moi moi moi !!

愛猫モイ(mix 2015.4.8~ ♂去勢済)が消化器型リンパ腫と診断されたのは2017年が始まったばかりの冬、1歳9ヶ月の時でした。その日から一変したモイとの生活、闘病と友情の日々。

カテゴリ:モイ > 腎臓

今日で終わりにしようかな。

がん闘病に正解はない。闘病生活も言うなれば人生そのもの。どう生きるか、どう生きたいかということなので、答えがひとつなはずがない。自分で決めるしかないし、愛猫の命は一緒に暮らす家族が守るしかない。

我が子、自分の子供が自分より先に死に直面している。これ以上辛いことが世の中にあるだろうか。今年になってすぐ、そんな現実を突然突きつけられ、生活は一変した。親として何ができるのか、本当にがむしゃらに考えた。

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モイ37回目の通院。
血液検査で白血球の値はまあまあ回復して基準値内に。赤血球が少し低め。そして腎臓の状態を示す値はあまり改善されていないかった。
  • 尿素窒素(BUN)42.8 (先週48.5)
  • クレアチニン(CRE)2.1(先週1.9)

BUNは血便が治まってきたからか少し下がったが、クレアチニンがむしろまた高くなってしまった。食餌に含まれる魚系タンパク質のクレアチニンが影響しているのかもと推測し、この2週間は餌を替えてみたがそれでも基準値に戻りきらない。今食べているものもタンパク質が多めなので腎臓にはあまりよくないとは思うが、どうやらこれは腎不全になりかけている可能性が高い。

今日は血液検査のついでに「腎不全マーカー」 という外注の血液検査をお願いした。数日で結果が出るらしい。腎臓は障害を受けると治らないとされているので、もしそうだとしたらかなり辛い。


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エコーで診る病巣は相変わらず制御されたまま。腎臓は左右ともとても綺麗。回腸にあるほんの少しの黒い部分(厚さ2~3mm)も「多分ここなんですけど」と言いながら画面に定規を引く先生。良好とされる腸管の壁構造、バームクーヘンのような5層構造が続く中から一生懸命黒くつぶれた部分を探し出しているようにも見えるが、今日はその黒がうっすらとしていた。

もう前回の抗がん剤から6週間(42日間)も間が開いたにも関わらずここまで制御できているということは、「もう寛解ってことでええんちゃうん?」とまた心の中でつぶやいた。腎臓に障害が出はじめているということも考えるとこのまま休薬してしまえたらどんなに楽だろう。

ただ先生の見解はこうだ。「がん治療に正解はありませんが、あくまで僕の個人的な意見として、だいぶ間隔も開いたので、そろそろまた抗がん剤を打っておいた方が安心できます。これまでの経験上、ひとたび再燃してしまうとなかなかその後は制御するのは困難になります。今日は白血球も基準値内まで戻っているのでその点では抗がん剤投与に耐えられます。投与予定のクロラムブシル
ももちろん腎臓を経由して代謝されますが、それほど腎毒性が強い薬ではないので、ここで投与しておく方がリンパ腫にとってはいいと思います。」

うー、究極の選択を迫られ(この半年いつもだけど)、妻と顔を見合わせしばし悩んだあと、クロラムブシルを経口投与してもらった。多分これが最後の抗がん剤。(もう1回打てるドキソルビシンは腎毒性が強すぎてモイにはもう難しいかなと思っている。)


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帰路、妻の手をとるモイ

今日の選択、今日の処置が導く運命というものがあって、それがどんなものになろうともその責任を全て自分で背負ってモイと一緒にがんばっていくしかありません。もし信仰心の浅い僕の祈りが少しでも現実の力になってくれるのなら、どうかモイの体内の腫瘍よこのまま消えて大人しくしておくれ。腎臓よ奇跡的に機能を回復しておくれ。副作用も少なくこの先ずっとモイが楽しく元気に暮らせますように。

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妹のウニが悲しむような未来でありませんように。

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モイ36回目の通院。血液検査と超音波検査と鎮静下でのリンパ球採血をしてきた。

腎臓の血液検査値

  • BUN 48.5(先週46.3)
  • CRE 1.9(先週2.5)

先週まで腎臓系の値が上昇していたのは魚系タンパク質豊富な餌を大量摂取した影響かもしれないと、この一週間違う餌を与えてみた結果、だいぶクレアチニンは下がったけれど、それでもまだ基準値より少し高い。尿素窒素は先週よりもさらに高くなってしまった。これは餌を変えたことにより血便混じりの下痢をしてしまったからかもしれない(腎臓の療養食に替え水曜日に下痢になったので木曜日からはモイが食べてくれそうな一般的なドライをなんとか食べさせていたけど今朝もまだ一部が下痢だった)。いろいろ工夫しても下痢をしてしまってはむしろ正しい結果が得られなくなるそうなので、またこれから一週間で整えていきたい。

白血球は正常値内に戻っていたが、血便が出ているということは腸炎が起きていてその炎症のために一時的に上昇しているのかもしれない。その分(だと思うが)、赤血球値が低くなっていた。

エコー上の変化はなし。もう最後の抗がん剤から35日が経過したのに腸にある3mm弱の黒い影は以前そのままだ。なんなんコレ!?ほんとに腫瘍なの?「ここって腸の何合目あたりなんですか?」と今さらの質問をしてみたら、「空腸と盲腸の間にある回腸、小腸の最後のあたりです。」と先生。そうか回腸なのか、よし、回腸よ治れ快調に!

腎障害が出ている以上、抗がん剤、ましてやドキソルビシンは投与できない。今日も見送り。もう化学療法は当分休んだ方がいいというモイからのサインかもしれない。

1時間強モイを預け鎮静剤投与下で次回免疫細胞療法用の採血だけしてもらった。すぐに培養に入ってもらったが今日もたくさん採れた印象だそうだ。よしよし2週間でまた1000倍以上になってくれー。抗がん剤がもう難しいとなれば、この副作用のない活性化リンパ球療法は続けていきたいところだけど、採血の度に半日絶食も必要になる鎮静剤を使わなきゃいけないのが今後ネックになりそう。モイが大人しくしていてくれたら鎮静剤なしでも可能なのだけど、針がぶっといので血液検査の採血のようにはいかないらしい。


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帰宅後のモイはまた鎮静剤が抜けきっておらずボーっとしている。この写真はまだ可愛い方だけど、ちょっと怖いくらい白目をむいて舌を出したまんまの写真もたくさんあるのでした。
 



血漿クレアチニンの値が食餌中に含まれるクレアチニンの影響を受けているか否かを確かめるために昨夜から絶食して今日の血液検査に臨むモイ。空腹で気持ち悪いのか吐き気がある時はいつもビニールを舐める。



猫の抗がん剤はだいたいのものが投与後2~3日で代謝されるみたいで、だからその間はトイレ掃除にも気をつけないといけない。尿や便で排出される可能性があるからだ。

副作用はヒトが打つ抗がん剤よりはとても少ないのだそう。というより、副作用が強く出るほどの量を動物には投与しないのが普通らしい。推測だけど薬を意識できる、できないの違いもあるのかな。QOLを尊重するとかそんな話にもなるのだろうか。

副作用の出方は薬の種類によって様々だけど、代表的な骨髄抑制(抗がん剤は細胞分裂が激しい場所に作用するので最も細胞分裂が激しい骨髄は当然ダメージを受け、結果としてそこで作られる白血球も少なくなる)は投与後1週間から10日くらいでピークになるのが一般的なようだ。その後は回復してくるが、前にも書いたように、腫瘍細胞より正常細胞の方が回復が早いという前提で、腫瘍がまた猛威を振るいだす前に次の抗がん剤を投与しどんどん追い詰めていく、というのが抗がん剤治療のセオリーだそうだ。

モイが最後に投与した抗がん剤からもうひと月が経った。普通なら抗がん剤の副作用も解消されて白血球も十分戻っていてほしいところだけど、月曜日の血液検査でもまだ戻りきっておらず基準値を少し下回る辺りで行ったり来たりしている。そしてヒゲはこのタイミングになってもまだ抜けている。

これらの様子を見て「モイちゃんは一般的な猫より白血球はもともと少なめで、抗がん剤の<感受性>も強いのかもしれないですね」と先生。薬の効き具合のことを感受性というそうだ。その時の話だけでは効果が持続するということも含むのかどうかは分からなかったけれど、ここはポジティブにとらえ、このひと月休薬しているにも関わらず病巣が制御されたままであることもその感受性のおかげとしておこう。ヒゲも抜けているんだから抗がん剤も効いててくれないと割が合わない。

腎臓の数値が高くなった原因を突きとめるべく、今週は腎臓サポートなどの療養食のみに徹していたが、急に全取替したからか、ここ2日ほど下痢になってしまった。低たんぱく質の分、高脂肪なことが要因になっているかもしれない。ただ気になるのは、少し血便も混じっているようだ。餌を変えただけでそこまで便の状態が変わるのは変な気もする。整腸剤ビオイムバスターを1日2錠に戻してもうしばらく様子をみよう。

心配ごとはつきないけれど、モイ、一緒にがんばろな!



モイのリンパ球、今回は3億1千万個に増えてました!自己記録更新だモイ!

素朴な疑問として、この免疫細胞療法(CAT療法)で培養したリンパ球(αβTリンパ球)と、いつも血液検査で測っている白血球の中のリンパ球は違うものなのか先生に聞いてみた。というのは、今日の血液検査でも白血球はかなり少なかったからだ(ここのところずっと少なめ)。

先生曰く「同じタイプのものも含まれていますが、培養して活性化させたリンパ球は免疫シグナルというものを持っていますから、血管に戻すと病巣のある組織の方へ染み出していきます。いつまでも血管を巡っているわけではありません。なので、そのあと血液検査をしても必ずしも白血球のリンパ球の値がすごく増えているというわけではないです」だそうだ。

ふむふむ、じゃ今頃また3億1千万個のリンパ球兵士達が免疫シグナルを携えて病巣のある場所に出陣しているわけだな。

ちなみに「リンパ球 がん細胞 攻撃 動画」などで検索すると、実際にリンパ球ががん細胞をやっつけているところを顕微鏡で見たような動画がたくさんヒットしますので、興味のある方、苦手でない方は見てみて下さい。



3日間で腎数値は少し改善したものの、BUN46.3 CRE2.5とまだ基準値より高い。上昇しだした時期とドライフードを変えガツガツ食べだした時期が重なるのを受けて、「餌に含まれるタンパク質で尿素窒素だけでなくクレアチニンも上がってしまうことがあります。ツナ缶、まぐろの筋肉に含まれるクレアチニンが猫の測定系に干渉してそのまま血液検査の値に出たという調査結果も過去にありました」と先生。おーっ、多尿になったわけでもないし、エコー上は腎臓もキレイだから、それが原因だとかなりガッテンがいくなあ。

それを検証するためにはご飯を変えてみる必要がある。がんは炭水化物を栄養とし脂肪は利用できないとされているので、がんの栄養学的には「低炭水化物」「高脂肪」「良質のタンパク質を適量」が良いとされているが、腎臓をケアするためには「低タンパク質」が望ましく、そのため市販のものは「高炭水化物」なものが多い。反対なんだよなあ。むむ、どうしたものか。「複数の疾患がある場合、どちらがQOLに与える影響が大きいかで優先度を決める」という意見をペット栄養管理士の方からいただいた。 



ここ最近のモイデータ。シリンジ給餌は2日前から中止。今日は口元まで持っていく愛情給餌もやめて完全に自力で食べる分だけにしてみて様子をみます。多分、摂取量はぐっと減るけど今のモイにはひと休みが必要なのかも。皮下輸液はリンゲル液120mlを朝夜2回。明日リンパ球を戻しに行った際、また血液検査をして腎数値をみてもらおう。




延期していた治療のため通院したモイですが、今日も血液検査の値が思わしくなく、抗がん剤はまた先送りに。

今日は違う先生だったけど、その先生が診てもエコー上での明らかな異常は見つからずとても安心した。ただ消化管の一部が少し黒く見えるのは相変わらず。すでに前回の抗がん剤から25日が経過していて、モイがハイグレード型(進行の速い)リンパ腫ということを考えると、驚異のキープ力。やっぱりもうこれは腫瘍ではなくて線維化したかさぶたのようなものと考えると、とてつもなく楽になる。早く楽になりたいので「あれはかさぶたなんだ」「もう腫瘍はないんだ」とたまに楽観しつつも、万全を期して手強い相手とどう向き合うかを常に考えている。そんな日々です。

今日も白血球は5100/uLと少なかった(分葉好中球2346/uL、リンパ球2652/uLなど)。これでは抗がん剤はリスクが高い。

さらに問題は、また腎臓の値が悪化していた。BUN(尿素窒素)が53.1mg/dL、CRE(クレアチニン)が2.6mg/dL。この4日間対策として皮下輸液の量を120ml/日に増やしていたのに、それでもこの上昇はちょっと心配。急性腎不全になってしまったのか。先生も原因がよく分からないそうだ。正常値だった6月15日から今日までのあいだに起きた変化は、

  • 餌がオリジン6フィッシュになりよく食べる
  • 合わせて強制給餌(退院サポート+エナジー500+オメガ3)も開始(1日平均60ml)
  • 整腸剤ビオイムバスター1錠/日をサプリに混ぜだした
  • プロナミド(消化管運動機能改善剤)を半錠/日で経口投与
  • ラキサトーンをたまに舐めさせている
  • 嘔吐はぐっと減った
  • これらの相乗効果で体重が600gほど増えた

腎臓に影響している明らかな要因は分からないが、急激に体重を戻し過ぎたことで何か負荷がかかっている気もするので、とりあえず強制給餌は止めてみよう。そして輸液は朝晩120mlずつ1日240mlに増やしてみよう。また来週月曜日に培養したリンパ球を戻しに行く予定なので、その時までに少しでも改善傾向が見られますように。そう短冊に書こう。





点滴のおかげで腎臓の値がなんとか正常範囲内に戻ったので、今日はメソトレキセートという初めての抗がん剤を投与したモイ。抗がん剤にはいくつかのタイプがあって、代謝拮抗剤に属する抗がん剤だ(他にアルキル化剤、抗腫瘍性抗生物質、植物アルカロイド、ホルモン剤などのタイプがある)。当初予定していたノースカロライナ大学のプロトコールで4週目に打つ予定だったが、2月9日当時、それまでのプロトコールが機能しきれていなかったので、「メソトレキセートでは癌の進行速度に追いつかないかもしれない」という判断で中止していた経緯がある。つまりそれほど強い抗がん剤ではないようだが、初めてのタイプなのでこのタイミングでモイに効いてくれることを期待したい。

白血球が3日前より少なくなり正常範囲を下回る寸前だったが、10日前に打ったドキソルビシン(抗腫瘍性抗生物質)で起きる骨髄抑制の想定の範囲内ではあるようだ。そんな時に追い打ちで抗ガン剤を打つのは大分攻めの姿勢かもしれないが、今のモイならがんばってくれるという判断でもある。このように抗ガン剤治療とは正常細胞のダメージと回復の様子を見ながら綱渡りしていくような過酷なものであることは間違いない。

動画の中の最初の写真のみ病院への往路。絵に描いたようにご機嫌斜モイ。満開の桜を見ることが出来てご満悦の復路。このトンネルを抜けたらもう直ぐ2歳だモイ!

 



天国のマルオ兄ちゃんも腎臓を患っていたので晩年は皮下輸液を朝晩してたけど、そんなに必要量が多くなかったので毎日シリンジに吸ってから翼状針で流し込んでいた。多い時で60mlを2本。

モイも先月までそのやり方で必要な時はやっていたのだけど、昨日、先生に指示された量が一回250mlと2倍近くに増えたので、初めて点滴パックから直接の投与を体験。S字フックをかけたマイクスタンドがこんなに便利だとは。先生のレクチャーを動画に録らせてもらったので段取りは完璧だったのだけど、いざ始めてみると半分くらい流したところから流れが悪くなりリンゲル液が落ちなくなってしまった。昨日も今日も。パックをギューっと絞っても流れない。今日は仕方なく途中からシリンジに切り替えてなんとかしのいだ。

ネット検索すると「角度を変えてみる」と書いてあったりするが、途中でグリってするのも怖い。ホースの途中の空気を溜めるところに液を落としすぎて空気スペースがなくなったのが原因なのかな。



やった!モイの癌、さらに小さくなってました!エコーを診た先生が「あれ、たしかこの辺だと思うのですが」と言うほどに。黒い影は先週の半分くらいでしょうか。それでも腎臓、腸の周りとも、まだ1cm四方くらいはあるのですが、一週間前に投与した抗がん剤、3回目となるドキソルビシンもまた効いてくれたようです。本当はメソトレキセートというまだ試したことがない抗がん剤で追い打ちをかける予定でしたが、今日は腎臓の値が高くなっていたので数日自宅で点滴をして様子をみることに。今日は体重も200gほど増えて5.2kgに!やあ、毎回通院の日はものすごく緊張するのですが、帰りには車窓から桜も見ることが出来て晴れやかな気分に。春はたしかに来ています♫

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