)6kg増だもんな。

    腎臓のエコー画像に大きな変化はなく異常は見られなかった。ただ腸の黒い影は相変わらず同じところにあった。なんだかここ2回くらい、濃さが増しているようにも見えて不安になる。先生曰く「腸はどうしても伸び縮みするので正確には判断できないですね。便がたまって筋肉が寄っているのかもしれないし、画像の断面が少し斜めになるだけでも違って見えますから」と。その発言のニュアンスから病状が極端に進行していることはなさそうではあった。

    モニターに映った腸の黒い影を見て「ここが原発巣ってことですか?」と覚えたての単語で質問をしてみる。「うーん、そうですねえ、ここに残っているということはここが腫瘍細胞の数が一番多かった場所と考えられます。」素人が下手に専門用語を使うとプロからしたら的外れに聞こえてしまうこともあるかもしれず、印象を損ねかねないけれど、ここはむしろ積極的に覚えた言葉を駆使して、より具体的に突っ込んだコミュニケーションをしたいということの意思表示にしたい。「先生モイはどうですか?」「いい感じですよ」だけでは自分はもはや落ち着かないし納得できない。

    前回、この黒い影が本当に腫瘍細胞なのかどうかは全層生検をしてみないと分からないということだったが、エコー上に違和感がある以上、少なくともあと2回はがんばって抗がん剤を打っておくべきかなと思って今日は病院に来た。寛解しても半年近くダメ押しで投薬する例もある中で、寛解しているかもはっきりしない状態で休薬してしまい、もしもすぐに再燃してしまったらすごく後悔することになるだろうと思うから。念には念を入れておきたいのだ。

    ただ抗がん剤の副作用がどんどん強くなってきているようにも見えるモイ。普段が元気だからよりそう感じる部分もある。ヒゲが徐々に少なくなっているし、骨髄のダメージなど蓄積してきたものもあるだろう。だから本当にぎりぎりの選択、慎重に慎重に下さなくてはいけない決断。

    今日は抗がん剤クロラムブシルを投与してもらう予定だった。しかし直前の血液検査で白血球値が低かった。分葉好中球が2583(基準値2500~12500/uL)、リンパ球が984(基準値1500~7000/uL)、それらを含む白血球の総数が4100(基準値5500~19500/uL)。先生はクロラムブシルはそれほど骨髄抑制が起きる抗がん剤ではないので投与には耐えうるとの見解だったが、前回のメソトレキセートも低めの白血球値で思い切って投与したら因果関係は分からないがそれから一週間明らかに体調を崩してしまったので、今日は大事をとって中止させてもらった。数日後に白血球値が戻ってくれたらいいのだけれど、ここのところ低めに推移しているのも気になるところ。

    それから今日は腎臓の値も高くなっていた。尿素窒素46.7(基準値17.6~32.8mg/dL)、クレアチニン2.2(0.8~1.8mg/dL)。エコー上の腎臓の形には問題がなかったので、身体が脱水したか、腎臓の障害が進んでいるかなのだそう。最近ガツガツ食べる「オリジン6フィッシュ」は少しだけ塩分が高いが、すぐに腎臓に影響を及ぼしたとは考えづらい。がんの闘病をなんとか乗り越えても腎不全を患ってしまう例を何件かネットで見かけた気がするので、ここにも最新の注意を払いたい。腎臓は障害を受けると治ることはないらしいのでなおさらだ。

    結局今日は血液検査と超音波検査をしただけなのでモイは帰宅後もとても元気。こんなに健康に見えるのに、なんだろうこの行き詰まり感は。闘病の迷路で袋小路に入ってしまわないように、なるべく最短のルートで出口に辿り着きたい。迷路を天上から見ているかもしれないマルオ兄ちゃん、モイを出口へ導いておくれ。



    モイ32回目の通院。今日はエコー検査と鎮静下でリンパ球採血を。


    先ずエコー。腎臓は相変わらず異常なし。前回の検査で違和感があった(新たに見つかった)小腸と大腸の繋ぎ目のところも問題がなかった。すごくホッとした。リンパ腫であれば無治療で簡単に無くなるものではないので、一過性の炎症が影として映っていたのだろうと。

    問題はずっとある腸の黒い影で、今日もしぶとく映っていた。かなり小さくはなっているもののひと月近くわずかながらずっと同じところに停滞している。「こんなに長いこと維持された状態が続くことってあるんですか?」と先生に聞いてみたらこんな見解が返ってきた。

    「実際にこの影が腫瘍細胞か、腫瘍細胞がなくなった後、修復するためにコラーゲンが入り込み線維化されたものが映っているのかは組織検査、しかも全層生検をしないとはっきりしません。全層生検は開腹が必要なため現実的ではなく、やる必要もないでしょう。例えば1ヶ月ほど休薬しても大きさが全く変わらないとなった場合は、線維化である可能性も高いと思います。」

    難しい言葉も多いけれど、つまりもうがんは無くなっている可能性もあるということみたい!

    勝手に夢に見ていた展開は、ある日の検査で黒い影がまったく映ってなくて、「完全寛解しましたね!」と先生がニヤっと笑みを浮かべ、病院を出た瞬間にバンザーイと妻と抱き合い、喜び勇んでここで報告して、応援してくれた皆さんから「おめでとう!」のコメントが1万件くらい寄せられ、共に闘ってくれた同志と「寛解、カンパーイ!」と祝杯をあげる、というものだったけれど、どうやら実際の癌治療というものは、そんなに華々しい瞬間が簡単に訪れるわけではなく、何年も何年もかけて少しずつ完治に向け歩んでいき、闘病生活の中に日々の小さな喜びを見つけ、それを積み重ねていくことなのかもしれない、と思いました。

    これからの課題は抗がん剤治療をいつまで続けるか。「猫の、とくにリンパ腫の、抗がん治療はどこで止めるか、はっきりとした指針がまだ確立されていません。」「一般的なプロトコールでは寛解状態であれば半年を目処に休薬する場合も多いが、間隔を開けてさらに抗がん剤を続ける維持療法や、例えば、免疫細胞療法と丸山ワクチンだけを続けておくという選択肢もあるでしょう。」「ちょうどもう少しで半年ですし、ドキソルビシンの投薬上限である残り1回までは投与しておき、その時点の様子でその先どうするか検討することをお薦めします。」というのが主治医の意見でした。

    おかげさまでモイは今かなりいい状態を維持できています。まだまだ先は長いですがモイと一緒に生活できる一瞬一瞬に感謝しながらこれからもがんばっていきたいと思います。

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    写真は1枚目のみ病院への往路で、残りは帰路と帰宅後。鎮静剤が抜けきっていないので少しぼーっとしたモイはそれはそれで可愛く、何よりウニと一緒にのんびり寄り添ってくれているのがいい!

    モイ、病院へ。吐き気もほぼ治まり、食欲も元気も少しずつ出ていたけれど、昨夜うっすら血のついたような便をした。そういえばこの3日ほど便が少し臭かった。腸炎を起こしているのか、ひょっとして他に何かあるのか。不安になりながら先ずは問診。便検査をするまでもなく、持っていった便の写真を見て「確かに血が混じっていますね」と主治医。13回の抗がん剤のダメージが蓄積したという自分の憶測は否定された。「骨髄のダメージはある程度蓄積されますが、腸は修復が早いので蓄積したというわけではないと思います。月曜日のメソトレキセートの影響は確かにあるかもしれません。」と。ふむふむ。

    続いてエコー。この3日飲んでいた薬プロナミドの効果か、時間が解決したのか、腸は動きだしていた。ただ、まだ本調子ではないようだ。膨らんだ腸の中身については、「そんなに心配はないでしょう」というニュアンス。「ガスが溜まっているだけかもしれない」「少なくとも閉塞はしていない」「食事をして、吐きも治まっていて、便も出ているのなら様子見でいいのではないか」と。3日前は開腹手術という言葉まで出たのに、診る先生によって診断も様々だなと思う。

    リンパ腫の病巣もチェックしてもらう。左右の腎臓と、いつも見ている腸のところは前回と変らず制御できているようだ。この数日しんどい日が続いたので。ちょっとほっとする。ただし、小腸から大腸に繋がるところの映像に少しだけ違和感がある。計測した腸壁の厚みが2.8mmなので正常範囲内ではあるが、ほんのちょっと周囲より厚く見える。5層構造が少し鮮明でないように見える。「これがリンパ腫から来ているものか現時点では判断できません。今すぐに何か手を打つというものでもない。腸はどうしても伸び縮みするので便が出たら全く問題なく映るかもしれないし。本当に正確に診るには2日ほど絶食をして大腸まで完全に空っぽにしてからエコーを診るべきだが、あまり現実的ではない」と。

    むむむ、一抹の不安を抱え、整腸剤と追加のプロナミドをもらって帰宅。帰路のモイは元気。帰宅後も元気度C。

    我が家に来て2年2ヶ月の今日、モイの体重は4.88kg。とうとう4キロ台に減ってしまった。猫で約1kg減ったってことは人間で言えば10kg減かなあ。相当ダイエットしちゃったモイ。1歳時の体重がベストとする説があるようで、写真とモイノートで振り返る。5.4kgかあ。よし、また元気になって、モリモリ食べて、とりあえず5.4kgに戻そう。目標は一歩ずつ。モイ、一緒にがんばろう!



    通院時、紫陽花が見たかったのか、最近の往路では珍しく顔を出すモイ

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    1歳時、5.4kgのモイ

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    ちょうど1年前の今日、5.6kgのモイ

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    帰宅後もご機嫌、4.88kgのモイ



    超音波検査中のモイ。今日で23回目。この診察台に仰向けに寝かされる時、いつも「ウー」という唸り声をあげるのだけど、俺や妻の顔が視界に入った瞬間にピタっと鳴き止んで表情が急に柔らかくなるのがなんとも愛らしい。


    今日は初めて2種類のプローブを使って入念にお腹のエコー画像を見た。それほどまでに黒い影を探せなかったのだ。腸管のあちこちを隈なく調べ「多分(病巣が)あったのはこの辺ですけどねえ」と先生。「よしよし、それって寛解したってことじゃないの」と心の中でつぶやいた。でもまだそこにあったということが画像で分かるという時点で完全寛解とは言いきれないのだろう。先生からその言葉は聞けなかった。

    腎臓は今回も計測なし。腸はその「多分」の箇所を測った。厚さにして2.2mmと2.8mm。正常な腸管は壁の厚さの上限が3mmということなので、厚さだけで言えばもう正常範囲内だ。あとはバームクーヘンのような綺麗な5層構造にしっかり映ればもう「多分ここ」とも言えなくなるのだろう。その日はそこまで来ている。

    今日は抗がん剤メソトレキセートを投与した。白血球が4800/uL(うち分葉好中球2600)と、かなり少なかったのだけれど、メソトレキセートで起きうる骨髄抑制には耐えられるという判断だ。ただ、ぎりぎりではあるので、これから一週間ほどはまた慎重にモイの様子を見ておく必要がある。抵抗力が落ちた場合の感染症に注意しなくてはいけない。

    モイのリンパ腫は低分化型(高悪性度)なので、本来極めて進行が速く、放っておくとあっという間に命を落とす。そう知ったのは1月。高分化型(低悪性度)の場合は進行が遅いので、予後の見通しも比較的よく、何年も生きられる可能性があると聞いた。

    ただ低分化型の方が進行が速い分、裏を返せば抗がん剤が効きやすいということでもあるようだ(抗ガン剤は活発な細胞をターゲットにするので)。つまり効き目の合う抗がん剤が見つかりさえすれば寛解する可能性が高いのはむしろ低分化型かもしれない。そんな考え方もできる。

    モイの場合はこれまで抗がん剤も免疫細胞療法も丸山ワクチンも劇的に何かが効いているという感触は残念ながらない。でも統合医療的なアプローチで総力戦でここまで一歩一歩少しずつがんばってきた。これからもあらゆる可能性に目を向けて努力していきたい。寛解まで本当にもう一息だ。がんばろうね、モイ!

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    武士のようなモイ。車の窓ガラスが汚いのはご愛嬌。

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    今日も帰宅時のお約束。ウニのキャリーバッグチェック。



    今日は2週間ぶりの通院日。夕方迎えに行くまでまたこの町で待機。モイが元気で帰ってくることがウニへの何よりの誕生日プレゼントになるから、頼んだよ、モイ!

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    モイ、28回目の通院。28回のうち超音波検査(エコー)をしてもらったのは22回なので、ほぼ毎回のようにハラハラしながらモイのお腹の画像を見ていることになる。最近は必ず立ち会わせてもらっているのだけど、最初に機器をあてる右の腎臓が画面に映し出されるまで本当にドキドキする。先々週なくなった黒い影がもしもまた現れていたらどうしようと。結果、大丈夫でした。腎臓は左右とも無くなったままでした。やった。


    今日の腸管は「ウンチが溜まっていて評価しにくい」とのこと(笑)。いつも見ている腸管がウンチで膨らんで見えていた。ただ、病的なところはそこが硬くなるので、ウンチが来ても伸びないが、腸が伸びて膨らんでみえるということは、健康な腸管に戻ってきていると捉えることができるようだ。とりあえず後退はしてませんでした。よかった。

    そして今日は、2週間培養したリンパ球を戻した。4回目にして今までで一番多い3億個に増えていた!!先生曰く「普通は抗がん剤治療と平行してやっていると、だんだんリンパ球も増えなくなるものですが、モイちゃんの場合は、若いということもあるでしょう、あと病巣が制御できているので免疫細胞の状態もいいのでしょうね」とのこと。よしよし。今度の今度こそ、この3億個の兵士たちが完全に悪いのを追い払ってくれると期待したい。本当にもう一息なのだ。

    もしも今日「完全寛解しましたね」という言葉が聞ければ、ウニや嫁への最高の誕生日プレゼントになったのだけど、さすがにそこまでドラマチックにはいかなかった。でもモイ本当にがんばってる。あとちょい。



    帰路、キャリーケースの中でモイ座りしているモイ

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    1歳になっても帰宅後のお約束をかかさないウニ。

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