moi moi moi !!

愛猫モイ(mix 2015.4.8~ ♂去勢済)が消化器型リンパ腫と診断されたのは2017年が始まったばかりの冬、1歳9ヶ月の時でした。その日から一変したモイとの生活、闘病と友情の日々。

カテゴリ:モイ > 腎臓

血液検査で腎臓の調子の目安となるBUN(尿素窒素)とCRE(クレアチニン)の値を毎週のように計ってもらっているが、良くなったり悪くなったりと波がある。とくにBUNは検査直前の食事の影響を受けやすいと聞いたので、血液検査前にどのくらい食事をしなかったのか、エクセルに書き込んでみた。

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これがその表の一部

4週に一回、鎮静剤を打つため半日(12h)絶食して検査するが、やはりその日はBUNの値が比較的低く基準値内にあることが分かる。

さらによく眺めてみると、10月30日からの3週間と、11月27日からの3週間が、BUNもCREもほぼ同じような値で変動しているではないか!

これは、いま行っている4週サイクルのプロトコールとリンクしていると言えるような気もする。もう少し検証してみないと分からないけれど、少しでも公平なデータを出すために今後はなるべく直前の食事をとるタイミングを同じにするとよいのかもしれない。

あと、7月末に一度だけ行ったSDMA検査は食事の影響を受けないと言われているので、そろそろもう一度検査してみるといいのかもな。
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穴が開いたテントから足だけ出ているウニとウニを追い詰めるモイ。


春、夏、秋とずっと月曜日はこの並木道を通院している。IMG_6711
紅葉はより赤く(先週くすんで見えたのは曇り空のせいだったかも)。
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最近ますます家で調子がいいモイは「なんで病院また行くモイ?」な態度。
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【体重】一気に5.8Kg!今日はオシッコして来なかったせいもあるけど。ずっしりして毛並もいいし、見た目はホント健康体なんだけどなあ。

【超音波検査】淡い期待は今回もかなわず、やはり少しだけ厚くなった腸壁がエコーに映った。先生は「リンパ腫の治療経過としてはすごく良好」と言ってくれたが、暗にリンパ腫には本来勝ち目がないと言われているようでもあり…。

【血液検査】
  • BUN(尿素窒素)  39.6(前回 33.9)
  • CRE(クレアチニン)  2.5(前回   2.0)
2週間ぶりの血液検査。また腎臓の値が悪くなってしまった。BUNは直前の食事の影響なども出るようで毎回波があるが、CREは2.6に上昇した7月7日についで高い値になってしまった。輸液も毎日してるし、腎臓用の療養食をメインで食べてくれてるんだけどなあ。毎晩薬の後にご褒美であげる焼かつおやドライささみ(これをあげるのがパブロフ化してきて薬をすんなり受け入れてくれるようになった)がよくないのかなあ。それともクロラムブシルの腎毒性がじんわり出てきたのかな。クロラムブシルが起こす骨髄抑制などの副作用はゆっくり出て、引くのにも時間がかかるのだそう。

もうひとつ考えられる床暖房による脱水の可能性を聞いてみたら「床暖房やホットカーペット自体による脱水というよりも、そこが気持ちいいので猫は冬場はあまり水を飲みに行ったり、トイレに行ったりしなくなる。回数を減らして我慢する傾向がある。冬場に猫の膀胱結石などの尿関係のトラブルが増えるのはそのことが原因だろうと業界では言われています。なので水飲み場を増やしてみるのも手かもしれないですね。」とのこと。いろいろ勉強になる。
  • WBC(白血球総数)5900(前回 6100)
  • 分葉好中球     3068(前回 4744)
  • リンパ球      2360(前回 1073)
白血球も基準値内ではあるが、全体に低い。とくに抗がん剤投与の目安となる分葉好中球がけっこう低い(9月4日に3009の値でクロラムブシルを投与したことがあった)。今日も自宅投与用のクロラムブシル3錠をもらってきたが少し不安。副作用でぐったりしませんように。
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帰宅後、お約束のウニのキャリーチェックを経て、さきほど輸液に挟んで制吐剤セレニアを注入した。効いてくるのを待って、17時40分から抗がん剤クロラムブシルを3錠投与予定。経口投与はいつも妻の担当だけど毎回かなり緊張している。うまく飲ませられたら、その後最低2時間、確実に安心できるまでは約5時間、吐いてもらったら困るので注意して見守らなくては。2週間に一度の自宅での試練。でもモイはここから4日くらい軽度の副作用も待っている。がんばっているモイを見たら弱音は吐けない。ウニも含め家族一丸となってがんばるぞ。





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1月12日に血便に気づいて近医に駆け込んでから今日で50回目の通院(2泊3日の入退院を1として)。がんばってるなあ、モイ。今日は10回目になる免疫細胞療法のための採血がメイン目的。採血時は鎮静剤を使うので昨日の深夜1時から絶食している。お腹が空いているからか、今日は行きの車中では少しおとなし目だった。
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【体重】5.56kg  先週の後半、抗がん剤の副作用(多分)で食欲が少し落ちたので少し減ってしまった。

【超音波検査】今日も大きくは変らず。腎臓は綺麗で腸管には少しの影。5層構造がうっすら見えているのでいい傾向ではあるようだ。それにしてもなかなか無くならないなあ。

【血液検査】免疫細胞療法のための採血を利用して腎臓の値だけ診てもらった。
  • BUN(尿素窒素)  26.6(前回 40.5)
  • CRE(クレアチニン)  2.1(前回   2.4)
どちらもこの1週間でだいぶ下がってくれた。BUNは基準値内。CREは基準値を少し上回る値。前回がたまたま脱水状態だったのか、直前の食事の影響が出ていたのかもしれないとのこと(検査前の半日は食事をしない方が正確な値がとれるらしい)。いずれにせよ、どんどん悪化しているというわけではないので様子みでいいでしょうと。

鎮静下での採血のためにモイを預けいつもの街で待機。
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日が短くなってきたので迎えに行ってうちへ帰る頃には暗くなってしまった。
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50回目にして初めて夜のドライブとなったモイ。まだ鎮静から完全には覚めていなかったけれど、モイの目にはこの景色がどう映ったのだろう。
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14日(月曜日)、エコー画像に黒い影が復活しモイのリンパ腫が再燃兆候にあることが分かったけれど、もし寛解状態を維持していたとしても、まだ細胞レベルで潜んでいるかもしれない最後の腫瘍細胞に対して念押しのための抗がん剤は投薬してもらう予定でいた。もちろん血液検査で白血球の値が正常で、腎障害も極端に進んでいなければ。

その日の血液検査で腎臓の値は、BUN42.2、CRE2.2とやはり基準値を少し上回っていた。もうひと月ほどこのくらいの数値なので、腎不全がある程度進んでしまっている可能性はかなり高まった。

軟便もひと月ほど続いているので、モイの身体全体のことを考えると本当は抗がん剤はもうやめたいところだけど、もしこの黒い影が本当に「再燃」というものであれば、あまり待ってはくれないだろう。迷う間もなくこれまでのように抗がん剤の力に頼らざるをえない。

ドキソルビシンは本当はあと1回投与できるのだけど、かなり腎毒性が強く出るのでもうモイの腎臓のことを考えると難しい。前回効いてモイを一時的に寛解に導いてくれたクロラムブシルを投薬することに。

がしかし、この日はなにかとついてなくて、先生による経口投与が失敗。2度チャレンジしてもらったがどちらもモイにうまくかわされ吐き出されてしまった。側で付き添っていたがモイも「ウー」と威嚇している。

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そこで、クロラムブシルを持ち帰り自宅で飲ませることにした。クロラムブシルは錠剤でもともとそんなに強力な抗がん剤というわけでもないので、自宅で投与することも多い薬のよう。モイの今の体重5.4kgに対しては2mg錠を3.5錠(注:前回のクロラムブシル投与量を4錠と書いてましたが、3.5錠の間違いでした。表も含め訂正しておきます。)。投与の仕方には幅があるようで、適正量を2週間に一度、病院で投与するようにいっぺんに与えてもいいし、朝晩に分け2日くらいかけてあげてもいいし、1日1回で4日ほどに分けてもいいそうだ。化学療法プロトコールの中には2日に1錠のペースでコンスタントに投与し続けるものもあるそうです。



ただいくらマイルドな抗がん剤とはいえ取扱には注意が必要で、手袋着用。錠剤を割って使う場合は、必ずカプセルに入れなくてはいけない。そして、もし投与後2~3時間以内に吐き出してしまったら、嘔吐物と一緒にまた食べさせなくてはいけないのだそう。←こうなったらかなり大変そう。

処方された薬を見たら「0.5T+0.5T」「0.5T+0.5T」「0.5T+0.25T」「0.5T+0.25T」という風にカプセルに入れられていた。「0.5T+0.5T」は1錠そのままでもいいはずだが、半分に割ってカプセルに入れた方が失敗して吐き出した時のことも考え何かと安全だろうという病院の気遣いだと思う。

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さて、我が家でいつも薬を飲ませる時のフォーメーションは俺がモイを膝の上に抱っこし、妻が左手で口を開け右手で放り込む。プロナミド等でだいぶ馴れたが妻も流石に緊張するようで大きく深呼吸をしていた。病院から帰った月曜の夜に「0.5T+0.5T」、火曜の朝に「0.5T+0.5T」、夜に「0.5T+0.25T」、そして今日、水曜の朝に「0.5T+0.25T」、無事に投与できた。

投与前3時間と投与後1時間は絶食。空腹時投与とされていることと、吐き対策のこともあるのかな。投与後3時間吐かなければ胃から腸へ流れるだろうとのこと。

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実は、火曜の朝の投与から5時間20分後にモイが吐いた。直前に食べたおやつの吐き戻しのようだったし、5時間以上経っているので大丈夫ということにしたが、その嘔吐物を俺がトイレットペーパーで受け止めきれず、妻の膝にかかってしまった。「うわー」「なんか気のせいかヒリヒリする〜」と半ベソで慌ててシャワーを浴びる妻。

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鎮静中に首元の毛を剃られたモイ

自宅での抗がん剤はかなり緊張感が高まるがうまくいけばモイにとっては病院で先生にグイーっとピンセットで突っ込まれるよりストレスが少ないだろうと思いたい。

これで再寛解、目指すよー!

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血液検査で腎臓の状態の指標となっている尿素窒素(BUN)、クレアチニン(CRE)が7月以降基準値を越え上昇しているモイ。54
血液検査によるモイの腎臓の状態変遷

考えられる要因としては、
  • 腎毒性のある抗がん剤の蓄積によって少しずつ腎臓に負荷がかかってきた
  • 脱水している
  • 食餌の成分によるもの(6月中旬からフードを「オリジン6フィッシュ」にしよく食べたが、これは腎臓には良くないとされる高たんぱく。フードの原料になる肉類に含まれるクレアチニンが血液検査の結果に出てしまう事例もあるらしい)
  • あわせて強制給餌も強化したことで3週間で600g近く体重増
あたりか。

脱水に関しては自宅での皮下輸液を120ml/日にして水和状態を保ち、食餌も7/11以降はオリジンをやめ低たんぱくの療養食「腎臓サポート」にしてみたり、下痢をして食が進まないので他のものを試したりといろいろ対応してみたが、7/7より少しは改善されているものの、ずっと基準値を上回っている。

先生から「腎不全マーカーも出してみましょうか」と提案され7/24に採血し外注検査に出してもらい、その結果を一昨日の通院時に聞いた。腎不全マーカー(SDMA)は筋肉量に影響を受けてしまうクレアチニンより腎機能に特異的であることや、腎機能の75%が失われて初めて上昇しだすクレアチニン値に比べ平均40%で上昇しだすので早期発見の手がかりになる等の利点があるようです。

詳しくはこちら→IDEXX SDMA

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モイの結果は13μg/dLと一応は基準値内。

ただし、先生によると「今、毎日皮下輸液をしている状態でこの値なので、もしそれを止めたら基準値を越えてくる可能性もあります。」とのこと。おとといの血液検査でもBUN36.8、CRE2.2と依然として高かったことから、少なからず腎臓に障害が出始めていることは否めない状態のよう。

モイはまだ2歳と若いのでこんなこと信じたくないけれど、腎機能の失われた分はもう修復しないとされているので、残された腎臓がこれ以上なるべく障害を受けないように努めていかなければならない。

これからの対策としては、
  • 引き続き自宅で皮下輸液(水和状態を保ち脱水させないことはマスト)
  • 食餌の見直し(できたら低たんぱくのものに。但し食欲が落ち痩せてしまうようであればQOLの観点からその限りではない)
  • 腎毒性の高い抗がん剤(ドキソルビシンなど)はもう投与しない
  • 血管拡張剤を毎日服用する(腎障害の進行を少しでも遅くする目的で)
上の2つは日々の努力で出来る。3つ目ドキソルビシンは寛解状態にあるので、再燃などしない限りは見送る予定。4つめは薬漬けになりすぎてもよくないのでもう少し腎障害の進行を見て判断する。猫によっては腎障害の進行速度に個体差があり、進まない猫はずっと元気でいられるようだ。

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これまでのモイの血液検査、全データ


寛解のうれしい報告を受けたがリンパ球を戻した翌日だからか少しおつかれのモイ。クロラムブシルから一週間なので骨髄抑制が起きているせいかもしれない。緩い便(少し血便)もなかなか治らないし、今朝は嘔吐もした。まだまだ本調子とは言えない。



ナースウニがセーラー服に着替えてお兄ちゃんを奮起。「カ・ン・カ・イ!」




モイ、今回は大きな副作用も出ていないようでおだやかに過ごしています。

月曜日に投与したクロラムブシルは錠剤タイプの抗がん剤で比較的マイルドな効き目とされている。リンパ腫の中でも進行が遅いタイプである高分化型(ローグレード)で使用されることも多いようだ。モイは進行が速い低分化型(ハイグレード)リンパ腫なのだけれど、従来のプロトコールで使う代表的な抗がん剤、ビンクリスチンやシクロフォスファミドが効かなかったという経緯があるので、クロラムブシルの出番となっている。

抗がん剤のメカニズムについてはまだ勉強不足だけど、
  • がん細胞だけでなく正常細胞も叩いてしまう
  • 細胞分裂の激しい箇所にとくに効く
  • なので、がん細胞や骨髄や胃腸や毛根がやられてしまう
  • 正常細胞の方が回復が速いので繰り返し投薬することでがん細胞を弱らせていく
ということのようだ(にわか知識です。)



ここでふとした疑問が。

モイは1月の入院時にハイグレード(進行が速い)型と検査結果が出たわけだけれど、いくつかの山を乗り越え、なんとか治療を続けてきて、このふた月ほどは病巣は制御されたまま、大きな変化がなく、エコーで見る限りほんの少し2~3mmの黒い影がずっと残っている状態だ。

素人的に考えると細胞分裂はもう激しくないのではないか、と思ってしまうのだけど、それでも抗がん剤はそこをターゲットにしてくれるのか?抗がん剤のメカニズム的に「この黒い部分は今は大人しいけど、いつ暴れだすか分からないやつだから叩いておけ」と、ちゃんと見極めてくれるのかなあ?

先に書いたように、クロラムブシルはローグレード(進行が遅い)型で用いられることが多いということは、結果的に今のモイの病状には合っていると捉えることもできるけど、まあ多分、そんなシンプルな話ではないだろうな。

ちなみに、5月1日に最初のクロラムブシルを投与した後はヒゲが抜けるなどの副作用が出た(それまでの治療経過の中でたまたまそのタイミングで抜けたのかもしれないが)。ひょっとしたら今回も抜け毛が進んでさらにヒゲがなくなってしまうかもしれない。ああ、かわいそうなモイ。



それからこの一週間は、また少し嘔吐することが増えた。抗がん剤投与前からだから薬の副作用かどうかは分からないけれど、少し謎の吐き方(毛玉でもなく、食後の吐き戻しでもなく突然吐く)をしているのが気になるところ。



来週、月曜日は免疫細胞療法のリンパ球を戻す予定。そういえば、腎不全マーカー(SDMA)の結果もそろそろ出ているんじゃないかな。マイルドな抗がん剤クロラムブシルで副作用にはそれほど悩まされていないけれど、来週こそ病巣が完全に消えててくれてたらなあ。

祈りは続く。



 
 

 

今日で終わりにしようかな。

がん闘病に正解はない。闘病生活も言うなれば人生そのもの。どう生きるか、どう生きたいかということなので、答えがひとつなはずがない。自分で決めるしかないし、愛猫の命は一緒に暮らす家族が守るしかない。

我が子、自分の子供が自分より先に死に直面している。これ以上辛いことが世の中にあるだろうか。今年になってすぐ、そんな現実を突然突きつけられ、生活は一変した。親として何ができるのか、本当にがむしゃらに考えた。

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モイ37回目の通院。
血液検査で白血球の値はまあまあ回復して基準値内に。赤血球が少し低め。そして腎臓の状態を示す値はあまり改善されていないかった。
  • 尿素窒素(BUN)42.8 (先週48.5)
  • クレアチニン(CRE)2.1(先週1.9)

BUNは血便が治まってきたからか少し下がったが、クレアチニンがむしろまた高くなってしまった。食餌に含まれる魚系タンパク質のクレアチニンが影響しているのかもと推測し、この2週間は餌を替えてみたがそれでも基準値に戻りきらない。今食べているものもタンパク質が多めなので腎臓にはあまりよくないとは思うが、どうやらこれは腎不全になりかけている可能性が高い。

今日は血液検査のついでに「腎不全マーカー」 という外注の血液検査をお願いした。数日で結果が出るらしい。腎臓は障害を受けると治らないとされているので、もしそうだとしたらかなり辛い。


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エコーで診る病巣は相変わらず制御されたまま。腎臓は左右ともとても綺麗。回腸にあるほんの少しの黒い部分(厚さ2~3mm)も「多分ここなんですけど」と言いながら画面に定規を引く先生。良好とされる腸管の壁構造、バームクーヘンのような5層構造が続く中から一生懸命黒くつぶれた部分を探し出しているようにも見えるが、今日はその黒がうっすらとしていた。

もう前回の抗がん剤から6週間(42日間)も間が開いたにも関わらずここまで制御できているということは、「もう寛解ってことでええんちゃうん?」とまた心の中でつぶやいた。腎臓に障害が出はじめているということも考えるとこのまま休薬してしまえたらどんなに楽だろう。

ただ先生の見解はこうだ。「がん治療に正解はありませんが、あくまで僕の個人的な意見として、だいぶ間隔も開いたので、そろそろまた抗がん剤を打っておいた方が安心できます。これまでの経験上、ひとたび再燃してしまうとなかなかその後は制御するのは困難になります。今日は白血球も基準値内まで戻っているのでその点では抗がん剤投与に耐えられます。投与予定のクロラムブシル
ももちろん腎臓を経由して代謝されますが、それほど腎毒性が強い薬ではないので、ここで投与しておく方がリンパ腫にとってはいいと思います。」

うー、究極の選択を迫られ(この半年いつもだけど)、妻と顔を見合わせしばし悩んだあと、クロラムブシルを経口投与してもらった。多分これが最後の抗がん剤。(もう1回打てるドキソルビシンは腎毒性が強すぎてモイにはもう難しいかなと思っている。)


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帰路、妻の手をとるモイ

今日の選択、今日の処置が導く運命というものがあって、それがどんなものになろうともその責任を全て自分で背負ってモイと一緒にがんばっていくしかありません。もし信仰心の浅い僕の祈りが少しでも現実の力になってくれるのなら、どうかモイの体内の腫瘍よこのまま消えて大人しくしておくれ。腎臓よ奇跡的に機能を回復しておくれ。副作用も少なくこの先ずっとモイが楽しく元気に暮らせますように。

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妹のウニが悲しむような未来でありませんように。

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モイ36回目の通院。血液検査と超音波検査と鎮静下でのリンパ球採血をしてきた。

腎臓の血液検査値

  • BUN 48.5(先週46.3)
  • CRE 1.9(先週2.5)

先週まで腎臓系の値が上昇していたのは魚系タンパク質豊富な餌を大量摂取した影響かもしれないと、この一週間違う餌を与えてみた結果、だいぶクレアチニンは下がったけれど、それでもまだ基準値より少し高い。尿素窒素は先週よりもさらに高くなってしまった。これは餌を変えたことにより血便混じりの下痢をしてしまったからかもしれない(腎臓の療養食に替え水曜日に下痢になったので木曜日からはモイが食べてくれそうな一般的なドライをなんとか食べさせていたけど今朝もまだ一部が下痢だった)。いろいろ工夫しても下痢をしてしまってはむしろ正しい結果が得られなくなるそうなので、またこれから一週間で整えていきたい。

白血球は正常値内に戻っていたが、血便が出ているということは腸炎が起きていてその炎症のために一時的に上昇しているのかもしれない。その分(だと思うが)、赤血球値が低くなっていた。

エコー上の変化はなし。もう最後の抗がん剤から35日が経過したのに腸にある3mm弱の黒い影は以前そのままだ。なんなんコレ!?ほんとに腫瘍なの?「ここって腸の何合目あたりなんですか?」と今さらの質問をしてみたら、「空腸と盲腸の間にある回腸、小腸の最後のあたりです。」と先生。そうか回腸なのか、よし、回腸よ治れ快調に!

腎障害が出ている以上、抗がん剤、ましてやドキソルビシンは投与できない。今日も見送り。もう化学療法は当分休んだ方がいいというモイからのサインかもしれない。

1時間強モイを預け鎮静剤投与下で次回免疫細胞療法用の採血だけしてもらった。すぐに培養に入ってもらったが今日もたくさん採れた印象だそうだ。よしよし2週間でまた1000倍以上になってくれー。抗がん剤がもう難しいとなれば、この副作用のない活性化リンパ球療法は続けていきたいところだけど、採血の度に半日絶食も必要になる鎮静剤を使わなきゃいけないのが今後ネックになりそう。モイが大人しくしていてくれたら鎮静剤なしでも可能なのだけど、針がぶっといので血液検査の採血のようにはいかないらしい。


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帰宅後のモイはまた鎮静剤が抜けきっておらずボーっとしている。この写真はまだ可愛い方だけど、ちょっと怖いくらい白目をむいて舌を出したまんまの写真もたくさんあるのでした。
 



血漿クレアチニンの値が食餌中に含まれるクレアチニンの影響を受けているか否かを確かめるために昨夜から絶食して今日の血液検査に臨むモイ。空腹で気持ち悪いのか吐き気がある時はいつもビニールを舐める。



猫の抗がん剤はだいたいのものが投与後2~3日で代謝されるみたいで、だからその間はトイレ掃除にも気をつけないといけない。尿や便で排出される可能性があるからだ。

副作用はヒトが打つ抗がん剤よりはとても少ないのだそう。というより、副作用が強く出るほどの量を動物には投与しないのが普通らしい。推測だけど薬を意識できる、できないの違いもあるのかな。QOLを尊重するとかそんな話にもなるのだろうか。

副作用の出方は薬の種類によって様々だけど、代表的な骨髄抑制(抗がん剤は細胞分裂が激しい場所に作用するので最も細胞分裂が激しい骨髄は当然ダメージを受け、結果としてそこで作られる白血球も少なくなる)は投与後1週間から10日くらいでピークになるのが一般的なようだ。その後は回復してくるが、前にも書いたように、腫瘍細胞より正常細胞の方が回復が早いという前提で、腫瘍がまた猛威を振るいだす前に次の抗がん剤を投与しどんどん追い詰めていく、というのが抗がん剤治療のセオリーだそうだ。

モイが最後に投与した抗がん剤からもうひと月が経った。普通なら抗がん剤の副作用も解消されて白血球も十分戻っていてほしいところだけど、月曜日の血液検査でもまだ戻りきっておらず基準値を少し下回る辺りで行ったり来たりしている。そしてヒゲはこのタイミングになってもまだ抜けている。

これらの様子を見て「モイちゃんは一般的な猫より白血球はもともと少なめで、抗がん剤の<感受性>も強いのかもしれないですね」と先生。薬の効き具合のことを感受性というそうだ。その時の話だけでは効果が持続するということも含むのかどうかは分からなかったけれど、ここはポジティブにとらえ、このひと月休薬しているにも関わらず病巣が制御されたままであることもその感受性のおかげとしておこう。ヒゲも抜けているんだから抗がん剤も効いててくれないと割が合わない。

腎臓の数値が高くなった原因を突きとめるべく、今週は腎臓サポートなどの療養食のみに徹していたが、急に全取替したからか、ここ2日ほど下痢になってしまった。低たんぱく質の分、高脂肪なことが要因になっているかもしれない。ただ気になるのは、少し血便も混じっているようだ。餌を変えただけでそこまで便の状態が変わるのは変な気もする。整腸剤ビオイムバスターを1日2錠に戻してもうしばらく様子をみよう。

心配ごとはつきないけれど、モイ、一緒にがんばろな!

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