moi moi moi !!

愛猫モイ(mix 2015.4.8~ ♂去勢済)が消化器型リンパ腫と診断されたのは2017年が始まったばかりの冬、1歳9ヶ月の時でした。その日から一変したモイとの生活、闘病と友情の日々。

カテゴリ:モイ > 排泄物(尿、便、嘔吐)

先日11月26日のお昼、モイが約1年ぶりにトイレでウンチをした。この1年間、ほぼ毎日、ず〜っと3つある猫用トイレのすぐ手前のフローリングで用を足していた。そのほとんどを妻が直前に察知して素早く尻の下にペットシーツを差し込んで受け止めていた。そのキャッチ率、9割とんで9厘はあるだろう(毎回健康チェックも兼ねてウンチ写真を撮っているので正確な打率は今度暇があったら調べよう)。多分自分だけだったら1割も受け止められていないと思う。それほど妻はモイやウニに向き合ってくれている。
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フローリングと見た目はそっくりの木目調塩ビカーペットを敷いたのは7月末。これを敷いてからはもし受け止められなくても直接フローリングの床を汚すことがなくなったので少し気が楽になった。昨年あれだけいろいろなトイレを試しても好んでくれなかったモイがこの塩ビのカーペットには床と変わらずホジホジしてからやってくれる。よかった。

モイのトイレ事情は昨年よくここで書いていて、最後にしっかり書いたのはこの2018年10月の記事だと思われる。 この後、12月1日にこの奥の大きいトイレ(おからサンド)で一度してくれたのが最後だったので、ほぼほぼ1年ぶりに砂の上で踏ん張ったことになる。ちなみにオシッコだけは手前にあるシステムトイレで毎回してくれる。システムトイレの砂は少し粒が大きいやつだ。

モイがウンチをトイレでしない理由は1年経った今でもはっきりはしていないけれど、 観察していると用を足す前にしばらく砂トイレをじーっと眺めて、しばし考え込んで、でもやっぱり出来ない、とばかりにその手前の床をホジホジ掻く仕草だけし、構えに入るので、本当はトイレでしたいんだろうなという気はする。ウニのにおいが気になっているのかもしれないので、月イチで砂を全取替してトイレも綺麗に洗ってはいるけれど、その直後でも結局は変わらない。

ウンチの状態は消化器サポートのおかげもあってこの一年ずっと安定している。先日、写真のウンチフォルダーで闘病後のウンチを順番に振り返ったが、やっぱり病気の頃は色や硬さも様々だった。その状態を見ただけで「ああ、この黒いのはいついつの〜、あの頃は〜」と分かってしまう自分らがおかしかった。

今回1年ぶりとなった26日はたまたま自分が目の前で様子を見ていた。同じように砂トイレをしばらく眺めた後、床をホジホジし始めたのでペットシーツを手に取りモイが足をガニっと開き踏ん張る体制に入ったら差し込もうと、少し手前でシーツを広げて待っていた。そしたら一瞬こちらを振り返って何か言いたそうな顔をしたかと思ったら、また砂の中を見に行き、そして前足をトイレの中に入れた。「あっ」と思い、心の中で「行けー、モイ、後ろ足もトイレへGO!」と叫んだら、本当にそうなって4本の足すべてがトイレの砂の上に。「やったー」、すぐに構えて踏ん張りだした。そしてすぐに出た。ただあまりにトイレの端っこで構えていたので最初の一粒のみが砂にインして、残りの長いのはトイレの外に落ちた。それでもとても嬉しくて「モイ、やったねー」とまた心の中で叫んだ。モイはその後すぐにトイレを飛び出し走り去った。昨年、動画で紹介した異常なまでのダッシュほどではなかったけれど、まだ何かの違和感を感じているのだろう。
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久しぶりにトイレで用を足した直後のモイ

その日の夜にもう一回と昨日27日にもう一回ウンチをしたが、それはいつもの床の上だった。それでも全然いい。モイが好きなようにすればいい。いつかなんの迷いもなくトレイでしてくれる日が来てくれたらうれしいけれど、モイが日々をノーストレスで過ごせればそれが一番。
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ここ数日寒くなってきたのでまたモイが布団に乗っかるようになった。昨年までは足元だったが、今年はたまに腰のあたりまで来てくれる。今になってもちょっとずつ近づく距離があってうれしい。

11月末にストレスで突然体調を崩したモイ。消化管アトニーの症状がまた出て嘔吐が続いた。オシッコも少し赤い気がしたのだけれど連れて行った病院では尿がたまっておらず検査が出来なかったので、ウニのペットドックで12月3日に通院した際にモイの尿だけ持っていき一緒に検査してもらった。

ウニのドックの結果は後日報告ということだったのだけれど、実はモイの尿検査の結果で気になる点があるということでその日のうちに報告を受けた。

タンパクが「+++」と記されていた。尿中にタンパクが基準値よりかなり多く検出されたそうだ。先生曰く「尿の濃度自体がかなり高いので単純に濃いオシッコだからタンパクも多いのであれば問題はないのですが、そうでない場合は蛋白漏出性腎症という腎障害の一種が懸念されます。外部検査で調べればすぐに分かるので発注をかけてみますね。」と。

帰宅後、すぐに蛋白漏出性腎症をネット検索しザワザワする。モイはほんと一難去ってまた一難だよなあ、と。

12月17日、ウニのペットドックの結果を聞きに行った際にモイの尿検査の結果も聞く。調べてもらったのは尿中のタンパクとクレアチニンの比率でこれによって問題アリなのかナシなのかが分かるのだそうだ。
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  • 尿中タンパク 21.7mg/dl
  • 尿中クレアチニン 498.5mg/dl
  • UPC 0.04 (参考値0-0.4)
結果、問題なかった。表の見方が分からなかったので説明を聞いている途中もハラハラしたのだけれど、最終的に先生の口から「問題なかったです」と聞いってすごくホッとした。

この日はウニの結果もなんの問題もなかったし、すごく心が晴れた日になった。ライブの翌日だったし通院から帰宅した後に爆睡したことは言うまでもない。

毎年この時期になると近くの大学で花火が打ち上がる。一昨日のこと、外出先に自宅の妻からLINE。その花火の音にモイがびっくりしてベッドの下に隠れ、しかもそこで胃液を吐いた、と。心配性なのですぐに用事を切り上げ急いで帰宅。慌てて帰った割にはくつろいだモイが出迎えてくれたけれど、夜遅くにもちょっとした物音にびっくりして背中の毛が逆だった。少し過敏になっているようだ。

その翌日(昨日)、自宅に来客2名。猫の取材。いつもはそこそこ接待上手なモイウニ(猫パンチは挨拶がわり)も、パシャパシャと写真を撮られているうちに少しストレスがたまったのか「ウー」と唸り声をあげ出したモイ。取材は2時間もかからず夕方にはいつもの生活に戻ったが、どうもモイの様子ががおかしく元気がない。朝はいつものようにウニと追いかけっこをしてご飯もしっかり食べていたのに、ずっと丸くなったまま何も食べない。

20時、口をクチャクチャさせた後、嘔吐。消化されドロドロになった餌。臭い。夜中2時と開けて今朝6時と7時にも同じように吐く。全てニオイがきつい。吐糞とまでいかないが腸まで降りて消化されている餌が逆流しているのだろう。結局昨日の正午以降何も食べていない。しかも朝したオシッコが少し濃くオレンジ色に見える。
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あれよあれよと弱っていったので早朝に慌てて病院を予約し10時には主治医の前にいた(前回の通院で今年最後かなと思ったのに)。
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毎度とてつもない不安が頭をよぎりバクバクと心臓が音を立てるほど胸騒ぎしてしまうのは心配性だからだろうか。がんと闘っている人はみな似たような不安といつも背中合わせにあるのかもしれない。

そしてモイにはストレスかもしれないけれど、病院に行くだけで少し安心する自分もいる。いつも冷静にエビデンスベースの診療をしてくれる先生を信頼している。今日は分院の方で少し丁寧に診てくれた。
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【体重】6.44kg

【体温】38.3℃(平熱)

【超音波検査】
腎臓、腸、ひ臓、肝臓、十二指腸、胃などいつもより広範囲に診てもらったが特に異常はなかった。リンパ腫のあった腎臓や回腸の異常がないだけですごくホッとする。ただ、腸の蠕動運動は止まっていた。消化管アトニーという状態で、これが吐きや食欲不振の原因だろうと。吐きが続くことで蠕動運動が止まることが猫にはよくあるらしい。

膀胱にオシッコがあまり溜まっていなかったので尿検査は断念。
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【血液検査】
  • BUN(尿素窒素)  28.2(前回 33.7)(基準値 17.8~32.8mg/dL)
  • CRE(クレアチニン)  1.3(前回   1.9)(基準値 0.8~1.8mg/dL)

  • なんと腎臓の値が大きく改善していた!実はここ数日アゾディルを1日2錠に増やしていた。効果テキメン。「4ヶ月ほど継続してきた結果がここに来て出たのか、ここ数日投与量を増やした結果かは分からない」と先生は言うが、どちらにせよ輸液を減らしてもこれだけ改善しているのだからうれしい。このペースでいけば将来的にさらに輸液の量も減らせるかもしれない。
    • ALT(GPT)      136(基準値 18~84U/L)
    肝機能の中でこの値だけ高かったが嘔吐で胃が収縮している側にあった肝臓が影響したもので特に問題はないだろう、と。
    •  LIP(リパーゼ) 27(基準値 ~40U/L)
    すい炎の疑いを調べる値、正常値
    • Na(ナトリウム) 151(基準値 147~156mEq/L)
    • K(カリウム)  3.3(基準値 3.4~4.6mEq/L)
    • Cl (クロール) 112(基準値 107~120mEq/L)
    吐きによるイオンバランス、電解質もほぼ正常値
    • RBC(赤血球) 633(基準値 550~1000)
    • HCT(ヘマトクリット値) 29.4(基準値 24.0~45.0%)
    • HGB(ヘモグロビン濃度) 9.4(基準値 8.0~14.0g/dL)
    • WBC(白血球総数)2400(前回 6240)(基準値 5500~19500μl)
    • 分葉好中球     1300(前回 2950)(基準値 2500~12500μl)
    • リンパ球 900(前回 2680)(基準値 1500~7000)
    • PLT(血小板数) 24.4(基準値 30~70)
    白血球、赤血球など骨髄で造られるこれらの値、気になるのは白血球が今までで一番少ないということ。もともとモイは少なめとは毎回言われるけれどここまで少なかったことはなかった。

    要因として考えられるのはリンパ腫の骨髄への浸潤。ただその場合は、これら全ての値が一斉に下がるらしい。赤血球は正常値だし、血小板も低く見えているけれど問題ないレベルらしく、白血球がここまで少ない原因は分からないが、リンパ腫の骨髄への浸潤という可能性は極めて低いだろう、と先生。

    不安は拭いきれないけれど、「血液検査の結果だけで言えば十分健康体です」という先生の言葉にひとまず身を委ねる。なにしろ腎臓の値が改善したのはよかった。 

    というわけで、昨日からの不調の原因はやはり花火や来客などのイベントが続いたことによる、人間でいう「ストレス性十二指腸炎」のようなものだろうと。

    以前も腸の動きが止まった時に処方されたセレニア(制吐剤)とプリンペラン(腸の動き改善剤)の混合注を3日分もらって帰ってきた。
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    帰宅して夜になってやっと少しだけカリカリを口にしてくれたモイ。最近とても調子がよさそうだったのに、こんなちょっとしたことで弱ってしまうモイはやっぱり脆く儚い存在なのかな。ますます愛おしくなる。
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    今朝、久しぶりにモイがトイレ(おからの砂を入れた大きい方のトイレ)でウンチをしてくれた。排泄後トイレから逃げるように飛び出すようになったことは6月7日のブログで映像付きでお伝えしたが、その後7月18日にトイレでしたのを最後にトイレ以外の場所でするようになっていた。

     ↓
     ↓
     ↓
    7月18日
    8月28日
    9月8日
    10月13日
    10月22日

    その後トイレでしてくれたのはこの4日のみ。最近は2日に1回ペースで出ているのでかなりな回数トイレ外でしてくれちゃってる。
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    トレイ以外でする確率が一番高いのは爪研ぎ用の段ボールなので最近はこんな感じでますます数が増えている。2016年末に小林賢太郎さんが打ち合わせに来た時、我が家のリビングを見て開口一番「完全に猫仕様ですねえ」と言ったけれど、今は間違いなくそれ以上だ。

    長いこと観察してきてモイのトイレ事情はやはり精神的なことが一番の原因になっていると思うのだけれど、このまま少しずつでもいいのでトイレでする回数が増えていってくれたらいいなあ。

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    入院していた父にiPad(セルラーモデル)を買ってあげていたのだけど、結局入院中は使わなかったようで、昨日退院して今日初めて家で触ったみたい。姪っ子が側でアドバイスしてくれたおかげでFaceTimeすることができた。
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    画面に映る父はやっぱり痩せていた。退院時の体重は66.3kgだったそうだ。入院時から6.6kgも痩せている。

    それでも髪の毛はまだ少しも抜けていなかったし、なによりテレビ電話が楽しそう。「父にiPad」と書いて「猫に小判」「豚に真珠」と読む、とならないように楽しんでもらえたらいいな。そのうちSNSデビューするんだろうか?

    10,14,14,21,7,14,14,14,14,14,28,14,14,21,28,42,63日

    この数字はモイがこれまで行ってきた18回の免疫細胞療法のそれぞれの間隔。詳しく書くと、戻し日(2週間かけ培養したリンパ球を体内に戻す日)から、次の採血日(培養するためのリンパ球を採る日)までの日数。ずっとほぼ2週間隔で行ってきた免疫療法をここ5回ほどで徐々にペースを落とし間隔を広げていっていることを分かりやすく数値で示した。

    昨年までは抗がん剤投与もあり、戻し日とバッティングしないよう(かぶるとせっかく増やしたリンパ球を抗がん剤が叩いてしまうことになるので)スケジューリングしなくてはいけなかったが、今は丸山ワクチンや日々のサプリ服用を除けば一番積極的な治療がこの免疫細胞療法で、その治療からの離脱を徐々に図っている、それだけ復調してきた、というわけです。

    前置きが長くなったけど、今日はその18回目の免疫療法のための採血をするための通院。先週イレギュラーに分院へ通院した時は往路でも車窓を楽しんでいたモイだけれど、今日は鎮静剤を使うため朝ご飯を抜いたので気配で悟ったのだろう、出かける随分前からベッドの下に隠れていた。
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    空腹もあってか行きの車中はご覧の通りいじけ気味。

    病院は秋から予約制になったけれど待合室はそれでもけっこう混んでいた。「近藤さ〜ん」主治医に呼ばれると2つある診察室ではなくなぜかオペ室に通された。初めて入る部屋だったので少し落ちつかない状況のまま、先週火曜日の吐血の話から。

    ファモチジンを毎日服用した効果もあってかその後吐きもなく先生が言っていたように一過性のものだったのだろうということに。一体なんだったんだろうという感じだがひとまずホッとした。

    この件がありモイへの観察眼が高くなった今週、ちょっと気になることもあって先生に相談した。

    ひとつはたまに便に黒い部分や赤い部分がまだらに混じること。普通なら気づかないレベルだけれど、毎回必ず記録として撮りためている便の写真を振り返ると、時より妙に黒い固まりがあったり、全体が少し赤みがかっているように感じる便があったことに気づく。先生に写真を見てもらう。「確かに出血の可能性はあります。黒っぽいのは胃や十二指腸で出血したものが降りたもの、赤っぽいのは腸から下、大腸あたりのものかもしれせんが、便の全体ではなく一部分なので、これが血かどうかは微妙ですね。」

    もうひとつはモイがたまにする咳。頻繁にしていた子猫時代に比べると最近は月に2~3度ある程度なのだけれど、3日前の先週金曜にも咳き込んだ。その様子を録画できたので先生にも見てもらう。「猫の場合は鼻から吸うのでくしゃみが出ることは多いですが、これは確かに咳ですね。続くようであれば気管支炎や、猫の場合、喘息も多いですが、月に2~3度ということであれば、食べたものや飲んだ水がたまたまひっかかった、少しだけ喉が通りづらいような構造、体質なのかもしれませんが、とくに今これに対し治療をするということでもないかと思います。」と先生。

    この時オペ室には超音波検査機がなく、いつものように立ち会ってリアルタイムにエコー画像を見ながらの診察を受けることが出来なかったので、今日はモイを預け鎮静下でリンパ球の採血をするついでにエコーも見ておいてもらうことになった。
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    預ける直前。モイの寂しそうな表情がうっすら見える。
    またいつもの街で待機。若干いつもより喉を通りづらい昼ごはん。待ち時間も長く感じる。

    夕方、迎えに行く。

    【血液検査】
  • BUN(尿素窒素)  31.3(前回 38.6)(基準値 17.8~32.8mg/dL)
  • CRE(クレアチニン)  1.9(前回   1.8)(基準値 0.8~1.8mg/dL)

  • 腎臓用の乳酸菌アゾディルを1日1カプセル服用しはじめて2ヶ月半。クレアチニンの値は今回0.1上昇してしまったが、尿素窒素の値は基準値内まで下がった。どちらも波はあるもののクレアチニン値が2回続けて2を下回ったことは1年ぶりでアゾディル(推奨は1日2カプセル)の効果が少なからずありそうだ。これを受け、毎晩自宅でやっている皮下輸液を今度こそ隔日に減らしてみる。丸山ワクチンも隔日なのでワクチンと輸液をセットで行えば2日に1度はモイに針を刺さずに済む。1年以上毎日モイに針を刺して来たが少しだけ楽になりそうだ。ひとまず2週間これで様子をみてみることに。
    • WBC(白血球総数)6240(前回 5900)(基準値 5500~19500μl)
    • 分葉好中球     2950(前回 2832)(基準値 2500~12500μl)
    • リンパ球      2680(前回 2773)(基準値 1500~7000μl)
    白血球はやっぱり少なめ。
    (余談ですが、「はたらく細胞」ってアニメ、最初の2話を見たけれど、面白いなあ。モイの白血球もあのキャラくらいカッコいいのかなあ。)
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    これまでの尿素窒素、クレアチニン、白血球の推移を棒グラフにしてみた。(注: 横軸は時間軸だけど計測日がマチマチなので等間隔ではない。)
    こうやってみると、やはり昨年3月の奇跡の復調の時の白血球数がずば抜けているのが分かる。腎臓は昨年7月くらいに悪くなった…。 

    【超音波検査】
    エコー画像を見せてもらう前に先ずは先生の見解。「ほとんど分からないですね。多分ここだろうなという場所はあるんですが、制御されていると思います。もう、だいぶ、ほぼほぼ治ってると言いたくなるくらい調子はいいんじゃないかと思います。」

    「寛解」ということばを不用意に使わないようにしているのか、少し言葉を選びながら話す先生だけれど、「治ってる」というワードが出た。むしろ、うれしい!
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    もちろん数年間の長期寛解の先に「完治」があるので、まだまだ闘病の旅、経過観察の旅は続くし、先週のように急に吐血したりしたら、その一瞬でどん底に突き落とされたような気分にこれからもなることはあるかもしれないけれど、ひとまずよかった。モイ、がんばってる!
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    次は2週間後のリンパ球戻し。ノーベル賞で話題の免疫療法。免疫チェックポイント阻害薬ではないけれど自己免疫に力を与えるという意味で活性化リンパ球療法も同じものだ。モイのはたらく細胞たち、もっともっとがんばってモイを完治へと導いておくれ。
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    お兄ちゃん、おかえり〜!

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    父のこと

    同じリンパ腫で入院中の父。初回のR-CHOP療法から数日後、便秘になり、かなり苦しんでいる様子だったが、ちょうどモイの通院中に電話があり、一週間ぶりにドバっと出たそうだ。よかった。抗がん剤ビンクリスチンの副作用で腸の蠕動運動が止まっていたんだと思う。便がたまり悪玉菌が増えると免疫力にはかなりマイナスになるし、下手したら腸閉塞にもなりかねないので便秘は実はかなり怖い副作用のひとつ。あと血糖値が大きく上下している以外は今のところ自覚的な副作用はないらしい。白血球がそれなりに戻っていればもうすぐ退院できるかもしれない。

    R-CHOP療法、減量しているとはいえ続けられるかなあ。続けるとしても2クール目以降の便秘対策が課題になりそう。 

    午前5時半、「ケポッ、ケポッ」という音で目が覚める。モイが嘔吐(えず)いている時の音で、この音が聞こえてきたらトイレットペーパーかペットシーツをなる早でモイの口元に持っていき吐物が飛び散らないようにするよう条件付けられた。たとえ寝ている時でもサイレンで飛び起きる消防隊員のようになった。今朝は寝室の横のクローゼットで吐こうとしていたところに急いでペットシーツを持っていき、かろうじて吐物を受け止めることができた。毛玉を吐いた。まだ薄暗い室内で眠い目をこすってそれを見てみると毛玉が赤い。「えっ!」「血?」「もしかして吐血?」、一瞬にして眠気が吹き飛んだ。そしてここ数ヶ月少しずつ忘れつつあった息詰まるような闘病生活が一瞬にして戻ってきた感覚。妻も起きて一緒にニオイを嗅いでみる。血なまぐさい鉄っぽいニオイ。10分後にまた水分(胃液?)だけを吐いたが、やはりいつもと違ってほんのり赤い。血が混じっているのは間違いなさそうだ。

    ここのところずっと元気だったモイ。毛並みもよく体重も増えているし、簡単に振り返っても吐血するような原因は思いつかない。頭をよぎるのはリンパ腫の再燃、転移。目の前が暗くなる。火曜日はかかりつけの病院の主治医は分院にいる日だ。ウェブサイトの予約フォームに事情を書いて相談してみる。ありがたいことに8時半くらいに返信があり朝一番に見てもらえることになった。
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    本来なら来週の月曜日にひと月半ぶりの通院をする予定だったが、思いがけず前倒しでキャリーケースに入ることになったモイ。しかも行き先は初めて向かう場所。それでも案外ケロっとしてキャリーから顔を出し車窓を楽しんでいるモイに少しだけ救われた気分。
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    診察がはじまり先ずは吐いた赤い毛玉の写真を見てもらう。「びっくりしますね、これは」と先生。「吐くということは胃か十二指腸より上のどこかに原因があると思いますが、消化管の内側は超音波では映りづらい場所なので、ひとまず粘膜保護剤で様子を見てみるのはどうでしょう」「もしそれでも何度か繰り返し血が出るようなら粘膜に何かリンパ腫も含めた異常が起きている可能性も出てきますから内視鏡を使って検査することにしましょう」「今日は明らかにおかしなものがないか確かめる意味で念のためエコーも見ておきましょう」と、胃や十二指腸の周辺を見てもらう。画像上はとくに異常は見つからなかった。ちょっとホッとした。「もし毛玉か何かで一次的に胃の粘膜が傷ついているのであれば数日もすれば粘膜は入れ替わるので治まると思います」と、以前もらった胃薬ファモチジンがまだ家にたくさん残っているので数日それを飲ませ様子を見ることになった。

    ないとは思ったけれど念の為「最近元気なのでよく同居猫(ウニ)とやり合ってるのですが、外傷から来ている可能性はないでしょうか?」と質問してみると、「それはないでしょうねえ、よっぽど強力なボディブローが入ってたら分かりませんが、それで血が出るとしたら相手はプロですね」と苦笑いの先生。

    原因がはっきりしたわけではないけれど、いつも迷いなく見解を示してくれる先生がいるだけで動揺がおさまり気持ちが楽になる。
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    突然の通院でおつかれ気味の帰路。
    帰宅後、夜まで様子を見るが今のところ吐くこともないし、極めていつも通りのモイ。あの血はなんだったんだろう。ここ数日はまたちょっと緊張しながら様子を見守ることになる。
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    リンパ腫を含めがん患者とその家族は常にいつそれが再発するかもしれないという不安と背中合わせでずっと暮らしていかなくてはいけない。そのことをガツンと感じた一日だった。

    昨日のインスタより。
    昨日3歳と半年になったモイ。闘病生活がはじまってちょうど半分の1年9ヶ月が過ぎた。
     

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    8月3日から飲み始めた腎臓用のサプリ、アゾディルの効果を血液検査で確かめるために2週間ぶりの通院。
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    通算72回目のドライブ。
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    まだまだ夏。
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    【体重】6.26kg
    100gほど減った。ここのところ消化器サポートがメインになっていて、最近ちょっとだけ飽きかけているかも。

    【超音波検査】
    ひと月ぶりのエコー。今日もエコー画像で見るかぎり腎臓も腸も綺麗。腸のあちこちをプローブでさぐりながら「たぶん場所的にはここなんですけどね…、いいですね(笑)、判らないです。正常な腸の構造をとっているので。まあ、経歴を知ってるから、ここだろうと言えるんですけど、知らなかったらここが異常とは言えないですね。」と先生。

    つまり寛解状態を維持ってこと。先生のちょっと間を置いて「いいですね」って言うの、最高。うれしい。
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    【血液検査】
  • BUN(尿素窒素)  38.6(前回 31.2)(基準値 17.8~32.8mg/dL)
  • CRE(クレアチニン)  1.8(前回   2.6)(基準値 0.8~1.8mg/dL)

  • クレアチニンの値が久しぶりに基準値内まで下がった!ただ尿素窒素の値は上がってしまった。今朝、絶食してこなかったからかな。クレアチニンが正常値に戻ったのはアゾディルの効果かもしれない。モイの体重では1日2カプセルが推奨される量だけど、今モイは夜1カプセルだけ飲んでいる(8月7日以降)。薬というわけではないので必ず規定量飲まないといけないというものでもないそうだ。コンスタントに飲み腸内に善玉菌を絶やさないのが重要だとか。カプセルが大きいので喉にひっかかることが多いので中身だけあげたいところだけど、より成分を腸に届きやすくするためにがんばってカプセルのまま飲んでもらっている。「この調子でもうしばらく続けてみてより改善するようであれば輸液の量も隔日に減らしていいかもしれませんね。」と先生。
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    今日はモイを預けることもなかった(奥の処置に連れて行かれるか否かではモイのストレスは大違い)ので昼のうちに帰宅できた。
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    【トイレ問題】
    消化器サポート(可溶性繊維)がメインの餌になって、ふわふわもちもちしたマシュマロのような便が出るようになった。テリテリした粘膜便っぽくもないので、時を同じく服用しだしたアゾディル(乳酸菌)が腸内環境も整えてくれていて、ひょっとしたら下痢を抑えるために服用している抗菌剤フラジールは減らしてもいいのかもしれないと思い、投与間隔を広げていた。だけどさすがに11日空けたところで便が少し柔らかくなり粘膜が出てきてしまった。 11日ぶりに1/2T飲ませたその4日後にまた下痢。下痢を床でされたら大変なのでまたその日のうちにフラジールを飲ませた。やはり悪玉菌クロストリジウム・パーフリンゲンスはモイの体内からそう簡単に消えてくれるものではないようだ。「フラジールは今の用途としては頓服のように与えてもいいですよ」ということだったので、これからもモイの便の様子を見ながらたまに飲んでもらう必要がありそうだ。
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    ところで、今朝、モイがひと月半ぶりにトイレ(システムトイレ)でウンチをしてくれた!ひと月半前の時も2回ほどトイレでしたかと思ったら、その後またアウトサイダーになってしまったので今回もすぐに安心はできないけれど、トイレの中に茶色い固まりを見つけただけでこんなにうれしいなんて、なんなんだよ、まったく。春に悪玉菌クロストリジウムが見つかって、5月途中からだんだんトイレ難民になってきた、この一連の経緯に因果関係があるのか、ないのか、未だにこの問題ははっきりしないけれど、とりあえず何処であれ、モイがすっきり排便できるのであれば今はそれでいい。

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    朝、大阪北部で大きな地震。千葉、群馬から地震が続いている。これ以上、被害が拡大しませんように。「備えよ常に」。モイは今日も病院。
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    【体重】6.26kg
    じわじわ増えている。
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    【血液検査】
    今日はなし。
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    【超音波検査】
    エコーで見る黒い影は今日も確認できず。先生は念のため2種類のプローブで腸管を調べたが「多分、この辺ですが、分かりにくいですね」と今日も言ってくれた。ゆくゆくは「多分この辺ですけどね」さえ言えないくらい分からなくなるのだろうか。それとも回腸のちょうどカーブした辺りなので、どんなに正常でも原発巣があった場所は特定できるのだろうか。

    昨夜採取した尿を預け、リンパ球を戻す間、いつもの街で4時間ほど待機。

    【免疫細胞療法】
    16回目の免疫細胞療法。2週間培養したリンパ球は今回3億個に増えていた。今はもうがん細胞も塊では確認できないレベルなので、この活性化させたリンパ球で見えないレベルの小さながん細胞を徹底的に掃除しているイメージ。免疫療法は副作用もないので、可能なら今後も定期的に続けたいところだけれど、ここでも何回も書いているように、採血時に鎮静剤を使うリスクと、2週間後に戻す際、数時間カテーテル点滴するストレスのリスク、都合2回通院しなくてはならない。それらを天秤にかけて今後の方針を立てたいと思っている。

    夕方迎えに行った時、今日も診察室の奥からモイのそれはそれは激しい叫び声が聞こえてきた。激しすぎて「ワフンワフン」と犬のような声になっていた。キャリーケースに戻されたモイを待合室に届けてくれた看護師さんは苦笑いで「モイちゃんテープを剥がすのが嫌いみたいで…」と。これも何回も書いているが、この処置の場にも立ち会わせてくれたらきっとモイのストレスもだいぶ和らぐはずなので、免疫細胞療法をもうちょっと気軽にやる気になるのになあ。
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    毎回、先生に渡している経過報告書。このメモにはないが、丸山ワクチンや皮下輸液も日々行っている。

    【尿検査】
    昨夜システムトイレで採取していたオシッコを持参し検査してもらった。2週間前に確認された潜血は今回まったくなく、全て基準値に戻っていた。「オスによく起こる無菌性の特発性膀胱炎だったと思います。もうこれで問題ないですよ。」と先生。ここのところ日に2回システムトイレでしてくれるようになっていたので、オシッコに関しては一件落着したのかも。

    【排便問題】
    問題はウンチで、この2週間まったくトイレではしてくれなくなり、家中がトイレと化している。しかもここ3回は牛革張りの椅子の上でするようになった。気づいた時はさっとペットシーツを落下地点に差し込むのでいいとしても、このままでは我が家は大変なことになるなあ。

    先生もこの件は明確な原因は分からない様子。便が最近硬めであることから、ひょっとしたら排便時の違和感があるのかもということで、可溶性繊維の食事にして少しだけ便を柔らかくしてみてはと、ロイヤルカナン製のフードサンプルをもらった。
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    下痢まではいかず、餅のような弾力性のある便になるということだが、最近のトイレ事情を考えるとかなりリスキーではある。家が…。でもこれでモイが気持ちよく便が出来て、またトイレでしてくれるようになる可能性があるなら試さないわけにはいかない。
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    今日は街で待機しているあいだ(初めてかな?)小雨が降っていて、薄着だったので少し冷え込んでしまった。帰宅した時は疲れていてウニの写真もイマイチ。

    次の通院は問題がなければ6週間後ということにした。どんどん間隔を広げている。うれしいな。6週間も家で過ごせるんだよモイ。

    先ず、モイのトイレトラブルの考えられる原因を思いつくかぎり箇条書き
    • トイレが嫌い
    • トイレの砂が嫌い
    • トイレの置いてある場所が嫌い
    • 排泄時に不快感がある(膀胱炎などで)
    • 過敏症
    • ストレス
    • 何かの意思表示
    • フラジール(抗下痢剤、抗菌剤)の影響
    • リンパ腫の影響
    • 腎臓の影響
    • その他
    5月になって尿の回数が1日1回と減っていたので月曜日の通院時に尿検査をしてもらった。血尿が認められたことから「膀胱炎だろう」ということにはなったが、「膀胱炎だと尿の回数が減るというより頻尿になって回数が増えるんですけどねえ」と首を傾げた先生。トイレから飛び出す異常行動についても原因不明のまま。

    ここ一週間(5月31日から6月6日)の1日の尿回数は2、2、4、3、0、5、2回(0回だったのは月曜の通院日)と増えていて、しっかり出し切れない頻尿の様子も見られることから、間違いなく膀胱炎と呼べる症状になってきた。

    細菌感染などの明らかな理由がない膀胱炎を総じて特発性膀胱炎と呼ぶらしいが、モイのためにもこれまでの経緯から自分に分かる範囲で原因を探っておきたい。

    何らかの理由でトイレ(トイレの砂)が気に入らなくなり、オシッコを我慢していた時期が続いたことで、ここ一週間で本格的に膀胱炎になったのか、もしくは、5月上旬から軽い膀胱炎になっていてその不快感からトイレ回数が減り、ここに来て悪化してきたのか。

    5月18日にはウニと同じような知覚過敏症の症状が一時的に出たモイ。背中が少しピクピクと波打ち、それを気にして仕切りにグルーミングしたり、辛抱できなくて走り出したりしていた。幸いその日以外はそれほど症状は出ないけれど、ひょっとしたらこの過敏症もトイレトラブルと何か関係があるのかもしれない。

    モイが排泄後にトイレから逃げるように飛び出す行動を動画で編集してみた。


    最も顕著にその様子が分かる最初の動画は6月1日22時18分にスマホで撮影したもので、2つ目以降は見守りカメラの映像を編集した。

    昔からモイにもウニにもあった排泄後のトイレハイ(排泄前のことも)とは明らかに違うこの走り。ここ最近は排泄し終わる前にトイレを飛び出すので、便が床に転がるようになった。10打席連続、場外ホームラン記録中(泣)。今日などは1階のトイレでしたはずが2階のあちこちに転がっていた。なんなん?

    トイレはシステムトイレを含めていつの間にか6個になった。コメントで大きさの指摘をいただき、特大の衣装ケースを試すべきか思案中だけど、60cm×40cmと比較的大きなトイレが2つあるにも関わらず小さなトイレに入ることも多いので、狭くて嫌という印象はあまり受けない。

    砂も元々使っていたトフカスの後、紙、鉱物、ペットシーツ、おから、別のおから、ひのき、システムトイレ用のチップ(ユニ・チャームのやつ)などいろいろ試している。オシッコはペットシーツかシステムトイレでですることが多いようだけど、便がはっきりしない感じで、スタジオのフローリングに直接されたこともある。

    トイレの置き場所もあちこち試していて、条件を変え過ぎている気もするけど、モイがポツンと佇んでいることに気づいた妻がその場所にトイレをデリバリーすると、そこでしてくれることもあるので、まだまだ試す余地はあるのかもしれない。

    この騒動でウニは少し落ち着かない様子だけど、鉱物系の砂が気に入ったようでそこで排泄してくれるので、しばらくは悪いけどお兄ちゃんのために試行錯誤に付き合ってもらうしかない。

    3月の下痢で見つかった悪玉菌クロストリジウム・パーフリンゲンスのために抗菌剤フラジールをずっと飲んでいる。3週間きっちり朝夜飲んで、そのあと夜のみにして2週間、隔日夜のみにして2週間半が経った。少しずつ減らしてきたが幸い下痢にはなっていない(今の状況で便が緩くなったら悲惨)。まだ便のテリはあるけれど、ひょっとしたらこのフラジールの影響で少し便秘になっている可能性もある。最近便がコロコロなので、余計に床を転げている。今日からさらに投与間隔を3日に1回、4日に1回と広げていき様子を見てみようと思う。それでトイレトラブルにも改善が見られたらラッキーだなあ。

    今日は、便を場外ホームランした後、オシッコも紙袋にしてしまい、さらに餌をがっつき過ぎたのか、しばらくして咳き込んで吐き戻した。マルチ安打なモイ。前にも書いた気もするけど、「一難去ってまた一難」って本当にモイのためにある言葉だなあ。

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    モイ、ひと月ぶり、68回目の通院。1ヶ月も開けたのは初めてなので、前回エコー上ほぼ問題なかったが昨夜からかなりドキドキしていた。
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    このひと月、モイは元気だったけれど、トイレのトラブルがあって、実はこの2日半、便が出ていない。病院でもよおしたらどうしよう、そういうドキドキもあった。
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    通院するいつもの並木道は色とりどりの紫陽花が。
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    珍しくモイも往路から車窓を楽しみ「綺麗だモイ」と鳴いた。

    【体重】6.16kg

    【超音波検査】
    いつものように腎臓は左右とも綺麗。問題は腸なのだけど、ひと月前と同様、今回も黒い影はなかなか探せない先生。真剣な眼差しでモニターを見つめること数分、「んー、ほとんど分からないですねえ。多分、この辺だと思うんですけど…(数秒の間)、いいですね(笑)」と笑顔。やったー、よしよし!なにがうれしいって、先生の笑顔が今までで一番笑っていた。それと「いいですねえ」の声もなんだか大きかった。相変わらず「寛解」とは言ってもらえなかったけれど、ひと月この状態を維持しているのはなかなかのものだと思う。

    何回も書いているけれど、今年になって抗がん剤はやっていない。免疫細胞療法と丸山ワクチンとサプリは継続している。丸山ワクチンとサプリは家で出来るので、通院するのはほぼ免疫細胞療法のためだけになりつつある。この調子で維持できれば徐々にその間隔を広げていってモイももっと穏やかな暮らしが出来るようになる。うれしいな。
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    というわけで16回目の免疫細胞療法の採血のためにモイを預け、いつもの街で待機。採血は鎮静下で行うので、その際いつもの血液検査も行ってもらう。それから今日は、ここのところ起きているトイレトラブルの原因究明のため、肛門から直腸の触診と尿検査も鎮静中にやってもらうことになった。その姿を絵として想像するとちょっと痛々しいけれど、むしろプライドの高いモイには眠っている間に済んだ方が低ストレスなのかもしれない。
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    街で4時間待つあいだに見た紫陽花がどれもハート型に見えた件。
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    【血液検査】血液検査は4月23日以来となった。
    • BUN(尿素窒素)  36.4(前回 29.4)(基準値 17.8~32.8mg/dL)
    • CRE(クレアチニン)  2.1(前回   2.3)(基準値 0.8~1.8mg/dL)
    腎臓の値は横ばい。毎晩やっている皮下輸液120mlをせめて2日に1回にしたいのだけど、この様子ではまだ手を緩められないかなあ。
    • WBC(白血球総数)5700(前回 6400)(基準値 5500~19500μl)
    • 分葉好中球     2300(前回 2560)(基準値 2500~12500μl)
    • リンパ球      2500(前回 2368)(基準値 1500~7000μl)
    • 好酸球 700(前回 1472)(基準値 0~1500μl)
    白血球もやはり低め。これがモイのデフォルトなのだろう。今は抗がん剤をやっていないので大丈夫だけど、この好中球の値ではもしものことがあった時に手が打てないのが不安ではある。

    続けて聞いたのが、

    【直腸検査】とくに問題なし。ポリープもないだろう。ウンチは固めですね、とのこと。

    【尿検査】
    血尿があるらしい。出血している。顕微鏡で見て基準値の10倍赤血球があるので、これは膀胱炎と言えるだろうと。今までこの病院では尿の様子は追跡してこなかったのでいつからこれが起きていたかは分からない。ひょっとしたらリンパ腫の病変が以前は腎臓にもあったので、その時からずっと出血が続いていた可能性もある。または、この最近何らかの理由で膀胱炎が起き、それが原因でトレイトラブルが発生しているのかもしれない。まあそう考えるのが自然だし、どちらかと言うとそうであってほしい。
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    膀胱炎は細菌感染から起きる場合もあるが、オスはあまりバイ菌にはかからないらしい。もうひとつは特発性膀胱炎と言って、理由もよく分からず突然その症状が出ることもあるらしい。まとめて下部尿路疾患と呼ぶそうだ。

    細菌への二次感染などがあれば白血球も上がってくるはずだが今のところそうではないので、このまましばらく様子見でよいのでは、と。だいたいの場合は2週間もすれば自然に治まってくるとのこと。
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    ちょうど今日の待ち時間の間に街でシステムトイレを購入していたので、今後はもっと尿の状態をチェックするようにしよう。次回2週間後にリンパ球を戻す時にもう一度尿検査をしてもらう予定。
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    なんやかんやでこの数日トイレが増え続け、現在6個に。渦中のトイレ事情はまた改めて報告します。この膀胱炎から来ているものであれば時間が解決してくれるのかな。帰宅後、鉱物砂を少しだけ入れたペットシーツのトイレで少しだけ便をしてくれたモイ。
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    なかなかスッキリしない状態ではあるけれど、少なくともリンパ腫は制御できている。そのことだけでも気持ちは今日の天気のように晴れ晴れとした。エコーの様子を見た後、街で待機している時、安堵感から眠くなること甚だしい。

    そんな中、インスタで【モイ速報】を投稿する時は、裁判所から巻物を持って駆け出してくる記者の気持ちでいます。今日もたくさんのコメントありがとうございます!! みなさんの笑顔がまたモイの力になると思います。いつも応援ありがとうございます!

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