moi moi moi !!

愛猫モイ(mix 2015.4.8~ ♂去勢済)が消化器型リンパ腫と診断されたのは2017年が始まったばかりの冬、1歳9ヶ月の時でした。その日から一変したモイとの生活、闘病と友情の日々。

カテゴリ:モイ > 血液検査、超音波検査(エコー)、病理検査、クローナリティ解析など

IMG_2745
自動制御されている車のエアコンが温風を吹き出す季節になった。モイ47回目の通院。東京は連日の雨で師走並みの肌寒さ。でもモイはこの一週間なんだか元気がよく、ウニと鼻息を荒くしながら追いかけっこをしているシーンをよく見かけるようになった。
IMG_2753
このところ病院は少し混んでいて先週ほどではないが今日も1時間待ち。午前の診察時間のなるべく最後の方に行っているが、それでも後から来る人もいて、なぜかその人達に順番を抜かされ、昼休みに食い込んだ午前の最後に回されているようだ。体重測定、血液検査、超音波検査、それらの結果を受けての処置、と毎回丁寧に診察してもらっているからだと思う。
IMG_2757

【超音波検査】
今日も腎臓は左右とも綺麗。腸の影もさらに薄く見え、クールな先生から久しぶりに笑みがこぼれた。「調子がよさそうですね。少なくとも進行している感じはないですね。」と。文章だと伝わりづらいかもしれないけれど、こういうやりとりから生まれる安堵感たるや。

【血液検査】
  • BUN(尿素窒素)  29.3(前回 24.6)
  • CRE(クレアチニン)  2.2(前回   1.9)
腎臓の値はまた少し上昇してしまったが、長い目で見ると過去の変動の範囲内という見解。
  • WBC(白血球総数)8400(前回 4400)
  • 分葉好中球     5628(前回 2600)
  • リンパ球      2268(前回 1400)
白血球はだいぶ増えていた。抗がん剤投与にも問題はないということで予定通り自宅投与用のクロラムブシル3錠を処方してもらった。
IMG_2764
帰宅後、15時半から絶食、17時半に制吐剤セレニアを挟んだ輸液、18時半過ぎにクロラムブシルを3錠経口投与(1錠ずつ立て続けに3回。そのうち2回は一度吐き出されてしまったのでドキドキしたがなんとか成功)。先ほど19時半に餌を解禁しドライをひと口食べた。2~3時間経てば抗がん剤が胃から腸へ降りていくであろう。それまで吐かないでねえ。それを見届けるまでが抗がん剤投与日の任務。あと1時間だあ。

今日のエコーを見た時の先生の笑顔も、白血球の値も、その後クロラムブシルを投与したことも含め、あの一度寛解した7月31日の前週7月24日の状況に似ている。 これがもしデジャヴなら来週まで覚めないでほしい。そして来週の診察で再寛解となればこんなにうれしいループはない。ただそんなに都合よくはいかないだろう。そんなつもりでいよう。少しも油断することなく過ごす日々には変わりがない。
IMG_2770
IMG_2772
入院し、初めて抗がん剤を投与し、インスタグラムでフォロワーの皆さんに告白したあの日から9ヶ月が過ぎた今日の記録でした。

8回目の免疫細胞療法。2週間かけ培養したリンパ球を戻しに病院へ。この病院へ通うのは今日で30回目(他の病院も合わせると44回)。車窓がなかなかよい。モイの目線で見るとこんな感じかな。


通院自体に少し余裕が出てきたのでこんな動画も撮ることができた。春は桜並木が綺麗だったけれど、また来春、その景色を見る前に病院は卒業していたいところだ。もちろん病気を治して。
IMG_1267

今日は抗がん剤を投薬するわけではないので、腎臓の値は気になるところだが、血液検査はしなかった。毎週毎週、血液検査のために首の静脈から採血するのも可哀想だし、少量とはいえ血ももったいない。

IMG_1271


【超音波検査】

エコーは通院する度にほぼかかさず見てもらっている。画像診断しやすいところに病巣があるのはラッキーとも言える。

抗がん剤クロラムブシル投与からまた一週間が経ったので、少し期待していたのだけれど、残念ながら今日も回腸にある黒い影は消えていなかった。ただ先週よりさらに薄くなっているようには見えた。プローブをあてる角度によっては腸壁の正常な5層構造が繋がっているようにも見える。先生は黒い影が映る角度をあえてがんばって探し出しているようにさえ思える。

7月末に病巣が確認できなくなり一時的に寛解状態になったものの、5月あたりから一貫して腸の病巣は悪化することも消えることもなくずっと同じような大きさ(エコー画像で3mm幅くらい)で見えている。
53
独自にグラフ化した腫瘍の大きさ変遷

モイの病名は「低分化型B細胞型消化管型リンパ腫」だ。改めてリンパ腫の低分化型と高分化型の違いをメモしておきたい。先ず、呼び方がいろいろあって紛らわしいので整理すると、

【低分化型】=
  • High Grade
  • 高グレード
  • 高悪性度
  • 大細胞性
  • リンパ芽球性
  • 前駆細胞由来
【高分化型】=
  • Low Grade
  • 低グレード
  • 低悪性度
  • 小細胞性
  • 成熟細胞由来
注:にわかなので正確性は保証できかねます。

骨髄細胞が分化して小さくなりリンパ球へと成長する過程のどの段階でがん化したかによって分別される。リンパ芽球という比較的に早い段階でがん化したものが低分化型、それに対し成熟しリンパ球になった状態でがん化したものが高分化型。つまり低分化型はまだ発展途上なのでがんの進行も早く、高分化型は成熟しているのでがんの進行が緩やか。中分化型という中間のやつも存在する。

また、リンパ芽球が主に胸腺で成熟したものがT細胞(Tリンパ球)、それ以外の臓器で成熟したものがB細胞(Bリンパ球)と分類されるそう。

そんなわけで低分化型リンパ腫は進行が速い。「無治療での生存期間は2週間から10週間」と改めてネット検索で出てきてビビる。それゆえ病気に気付く時期も重要で気付くのが遅ければ1週間で亡くなるということもあるのだと思う。

話がまわりくどくなったけれど、そんな進行の速い病名を告げられモイが2月3月になんとか危機を脱し、その後4~5ヶ月近く同じ状態で居ることが不思議といえば不思議で、今日先生にこんな質問をしてみた。

「低分化型から途中で高分化型に変わることはあるんですか?」

先生曰く、「逆はしばしばあります。あるいは、高分化型の治療中にそれとは別のところに低分化型ができることもあります。ただ低分化型が高分化型に変わるということは僕は聞いたことがないです。通常、腫瘍は悪性度が上がることはあっても下がることはないものです。」と。さらに、「モイちゃんが体調を維持して今のこの状態を推移しているのは猫の腸に発生する低分化型リンパ腫の症例としてはあまりない展開と言えます。はっきりとは言えませんが、近藤さんが行われているサプリメントや丸山ワクチンやリンパ球療法が総合的に作用しているのかもしれません。悪性度を下げるとまでは言わなくても進行を緩める作用をしている、という印象は受けます。」とのこと。

ふむふむ。やっぱり先生もこの総力戦が功を奏していると内心思ってくれているってことかな。そうか、あまりない症例かあ。もしモイがまた寛解して、長期寛解して、数年経ち、完治と言われる日が来たら、これは先生に論文でも書いてもらわないとな。

【免疫細胞療法】
昼間モイを預け、夕方迎えに。今回のリンパ球は「3億個弱」に増えていた。この治療もどの程度効いているのか、なんとも分からないのだけど、今の総力戦でやっと腫瘍と拮抗した状態にあると考えると、何ひとつ手を緩めるわけにはいかない。モイの体力と相談しながら今後も注意深く見守っていかねば。
IMG_1286
秋分の日を過ぎ帰りは夕陽に映える並木。

IMG_1295
お約束、帰宅後のウニチェック。




東京は台風一過の気持ち良い秋晴れ。台風がモイの中の黒い影も一掃してくれたらいいのにな。

IMG_0539
病院へ通う並木道をモイはもう四十三過(別の病院への通院も含めて)。

IMG_0542
道端には彼岸花が咲いていた。冬に始まった闘病生活ももう四つめの季節だ。

IMG_0543

今日の診察メモ

【超音波検査】
腎臓は左右とも綺麗。大きさもずっと変わらない(幅40mm弱)。回腸の黒い影は相変わらずあった。
でも先週よりさらに黒い部分は薄く、左右に伸びている正常な5層構造が今にも繋がりそうにさえ見えた。ほんともう一息って感じだ。7月末に一時的に寛解に至ったのはクロラムブシル投与から一週間後のことだったが、今回もクロラムブシルから1週間後に縮小し、2週間経った今日もちゃんとそれを維持できていた。それが確認できただけでもよかった。

【血液検査】
  • BUN(尿素窒素)  29.4(先週 40.7 先々週 35.4)
  • CRE(クレアチニン)  1.9(先週   1.9 先々週   1.8)
3ヶ月ぶりに尿素窒素の値が基準値内に戻った。クレアチニンは基準値を0.1上回ったままだったが、少なくとも悪化はしていない。腎臓用の療養食と日々の皮下輸液のおかげかな。ただ尿素窒素の値は食事や血便の影響で変動することもあると先生。実際、ここのところまた下痢になっていて、少し潜血を疑うような赤みがかった便が出ていたので、そのせいかもしれないが、ん?それで基準値に戻ったんだろうか?ま、結果オーライではあるが、引き続き注意深く見守らなきゃ。
  • RBC(赤血球数)     616(先週 772 先々週 613)
  • HCT(ヘマトクリット値) 24.3(先週 30.7 先々週 24.4)
  • HGB(ヘモグロビン濃度)   7.1(先週   8.9 先々週  7.2)

先週は貧血が改善されていたが、今日は先々週とほぼ変わらない値に逆戻り。やはり血便になってるのかな。指標にしている鼻の色も先週はとても良いピンク色だったが、今週は少し白かったしな。(メモ:おおよそHGBの3倍がHCT)
  • WBC(白血球総数)6800(先週 4500)
  • 分葉好中球     4000(先週 2800)
  • リンパ球      2100(先週 1400)
白血球は基準値内に戻った。基準値内とはいえ低めではあるがモイにしては多い方かな。抗がん剤クロラムブシルの投与には問題がないということで、今回も自宅投与用に3錠、カプセルに入れた状態でもらってきた。
IMG_0557
今日の病院滞在は1時間強といつもに比べかなり短かく済んだ。帰りの車中でも余裕で甘えてくるモイ。今夜、自宅でクロラムブシルを飲ませる予定。これで腫瘍一過の晴天が近藤家に訪れますように。

【追記】 
先ほど 19時10分くらいにクロラムブシル3錠飲ませることができました。1錠ずつカプセルに入っているのですが、そのうちのひとつを飲ませるのに3回も失敗、吐き出されてしまって、もうちょっとでカプセルが溶けてしまうところでした。なにせ中身は抗がん剤なのでハラハラもんです。モイは少しご機嫌を損ねたのか今はスタジオに篭ってます。これから数日、強い副作用が起きませんように。




月曜日は通院日。モイと41回目のドライブ。前回と同様に行きの車中でもずっとキャリーから顔を出し町並みを楽しむ余裕がある。元気になっている証拠だ。

IMG_9432

先ずは血液検査。腎臓の値は少し改善されていて、BUNは少しだけ基準値オーバー、CREは1.8と基準値の上限値だった。腎臓の療養食がメインになっていることと、日々の120mlの皮下輸液が奏効しているのだろう。逆に言うとこれから毎日ずっと自宅で皮下輸液をしないとこの値がキープされないのかもしれず、これからのモイの長い人生を考えると気が遠くなるほど大変なんだけれど(なにせ毎日可愛いモイに針を刺すわけで)、家族で力を合わせてやってくよ!

続いて超音波検査。やはり回腸の同じところに4mm厚くらいの黒い影が。厚みは少し増したようにも見えたが幅は短く映っていた。腸の伸縮の誤差範囲かな。病変としては変らず維持病変(SD)ということになるらしい。

7月末に一旦寛解したものの俯瞰してみると5月あたりから4ヶ月間ずっと同じ状態なので、これはたまに本などで読む「がんと共存する」という状態なのかもしれないなあ。AHCCや丸山ワクチンの記事を読んでいるとよく出てくるワードなので、まさにその効果が出ていると捉えることもできる。

前回までの治療方針は、
  • 1week リンパ球採血(鎮静下)、クロラムブシル3.5T、
  • 2week 休み
  • 3week リンパ球戻し
だった。3週間隔の独自プロトコールで、1週休みも入るし、その間に抗がん剤もしっかり効いて副作用も抜けてくれるのでいいなとは思っていたが、鎮静剤を3週に一度使うのが気になってしまって(免疫療法は出費も増えるし)、先生に提案して、
  • 1week クロラムブシル3T
  • 2week リンパ球採血(鎮静下)
  • 3week クロラムブシル3T
  • 4week リンパ球戻し
この4週サイクルをこれから試してみる予定。これだと鎮静剤は4週に一度で済む。抗がん剤クロラムブシルをモイの体重(体積)に対して3週間に1度与える場合は3.5錠。それを2週に1度で3錠にするということは、一定期間の投与量としては少しだけ増える計算になる。その分少し積極的なアプローチということになる。ただ少ないとはいえ骨髄抑制などの副作用がピークになる1週間後にリンパ球の採血になるので、免疫療法の観点でみると、培養用のいい血が採れないかもしれない。なので一長一短あるのだけれど、とりあえずこの方針で様子をみたい。

IMG_1128

今日の白血球は基準値内の少し少なめ(白血球総数5900μl、分葉好中球3009μlほか)だったがモイとしてはまあまあなデフォルト値。クロラムブシル投与には問題ないだろうということで、予定通り、自宅投与用にリューケラン(クロラムブシルの商品名)2mg錠を3錠もらってきた。

IMG_9436

さて、やっと今日のタイトル「吐出」の件。

先生にこの一週間の状況、食後嘔吐が急増していることを相談した。オエッ、オエッとなってから胃液など胃の内容物を吐くのが「嘔吐」で、食後すぐの吐き戻しのことは「吐出」というらしい。モイの最近の吐きはこの「吐出」なのかもしれない。

YouTubeにアップしたモイの食事シーンを見てもらう。一粒一粒よく噛んでいるし、早食いが原因とは考えづらい。食道が傷んでいるかはエコーでは確認できないらしく内視鏡の検査になるが麻酔が必要になるため現時点ではそこまでやる必要はないのかも。ということで、しばらくは、インスタでもコメントをいただいたように、食道の負荷や逆流を少なくするために餌の位置を高くして様子をみるのがいいのではということだった。ちなみに餌の位置をうんと高くして食べさせることを「テーブルフィーディング」というらしい。毎回じっくり先生の説明があるのでいろいろ勉強になる。

念のためエコーの時に上部消化管も見てもらった。胃はエコーでは映りづらいらしいが、少し見える輪郭の部分はとくに問題なさそうということだった。

IMG_9443

IMG_1127

帰宅後、夕方からは絶食してもらい、抗がん剤は吐いたら大変なことになるので、制吐剤セレニアを輸液の途中に挟み皮下注射し、効いてくるまで1時間強待ち、先ほど20時10分にクロラムブシルを1錠ずつ3回まとめて飲ませることに成功。このあと、22時くらいになったらドライを食べさせてみる。吐かないといいなあ。昨日、餌の器を少し高さのあるものに替えてからはまだ吐いてないので大丈夫と願いたい。

IMG_1114
帰宅直後、お腹が空いてドライを食べるモイと、お兄ちゃんの臭いチェックをするウニ。

抗がん剤の副作用は小さく、効果は大きくなりますよウニ!




一旦なくなったかに見えたモイの腫瘍がまたエコーで認められたのは14日。それ以来まだ病院に行っていないので今はとても不安だ。

2月に抗がん剤が効かず制御不能に陥りかけた時期、本当に毎日悪夢を見てうなされた。3月中旬から腫瘍が小さくなりだし7月末に寛解に至るまでのあいだは家族も少しずつストレスから解放されていたのだけど、この1週間また悪夢ばかり見ている。(おまけにウニの様子までおかしくなってしまったのでなおさら。)

日曜日になって副作用がやっと治まったのか少し元気になったモイ。昨日今日と尻上がりに元気になってウニと追いかけっこをしたり猫パンチ合戦をしたり、撫でていたら手に噛みついてきたり、元気度的にはAランクと言っていい 。調子がよくなると自然と毛並みも綺麗になるし、その明るくなった表情を見ているとすごく安心できる。安心するのだけど、心の中ではとてもつなく不安。もし家に超音波検査機があったら毎日でもモイのお腹のエコーを見ているだろうけれど、あの機械ってきっと何千万円とするんだろうなあ。というか医者にならないと操作できないだろうし。

IMG_7915



吐き気も治まっているようだけど、スタジオの珪藻土の壁やビニールをペロペロ舐めるのは治らない。以前は気持ち悪い時に多かったと思うが最近は趣味で舐めている節もある(とくにスタジオの壁は)。これも常同障害の一種なのかな。

ここ2回ウンチもようやくいい具合になってきた。まだほんの少しだけ柔らかい部分があるが、血は混じってなさそうだ。東京は3週間ほど連続雨らしいが、モイは1月ずっと下痢だからなあ。

先週の血液検査で実は「少しだけ貧血になっている」と言われていた。
  • 赤血球 518(基準値550~1000)
  • ヘマトクリット値 22.2(基準値24~45)
  • ヘモグロビン濃度 6.6(基準値8.0~14.0)
血便が治まりこの数値も基準値内に戻ってくれたらいいのだけど、そもそも最初に病気に気づいたのが血便だったし、再燃した腫瘍と思われる影もやはり腸管にあるので、病巣と便の状態の因果関係も含め、すごく気になるところ。

IMG_0728

あ、そう、頭を激しく振って食べたのはあの日だけで翌日からは普通に戻ったので、口内炎とも考えづらく、今は様子を見ています。今、メインで食べている「オリジン6フィッシュ」に加え、ご近所の方にいただいた腎臓用の療養食「Vet's selection 腎ケア BPレーベル」を 最近好んで食べてくれる。活性炭が入っているらしい。がんは炭水化物を栄養とするので、がん細胞に栄養を与えないためにはグレインフリー(穀物不使用)が 望ましく、その分を脂質やたんぱく質で補う。腎臓が悪くなっている場合、腎臓への負荷を少なくするために、低たんぱくが望ましく、その分を脂質や炭水化物で補う。

モイは、がんであり腎不全にもなりかけているので、この栄養学的に相反する問題をどうしたらいいのか、悩みどころだ。先生にも難しい問題のようで「そうですねえ、何を優先するのかになりますねえ」と。



次の通院は来週、月曜日の予定。2週間かけて培養したリンパ球を戻す予定だが、腫瘍の状況によっては抗がん剤投与もありえるかもしれない。その場合はリンパ球戻しを一週間延期する。培養したリンパ球は3週間くらいは持ってくれるとのこと。



不安はつきないのですが、今日モイが元気でいてくれることがとても救いです。 

 

IMG_7403
モイ、2週間ぶりの通院。

IMG_7409

前回のエコーで病巣と思われる黒い影は全て見えなくなって、先生からやっとの思いで「寛解」の言葉をいただいていたが、今日のエコーで原発巣があったと思われる回腸がカーブした辺りに3~4mmほどの厚みのある黒い影がまた確認されてしまった。あああああ…





「これっていわゆる再燃というやつですか?」と恐る恐る聞くと、「うーん、この影が前回確実になかったのか、たまたま腸の動きの状態で確認できなかっただけなのか、はっきりとした事は言えませんが、前回あれだけ丁寧に探しても見つからなかったものが、今日はスッと見えているということは、そうですねえ…、再燃兆候にあるとは言えますね。」と先生。

先生はいつだってはっきりと「寛解しました」「再燃しました」と断言するような診断はしない。でもその説明はいつもとても理路整然としていて分かりやすく、 納得せざるを得ない。

IMG_7422

リンパ腫の再燃(再発)についてネットで情報を集めるとネガティブなものが目につく。
  • リンパ腫はほぼ再燃する
  • 再燃までの期間は、すぐの場合もあれば、数年後のこともある
  • 完全寛解期間 4~8.2ヶ月
  • 稀に再燃せず2年以上長期寛解し「完治」するケースもある
  • 猫の場合、再燃すると再び寛解に持ち込むことは難しい
  • 低分化型リンパ腫の予後は化学療法が奏効して半年から1年
自分なりにまとめるとこんな感じ。最後の「奏効して」というのは「部分寛解以上の効果があって」という意味で、つまり、臨床データとしては、完全寛解したとしても長くて余命1年というのが現実のようなのだ。

このことは闘病をはじめた半年前から知っていたし覚悟はしていた。 だから「寛解」が決して手放しで喜べるものではないことも当然分かっていた。

モイが8月3日の俺の誕生日に一応の寛解状態でいてくれたことは、「パパ今日は楽しい1日を!」というモイからの誕生日プレゼントだったのかもしれない。

IMG_7433

便利帳サイトでモイの記念日を調べてみたら今日で生まれて860日。
そして1000日目はなんと来年の元旦だそう!
その頃がちょうど闘病をはじめて1年ということになる。
少なくとも1000日はモイを生かしたい。
いや、絶対それ以上、生きよう!
モイ、完治して10000日だって生きよう!

IMG_7442

今日は鎮静化で7回目になるリンパ球の採血をしました。さきほど先生から電話があり「今日のリンパ球もたくさん採れた印象です!」とのこと。



 

血液検査で腎臓の状態の指標となっている尿素窒素(BUN)、クレアチニン(CRE)が7月以降基準値を越え上昇しているモイ。54
血液検査によるモイの腎臓の状態変遷

考えられる要因としては、
  • 腎毒性のある抗がん剤の蓄積によって少しずつ腎臓に負荷がかかってきた
  • 脱水している
  • 食餌の成分によるもの(6月中旬からフードを「オリジン6フィッシュ」にしよく食べたが、これは腎臓には良くないとされる高たんぱく。フードの原料になる肉類に含まれるクレアチニンが血液検査の結果に出てしまう事例もあるらしい)
  • あわせて強制給餌も強化したことで3週間で600g近く体重増
あたりか。

脱水に関しては自宅での皮下輸液を120ml/日にして水和状態を保ち、食餌も7/11以降はオリジンをやめ低たんぱくの療養食「腎臓サポート」にしてみたり、下痢をして食が進まないので他のものを試したりといろいろ対応してみたが、7/7より少しは改善されているものの、ずっと基準値を上回っている。

先生から「腎不全マーカーも出してみましょうか」と提案され7/24に採血し外注検査に出してもらい、その結果を一昨日の通院時に聞いた。腎不全マーカー(SDMA)は筋肉量に影響を受けてしまうクレアチニンより腎機能に特異的であることや、腎機能の75%が失われて初めて上昇しだすクレアチニン値に比べ平均40%で上昇しだすので早期発見の手がかりになる等の利点があるようです。

詳しくはこちら→IDEXX SDMA

IMG_20170731_0001
モイの結果は13μg/dLと一応は基準値内。

ただし、先生によると「今、毎日皮下輸液をしている状態でこの値なので、もしそれを止めたら基準値を越えてくる可能性もあります。」とのこと。おとといの血液検査でもBUN36.8、CRE2.2と依然として高かったことから、少なからず腎臓に障害が出始めていることは否めない状態のよう。

モイはまだ2歳と若いのでこんなこと信じたくないけれど、腎機能の失われた分はもう修復しないとされているので、残された腎臓がこれ以上なるべく障害を受けないように努めていかなければならない。

これからの対策としては、
  • 引き続き自宅で皮下輸液(水和状態を保ち脱水させないことはマスト)
  • 食餌の見直し(できたら低たんぱくのものに。但し食欲が落ち痩せてしまうようであればQOLの観点からその限りではない)
  • 腎毒性の高い抗がん剤(ドキソルビシンなど)はもう投与しない
  • 血管拡張剤を毎日服用する(腎障害の進行を少しでも遅くする目的で)
上の2つは日々の努力で出来る。3つ目ドキソルビシンは寛解状態にあるので、再燃などしない限りは見送る予定。4つめは薬漬けになりすぎてもよくないのでもう少し腎障害の進行を見て判断する。猫によっては腎障害の進行速度に個体差があり、進まない猫はずっと元気でいられるようだ。

49
これまでのモイの血液検査、全データ


寛解のうれしい報告を受けたがリンパ球を戻した翌日だからか少しおつかれのモイ。クロラムブシルから一週間なので骨髄抑制が起きているせいかもしれない。緩い便(少し血便)もなかなか治らないし、今朝は嘔吐もした。まだまだ本調子とは言えない。



ナースウニがセーラー服に着替えてお兄ちゃんを奮起。「カ・ン・カ・イ!」


IMG_6107

1月12日に始まったモイのリンパ腫闘病生活。2泊3日の入院を1回とし、今日7月31日は38回目の通院でした(ほか、自分だけで相談に行ったのは約10回)。

今日は先ず先週採血して外注検査に出してもらっていた腎不全マーカー(SDMA)の結果を聞いたのですが、そのことはまた別の記事として改めてアップしたいと思います。



さて今日の超音波検査。いつものように腎臓からチェック。5月22日に左右の腎臓の黒い影がなくなって以降ずっと綺麗なままの状態を維持している。

そして問題の腸。

この2ヶ月ほどしつこく残っていたほんの2~3mmの影がなかなかモニター画面に出てこない。お腹の上でプローブをグリグリと転がす先生。どこの腸壁を映してもバームクーヘンのような綺麗な白黒の5層構造。先生が「ほとんど分からないですねえ。この領域にあったんですがパッとは出てきませんね」とつぶやいた瞬間、俺と妻が相次いで「寛解ですか?」「寛解?」と詰め寄ったが、その時点では「いい兆候ですね」とかわされた。さらに丁寧にエコーを見る先生。まるでなくなっては困るかのように目を皿にして必死に探しているがやっぱり見つからない。数分が経ちついに詰まれた将棋の棋士のような表情で「分かりません」とにやけ顔。今度こそ確信に満ちて俺と妻が「寛解しましたね!」「寛解した!」と言うと、「そうですね、病変部位が見当たらないのでそういう判断でいいと思います。」と先生。

この時点ではあくまで先生の口からは「寛解」という言葉はなかったが、それは医師として不用意に安心させないという努めからだと思う。毎回熱心にエコーを見てくれた先生に感謝したい。

寛解の定義については以下などを参考に。

がん(癌)の治癒・完治・寛解の意味の違い

そして、今日は2週間培養したリンパ球を戻す日だったのでしばしモイを病院へ預ける。いつもの町で待機。インスタに【モイ速報】モイ、寛解しました!とアップするとすごい勢いで「いいね」とコメントがつく。みなさんが自分のことの様に喜んでくれていることを改めて感じて、なんだか本当にうれしくて、昼食がなかなか喉を通らない。

16時、午後の診察が始まってすぐにモイを迎えに行く。

6回目の免疫細胞療法、今回リンパ球は2億7千万個に増えていました。3月にやった初回が1900万個とあまり増えなかった以外は2回目以降、2億、3億ととても増えたリンパ球。

  • 1回目 1900万
  • 2回目 2億3千万
  • 3回目 1億9千万
  • 4回目 3億
  • 5回目 3億1千万
  • 6回目 2億7千万

  • 「リンパ腫に侵されていたモイちゃんがそれを脱して免疫状態がよくなっているということでしょうね。」と言う先生から、ここで“完全寛解”の言葉がふいに出た。「今、完全寛解と言える状態ですが、細胞レベルではまだ数千個、あるいは数万個という単位でがん細胞は残っているかもしれません。エコーで見えないだけでそうそう簡単に無くならないのがリンパ腫です。だからまだしばらくは抗がん治療も続けた方がいいとは思いますし、免疫細胞療法で培養し活性化したリンパ球は大きな塊となった腫瘍への効果はさすがにあまり期待できませんが、今のように細胞レベルまで減ったがん細胞を叩く力はあります。なのでリンパ球療法だけでも続ける価値はあるでしょう。」とのことだった。

    前回の記事で書いたふとした疑問「小さくなって大人しくなったように見える病巣に抗がん剤は効くのか?」を質問してみたら、

    「大きな塊になった腫瘍の中心部分にはあまり外部からの栄養が届かなくなるので比較的活動も緩やかになりますが、塊の外側の部分は体内の栄養を取り込みやすいので激しく分裂しています。だから抗がん剤も摂り込んでくれてよく効きます。結果、周囲から腫瘍が小さくなっていきます。ところが小さくなった腫瘍はまた栄養を摂り込みはじめ、小さくなればなるほど再び分裂も盛んになります。見えなくなっても念には念を入れて叩いておいた方がいいというのはそういう理由からでもあります。」と先生。

    なるほどなあ、再燃(再発)のリスクがかなり高いというのはそういうカラクリなのかあ。でも2ヶ月近く小さくなっていた腸の影が増殖しきれずずっと制御されていたということはこの説明を聞くとむしろすごいことだったのかもと改めて思う。そして先週のクロラムブシルがトドメを刺して見えなくなったんだろう。よかったよかった。

    IMG_6143
    今日、戻した2億7千万個の免疫シグナルを携えたリンパ球が細胞レベルまで見えなくなった最後のがん細胞を叩いてくれることを期待しながら帰路につくモイ。

    IMG_6161
    帰宅時、いつものお約束。ウニたん、モイ兄ちゃんやったよ!

    IMG_6175
    今日寛解を告げられた私の自慢のお兄ちゃんよ!

    53
    これまでのモイの抗がん剤投与履歴

    とりあえず、今日でやっとファーストラウンドが終了というつもりでいます。これからは再燃しないように、さらに注意深く、悪しき生活習慣は見直し、免疫力を上げる努力をしながらモイと過ごしていきたいと思います。

    最後になりましたが、みなさんの応援のおかげでここまでこれました。今のモイがあるのはみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします!







    モイ36回目の通院。血液検査と超音波検査と鎮静下でのリンパ球採血をしてきた。

    腎臓の血液検査値

    • BUN 48.5(先週46.3)
    • CRE 1.9(先週2.5)

    先週まで腎臓系の値が上昇していたのは魚系タンパク質豊富な餌を大量摂取した影響かもしれないと、この一週間違う餌を与えてみた結果、だいぶクレアチニンは下がったけれど、それでもまだ基準値より少し高い。尿素窒素は先週よりもさらに高くなってしまった。これは餌を変えたことにより血便混じりの下痢をしてしまったからかもしれない(腎臓の療養食に替え水曜日に下痢になったので木曜日からはモイが食べてくれそうな一般的なドライをなんとか食べさせていたけど今朝もまだ一部が下痢だった)。いろいろ工夫しても下痢をしてしまってはむしろ正しい結果が得られなくなるそうなので、またこれから一週間で整えていきたい。

    白血球は正常値内に戻っていたが、血便が出ているということは腸炎が起きていてその炎症のために一時的に上昇しているのかもしれない。その分(だと思うが)、赤血球値が低くなっていた。

    エコー上の変化はなし。もう最後の抗がん剤から35日が経過したのに腸にある3mm弱の黒い影は以前そのままだ。なんなんコレ!?ほんとに腫瘍なの?「ここって腸の何合目あたりなんですか?」と今さらの質問をしてみたら、「空腸と盲腸の間にある回腸、小腸の最後のあたりです。」と先生。そうか回腸なのか、よし、回腸よ治れ快調に!

    腎障害が出ている以上、抗がん剤、ましてやドキソルビシンは投与できない。今日も見送り。もう化学療法は当分休んだ方がいいというモイからのサインかもしれない。

    1時間強モイを預け鎮静剤投与下で次回免疫細胞療法用の採血だけしてもらった。すぐに培養に入ってもらったが今日もたくさん採れた印象だそうだ。よしよし2週間でまた1000倍以上になってくれー。抗がん剤がもう難しいとなれば、この副作用のない活性化リンパ球療法は続けていきたいところだけど、採血の度に半日絶食も必要になる鎮静剤を使わなきゃいけないのが今後ネックになりそう。モイが大人しくしていてくれたら鎮静剤なしでも可能なのだけど、針がぶっといので血液検査の採血のようにはいかないらしい。


    IMG_4739

    IMG_4738

    帰宅後のモイはまた鎮静剤が抜けきっておらずボーっとしている。この写真はまだ可愛い方だけど、ちょっと怖いくらい白目をむいて舌を出したまんまの写真もたくさんあるのでした。
     



    冬、春、夏と三つの季節を車窓から見ることになったモイ。紫陽花が萎れるほど暑い日差しの東京。


    体重は5.48kg。この2週間で600gも戻したモイに流石の先生もびっくり。人間換算で(10倍したとすると)6kg増だもんな。

    腎臓のエコー画像に大きな変化はなく異常は見られなかった。ただ腸の黒い影は相変わらず同じところにあった。なんだかここ2回くらい、濃さが増しているようにも見えて不安になる。先生曰く「腸はどうしても伸び縮みするので正確には判断できないですね。便がたまって筋肉が寄っているのかもしれないし、画像の断面が少し斜めになるだけでも違って見えますから」と。その発言のニュアンスから病状が極端に進行していることはなさそうではあった。

    モニターに映った腸の黒い影を見て「ここが原発巣ってことですか?」と覚えたての単語で質問をしてみる。「うーん、そうですねえ、ここに残っているということはここが腫瘍細胞の数が一番多かった場所と考えられます。」素人が下手に専門用語を使うとプロからしたら的外れに聞こえてしまうこともあるかもしれず、印象を損ねかねないけれど、ここはむしろ積極的に覚えた言葉を駆使して、より具体的に突っ込んだコミュニケーションをしたいということの意思表示にしたい。「先生モイはどうですか?」「いい感じですよ」だけでは自分はもはや落ち着かないし納得できない。

    前回、この黒い影が本当に腫瘍細胞なのかどうかは全層生検をしてみないと分からないということだったが、エコー上に違和感がある以上、少なくともあと2回はがんばって抗がん剤を打っておくべきかなと思って今日は病院に来た。寛解しても半年近くダメ押しで投薬する例もある中で、寛解しているかもはっきりしない状態で休薬してしまい、もしもすぐに再燃してしまったらすごく後悔することになるだろうと思うから。念には念を入れておきたいのだ。

    ただ抗がん剤の副作用がどんどん強くなってきているようにも見えるモイ。普段が元気だからよりそう感じる部分もある。ヒゲが徐々に少なくなっているし、骨髄のダメージなど蓄積してきたものもあるだろう。だから本当にぎりぎりの選択、慎重に慎重に下さなくてはいけない決断。

    今日は抗がん剤クロラムブシルを投与してもらう予定だった。しかし直前の血液検査で白血球値が低かった。分葉好中球が2583(基準値2500~12500/uL)、リンパ球が984(基準値1500~7000/uL)、それらを含む白血球の総数が4100(基準値5500~19500/uL)。先生はクロラムブシルはそれほど骨髄抑制が起きる抗がん剤ではないので投与には耐えうるとの見解だったが、前回のメソトレキセートも低めの白血球値で思い切って投与したら因果関係は分からないがそれから一週間明らかに体調を崩してしまったので、今日は大事をとって中止させてもらった。数日後に白血球値が戻ってくれたらいいのだけれど、ここのところ低めに推移しているのも気になるところ。

    それから今日は腎臓の値も高くなっていた。尿素窒素46.7(基準値17.6~32.8mg/dL)、クレアチニン2.2(0.8~1.8mg/dL)。エコー上の腎臓の形には問題がなかったので、身体が脱水したか、腎臓の障害が進んでいるかなのだそう。最近ガツガツ食べる「オリジン6フィッシュ」は少しだけ塩分が高いが、すぐに腎臓に影響を及ぼしたとは考えづらい。がんの闘病をなんとか乗り越えても腎不全を患ってしまう例を何件かネットで見かけた気がするので、ここにも最新の注意を払いたい。腎臓は障害を受けると治ることはないらしいのでなおさらだ。

    結局今日は血液検査と超音波検査をしただけなのでモイは帰宅後もとても元気。こんなに健康に見えるのに、なんだろうこの行き詰まり感は。闘病の迷路で袋小路に入ってしまわないように、なるべく最短のルートで出口に辿り着きたい。迷路を天上から見ているかもしれないマルオ兄ちゃん、モイを出口へ導いておくれ。

    ↑このページのトップヘ