moi moi moi !!

愛猫モイ(mix 2015.4.8~ ♂去勢済)が消化器型リンパ腫と診断されたのは2017年が始まったばかりの冬、1歳9ヶ月の時でした。その日から一変したモイとの生活、闘病と友情の日々。

カテゴリ:モイ > 栄養学(食餌、強制給餌、愛情給餌、食欲増進剤)



血漿クレアチニンの値が食餌中に含まれるクレアチニンの影響を受けているか否かを確かめるために昨夜から絶食して今日の血液検査に臨むモイ。空腹で気持ち悪いのか吐き気がある時はいつもビニールを舐める。



強制給餌後のモイ。ここのところあまり嫌がる様子もなくストレスなく行えているので、こんな写真を撮る余裕もできた。なので「強制給餌」という言葉は似つかわしくない。ネットでは「愛情給餌」と呼びたいという意見もあった。我が家では餌を口元まで持っていき自ら食べだす行為を「愛情給餌」と呼んでいるので、そうだな、この行為は分かりやすく「シリンジ給餌」とでもしようかな。テーブルの上に給餌し終えたシリンジが映っている。シリンジの中身は、退院サポート=60g、エナジー500=15g、活性オメガ3オイル=1gの割合でブレンドしたもの。嫁によるとこれで1gが約2.05kcalになる計算だそうだ。



冬、春、夏と三つの季節を車窓から見ることになったモイ。紫陽花が萎れるほど暑い日差しの東京。


体重は5.48kg。この2週間で600gも戻したモイに流石の先生もびっくり。人間換算で(10倍したとすると)6kg増だもんな。

腎臓のエコー画像に大きな変化はなく異常は見られなかった。ただ腸の黒い影は相変わらず同じところにあった。なんだかここ2回くらい、濃さが増しているようにも見えて不安になる。先生曰く「腸はどうしても伸び縮みするので正確には判断できないですね。便がたまって筋肉が寄っているのかもしれないし、画像の断面が少し斜めになるだけでも違って見えますから」と。その発言のニュアンスから病状が極端に進行していることはなさそうではあった。

モニターに映った腸の黒い影を見て「ここが原発巣ってことですか?」と覚えたての単語で質問をしてみる。「うーん、そうですねえ、ここに残っているということはここが腫瘍細胞の数が一番多かった場所と考えられます。」素人が下手に専門用語を使うとプロからしたら的外れに聞こえてしまうこともあるかもしれず、印象を損ねかねないけれど、ここはむしろ積極的に覚えた言葉を駆使して、より具体的に突っ込んだコミュニケーションをしたいということの意思表示にしたい。「先生モイはどうですか?」「いい感じですよ」だけでは自分はもはや落ち着かないし納得できない。

前回、この黒い影が本当に腫瘍細胞なのかどうかは全層生検をしてみないと分からないということだったが、エコー上に違和感がある以上、少なくともあと2回はがんばって抗がん剤を打っておくべきかなと思って今日は病院に来た。寛解しても半年近くダメ押しで投薬する例もある中で、寛解しているかもはっきりしない状態で休薬してしまい、もしもすぐに再燃してしまったらすごく後悔することになるだろうと思うから。念には念を入れておきたいのだ。

ただ抗がん剤の副作用がどんどん強くなってきているようにも見えるモイ。普段が元気だからよりそう感じる部分もある。ヒゲが徐々に少なくなっているし、骨髄のダメージなど蓄積してきたものもあるだろう。だから本当にぎりぎりの選択、慎重に慎重に下さなくてはいけない決断。

今日は抗がん剤クロラムブシルを投与してもらう予定だった。しかし直前の血液検査で白血球値が低かった。分葉好中球が2583(基準値2500~12500/uL)、リンパ球が984(基準値1500~7000/uL)、それらを含む白血球の総数が4100(基準値5500~19500/uL)。先生はクロラムブシルはそれほど骨髄抑制が起きる抗がん剤ではないので投与には耐えうるとの見解だったが、前回のメソトレキセートも低めの白血球値で思い切って投与したら因果関係は分からないがそれから一週間明らかに体調を崩してしまったので、今日は大事をとって中止させてもらった。数日後に白血球値が戻ってくれたらいいのだけれど、ここのところ低めに推移しているのも気になるところ。

それから今日は腎臓の値も高くなっていた。尿素窒素46.7(基準値17.6~32.8mg/dL)、クレアチニン2.2(0.8~1.8mg/dL)。エコー上の腎臓の形には問題がなかったので、身体が脱水したか、腎臓の障害が進んでいるかなのだそう。最近ガツガツ食べる「オリジン6フィッシュ」は少しだけ塩分が高いが、すぐに腎臓に影響を及ぼしたとは考えづらい。がんの闘病をなんとか乗り越えても腎不全を患ってしまう例を何件かネットで見かけた気がするので、ここにも最新の注意を払いたい。腎臓は障害を受けると治ることはないらしいのでなおさらだ。

結局今日は血液検査と超音波検査をしただけなのでモイは帰宅後もとても元気。こんなに健康に見えるのに、なんだろうこの行き詰まり感は。闘病の迷路で袋小路に入ってしまわないように、なるべく最短のルートで出口に辿り着きたい。迷路を天上から見ているかもしれないマルオ兄ちゃん、モイを出口へ導いておくれ。




2週間前、モイの腸が動いてないと診断され処方してもらったプロナミドという薬がとても効いているようで、その錠剤を飲ませると明らかに吐き気が治まり、食欲が増す(数日止めたら、また吐き出して食欲も少し落ちていた)。消化管機能改善剤、つまり腸を動かす薬なのだけど、とくに副作用も出ていないようだし、今のモイにはとても大切な薬になっている。昨日は過去最高の453kcal摂取できた。


この動画は今朝の様子で実際には3分40秒の映像を8倍速に。これでちょうど10g、約40kcal。自分では食べなくても手で差し出すとまた食べたりするので根気強く愛情給餌するのが痩せさせない秘訣のようだ。これはたまたま僕がやってますが、普段は四六時中妻がこれをやっている。母は偉大だ。

今朝の体重5.3kg



キッチンから料理をする音が聞こえてくると自然と猫たちが集まってくる。とくにモイはママがコツコツ、グツグツと料理をしている時に足元にまとわりつくのが大好き。ちょっとばかし危ないので結局僕も傍に行って見張りをすることになる。


5日連続で摂取カロリーが300kcal越え、今日は統計上初めて400kcal越えしたモイ。体重も5.2kgまで戻した。

さてそんな絶好調のなか、日付が変わりこれから朝までまた絶食だ。明日は通院日で先ずエコーを診て病状が悪化していないかぎりは抗がん剤はお休みして免疫細胞療法の採血だけをしてもらう予定だ。血液検査用の採血は細いゲージの針で済むが、リンパ球培養用の採血は12mlほど必要なため針が太い。その分モイも暴れる可能性があるので鎮静剤を使うことになってしまう(一度鎮静なしでトライしたが途中で暴れだし失敗してしまった経緯がある)。鎮静剤を使うということは少なくとも朝ごはんは抜いていった方がいい。薬が効いている間にもし嘔吐してしまったら肺に入ったりして大変なことになるからだ。せっかく食欲がある時はこの半日の絶食がとてももったいないのだけれど、何事も万全を期して望まなくてはいけない。

最近、夜中にカリカリをすごく食べてるモイ。今夜は我慢だモイ!

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ここ一週間、吐き気も治まり、うなぎ登りに食欲が出てきたモイ。自ら口にするのは今はほぼ「オリジン6フィッシュキャット」だけになっているけれど、こまめに何度も食べてくれる。不思議なことにこのドライで下痢をしなくなったのは神のご加護か。魚系脂質が豊富で、低炭水化物、高タンパク質と、がん患者には好都合のバランスのようだ。(高齢の猫や腎臓疾患のある猫には不向きかな。)


さらに、以前ほど強制給餌も嫌がらずに受け入れてくれるので、ここぞとばかりに体重を増やすために1日50kcal前後をシリンジで給餌している。おかげでこの3日は300kcal超え。3日連続で300kcalを越えたのは今年統計を取り出して初めて。

ただその割にはあまり体重が増えていない気もする。5.1kgまで戻ったが最近の食欲だったらもう少し増えてもいいのになあ。グラフで俯瞰してみると緩やかに体重が減ってきているのが分かる。これが「がん性悪液質」というものでなければいいなあ。ここ数日の食欲を維持してまた体重増やしていくよ、モイ!

(棒線グラフの青色は抗がん剤を投与した日。ベージュ色は強制給餌をした期間。2月3月のそれはほぼ強制給餌に頼っていたが、最近のそれはどちらかというと補助的なもの。)


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ここ一週間、禁断のオリジン6フィッシュキャットしか自分では食べなくなったモイだけれど、不思議なことに今回は下痢にならない。腸を動かすためにもらった消化機能改善剤プロナミドや、日曜日に処方された整腸剤ビオイムバスターのおかげなのか。むしろ今朝のウンチはけっこう硬めのコロコロ状態。逆に便秘にならなければいいが。


写真管理ソフトの「モイ排泄物」フォルダーには既に1000枚以上の写真が保存されている。ウンチ、オシッコ、嘔吐物、いろんなアングルでコレクションしているのでこんな枚数になってしまった。個展が開けそうだ。

今はとにかく先ず体重を増やしたい。とりあえず5kg台に戻すことを目標に強制給餌もがんばっている。シリンジからチュ~っと押し出すウェットを2月3月時よりは嫌がらずに食べてくれている。1日250kcalを1週間維持できれば少しは増えるんじゃないかな。

あとは吐かなければいいな。昨夜4日ぶりに毛玉を吐いた。長毛種☓換毛期☓抗がん剤治療という組み合わせはかなり険しい道のりだなあと思う。泣きたいくらいに。医学書にメモしておいてほしいところだ。

コメント欄で紹介してもらった毛玉除去剤「ラキサトーン」をこの3日ほど鼻にちょんと少量塗って舐めさせている。カブト虫の餌みたいに甘い蜜のようなドロッとしたペースト。腸内の毛玉はあまり心配がないと言われたが予防のためにも少し続けてみよう。

モイ、病院へ。吐き気もほぼ治まり、食欲も元気も少しずつ出ていたけれど、昨夜うっすら血のついたような便をした。そういえばこの3日ほど便が少し臭かった。腸炎を起こしているのか、ひょっとして他に何かあるのか。不安になりながら先ずは問診。便検査をするまでもなく、持っていった便の写真を見て「確かに血が混じっていますね」と主治医。13回の抗がん剤のダメージが蓄積したという自分の憶測は否定された。「骨髄のダメージはある程度蓄積されますが、腸は修復が早いので蓄積したというわけではないと思います。月曜日のメソトレキセートの影響は確かにあるかもしれません。」と。ふむふむ。

続いてエコー。この3日飲んでいた薬プロナミドの効果か、時間が解決したのか、腸は動きだしていた。ただ、まだ本調子ではないようだ。膨らんだ腸の中身については、「そんなに心配はないでしょう」というニュアンス。「ガスが溜まっているだけかもしれない」「少なくとも閉塞はしていない」「食事をして、吐きも治まっていて、便も出ているのなら様子見でいいのではないか」と。3日前は開腹手術という言葉まで出たのに、診る先生によって診断も様々だなと思う。

リンパ腫の病巣もチェックしてもらう。左右の腎臓と、いつも見ている腸のところは前回と変らず制御できているようだ。この数日しんどい日が続いたので。ちょっとほっとする。ただし、小腸から大腸に繋がるところの映像に少しだけ違和感がある。計測した腸壁の厚みが2.8mmなので正常範囲内ではあるが、ほんのちょっと周囲より厚く見える。5層構造が少し鮮明でないように見える。「これがリンパ腫から来ているものか現時点では判断できません。今すぐに何か手を打つというものでもない。腸はどうしても伸び縮みするので便が出たら全く問題なく映るかもしれないし。本当に正確に診るには2日ほど絶食をして大腸まで完全に空っぽにしてからエコーを診るべきだが、あまり現実的ではない」と。

むむむ、一抹の不安を抱え、整腸剤と追加のプロナミドをもらって帰宅。帰路のモイは元気。帰宅後も元気度C。

我が家に来て2年2ヶ月の今日、モイの体重は4.88kg。とうとう4キロ台に減ってしまった。猫で約1kg減ったってことは人間で言えば10kg減かなあ。相当ダイエットしちゃったモイ。1歳時の体重がベストとする説があるようで、写真とモイノートで振り返る。5.4kgかあ。よし、また元気になって、モリモリ食べて、とりあえず5.4kgに戻そう。目標は一歩ずつ。モイ、一緒にがんばろう!



通院時、紫陽花が見たかったのか、最近の往路では珍しく顔を出すモイ

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1歳時、5.4kgのモイ

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ちょうど1年前の今日、5.6kgのモイ

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帰宅後もご機嫌、4.88kgのモイ



モイの一挙手一投足を毎日モイノートにメモしているけれど、モイの元気度を5段階評価でメモしておくと、パッと見てより分かりやすいかなと思い考えてみた。


  • A ウニや家族にケンカをしかける、興奮していろんなところに飛び乗る
  • B ウニと追いかけっこ、モイ座り、ヘソ天、鼻もピンクでご機嫌
  • C リビングでくつろいでいる
  • D 香箱座りで大人しい、元気がない、うつ伏せ気味に丸まって寝る
  • E 明らかに調子が悪い、人気のない場所に身を潜める

これ案外楽しくて、昨日から嫁と「あ、今リビング来たからCなんちゃう?」「や、またすぐベッドの下に行ったからD+でしょ」「モイ座りしそうになった!」「お、じゃ瞬間的にB-や」などとやってます。楽しいのでみなさんのご家庭でもいかがですか? もちろん1日の中でもさまざま変化していくし、病状や食欲はまた別問題だけれども。
(ちなみに、これは僕の手書きですが、嫁はもうちょい字が綺麗です。)


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「がんの栄養学」小林哲也
たぶん何か立派な書物の一部ですが、このコピー用紙をどこかのライブ会場でいただきました。どなたにもらったのか失念してしまったので、もしここをご覧の方でしたら、コメントかDMなどでご連絡いただけないでしょうか?この数ページ、なんだかとても役立っています。ありがとうございます。

ちなみに小林先生は、所沢にある日本小動物医療センターの院長で、今モイが通っている病院の院長からもお名前が出てました。最近結びつきました。

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