moi moi moi !!

愛猫モイ(mix 2015.4.8~ ♂去勢済)が消化器型リンパ腫と診断されたのは2017年が始まったばかりの冬、1歳9ヶ月の時でした。その日から一変したモイとの生活、闘病と友情の日々。

カテゴリ:モイ > 祈り、応援、いただきもの等


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モイの尻尾と右手の手術からほぼひと月。
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右手は剃った毛が伸びきってない分ほんのり赤く見えるけど縫合傷跡は早々に綺麗になくなっていた。
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尻尾の方は減張のために開けた左右の穴が先に閉じていて、座った状態で床に面していた抜糸後の縫合跡のかさぶたが最後に残っていたけど、今朝裏返して確認したらかさぶたも取れて綺麗になっていた。これをもって完治とする!

毛が伸びて元の太い尻尾に戻るまでにはまだだいぶかかると思うけどその過程も楽しんでいきたい。というわけで、沢山のアドバイスや応援、見守っていただいた皆さま、快気祝いとしてこのコラボ写真をお納めください。
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東京の桜は満開
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モイとウニにも春が来た!
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病院で尻尾のテーピングを外してから一夜が明け、手術から3日が経った12日、剥き出しになった患部が疼き出したのか、それとも自分の尻尾の見た目が普通じゃないことにようやく気づいてしまったのか、やたらと気にするようになったモイ。ウニと同じような知覚過敏症の症状が出ている。

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背中の毛をゾワゾワっと波打たせ、後ろ脚をプルプルっと払うような仕草、振り返り自分の尻尾を追うようにクルクル回りだす。尻尾はブンブン振り回すので自分でも捕まえられない。痛いなら香箱でも組んでじっと我慢するのが猫だと思うけど、尻尾を壁などにバンバン打ちつけたりもしているので痛いのとは少し違うのかもしれない。ちょっとした疼きで違和感を感じ見た目が変なので「この細いのなんなんだ」と情緒不安定になっているのだろう。逃げるように走りだし、普段登らないキャットタワーや換気扇の上に乗っては飛び降りまた移動しベッドの下に隠れたりと絶えず落ち着きがない。久しぶりに冷蔵庫の上に登れたのも偶然ではなかったんだろう。波はあるものの疲れて寝ている時以外はちょっとしたパニック状態が続いていて辛そう。

自分を落ち着かせようとしてか身体全体を激しくグルーミングし、右手や尻尾の患部も舐めようとするのでずっと注視して止めなくてはいけない。イライラが強くなると縫った糸を引き抜こうとするし、ヘタしたら尻尾を自分で噛み切ってしまうんではないかと思うほどの緊張感がある(実際に2回も自分の尻尾を噛み切ってしまった猫の話を聞いたばかりだったので余計に心配)。

処方された1回/日の鎮痛剤は朝飲ませたところなので明朝までお預けだし、ジルケーン(ストレス改善サプリ)を2カプセル舐めさせたが目に見えるほど効いている様子はない。

今回用に仕入れておいた軽めのエリザベスカラーを付けてみたけど、余計パニックになってストレスがマックスになっているようなのですぐに外した。

一番効果があるのは膝に抱っこして優しく声をかけながら撫でること。それで一時は気が休まるようでリラックスしてくれるけど、でもそれも10分は持たず嫌がりだす。あまりしつこく抱っこしようとすると噛みつかれそうになる。

段ボールや最近ブームだったキャリーバッグに入るのが好きなので、こんな時こそ入ってじっとしてくれたらいいのに、そうもしてくれない。

夜になってますますひどくなり目が離せなさすぎて思わずインスタで意見を求めたり。 心配してくださる方や知恵を絞って参考意見をコメントくださる方がいることは、モイウニ家族にとって本当にありがたく、かけがえのないことだといつも感謝しています。

術部は見る限り順調に赤みが取れているように見えるので時間が解決してくれるものとは思っているけれど、夜遅くになってもますますストレスを溜め込んでいるようだったので、先生に名刺をもらったことを思い出し、尻尾を気にしているモイの動画と写真を添付して相談のメールを出した。

13日、手術から4日目の早朝6時半に先生から返信があった。

術部を舐め感染してしまうと治りが極端に遅くなるので先ずは舐めさせるのを止めること。そのためにはエリザベスカラー、再度バンテージを巻く、それで改善しなければ落ち着く薬を短期間処方します

などが丁寧に書かれた文章。お忙しいだろうに朝一番にしっかり神対応してくださる先生に出会えて本当によかったと思う。

メールを読んですぐに昔ウニ用にアンリッカラー(クッション素材の柔らかいカラー)を買った時にモイも色違いのお揃いを買っていたことを思い出し戸棚の奥から探しだした。
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昨日、普通のエリザベスカラーはあんなに嫌がったのに、このカラーは意外とすんなり受け入れてくれた。どうも何かバッグの中から顔だけひょこっと出しているような感覚になっているのだろうか、妙に落ち着いている。尻尾や手がほとんど視界に入らなくなるというのも大きいかもしれない。
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しばらく様子を見ているが、ご飯も食べたし、水も飲んだし、換気扇の上にも飛び乗れた。あとはトイレくらいだけど、この調子だと行けそうな気がする。
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今朝になっても、まだ尻尾を気にして走り回る兆候はあったけど、このカラーと朝の鎮痛剤を飲ませたおかげもあってか昼14時現在だいぶ落ち着いている。このまま傷口も回復して疼きがなくなっていけば、うまく乗り越えられそうな気がする。
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ウニのシャーも今日は出ていない。ペアルック作戦が成功したかもしれない。
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2日の朝、先週の細胞診の結果を聞くために病院へ。モイが同行しなくても車での1時間はぴりっとした緊張感に包まれた。

「想定内でした」と 、「診断 右前肢腫瘤:肥満細胞腫 尾部腫瘤:毛芽腫が第一に考えられる」と書かれた外注の細胞診診断書を見せてくれた先生。所見の欄には「細胞診で毛芽腫は悪性のものと明確に鑑別することが困難なことがあり、可能であれば切除による病理組織検査を行うことが勧められます。」と書いてあったが、先生は「尻尾は良性の毛芽腫、足は肥満細胞腫でした」と説明してくれた。「肥満細胞腫は悪性ですか、良性ですか?」と聞いたら「肥満細胞腫は基本的にはすべて悪性です。ただ早期3mm程度のものであれば良性と同じ挙動をとるので切除で根治可能です」と、ここまでは前回までの認識と同様の説明だった。

この想定内の結果を受け、手術で2か所同時に切除するという意思は固まっていた。先生もそのつもりで早速、具体的な施術法の説明に入る。

前足のできものはもし指の上だったら指ごと切らなくてはいけなかったかもしれず、少しずれて手の甲の上でよかった。ここならまだ最小限に切除すれば皮膚を寄せて縫合もできるだろうと。

問題は尻尾で、こちらも良性であることを前提に筋膜の上で最小限に切除すれば「縫えるかもしれない」と。ただ断定はできないので、、と机の中からりんごの保護ネットを取り出す先生。
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「減張(げんちょう)っていうんですけど、皮膚を無理やり縫合できたとしても切れてしまったり血が流れず虚血してしまう恐れがあるため、尻尾の毛を360度剃って皮膚にメッシュ状の穴を開けて張力を弱める施術です。尻尾なので皮弁も伸展も難しいかもしれない、ただこの減張ならできるかもしれない」とネットを広げながら皮膚の術後の状態を可視化してくれる先生。なんだかお茶目。

「ただすごく繊細でデリートな手術になるので僕はやらずに僕が最も信頼している医療センターの外科医を呼んで手術してもらおうと思います。僕の動物を切る場合は必ず頼みたいくらいの先生です」と、「で、早速ですが、来週9日なら彼に来てもらえるのですが、そこで手術でいいすか?」と、なんとも急な展開だけど、このスピードも重要なファクターかもしれない。

実は先週の相談で11日に超音波診断の専門医に来てもらって内臓系の持病などをチェックしましょうと打ち合わせていた。セオリー的に言えば、それを踏まえた上で手術の段取りをとる方がベターなんだろうけど、多忙な外科医のスケジュールを優先させ、先ず来週手術、後日、体力が戻ればエコーという流れでもいいのではないかということに。

今回の方針は、腕のある外科医に丁寧に切除手術してもらい、なるべく肉体的な見た目を損なわないということだと思うので、懸念される点があるとすれば、ギリギリでの切除になるが故にもしも腫瘍の根っこを取り損ねてしまったら追加の治療(断尾も含む再手術か、抗がん剤治療+アルファ)が必要になる可能性があるということ。それはホームドクターの最初の指摘にもあった、二度手間になるかもしれないので断尾も有効な選択肢という考え方にも既に表されていた。
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モイの体力やいろんなことを思うともちろん不安もたくさんあるけれど、なんとも頼もしいこのエキスパート同士の連携を信じてお任せすることにした。
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というわけでモイは9日に尻尾と前脚のしこりを取る手術をすることになった。前日、自宅で皮下輸液をし、当日通院の3時間前にガバペンチンというリラックスする薬を飲んで病院へ向かう。病院では追加で輸液や血液検査などをし麻酔リスクなどを判定後、手術することになるだろう。
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なにより、モイが麻酔から醒めた先に病から解放された健やかな生活が待っていることを願っている。
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労りあう病弱男子チーム。

モイは季節に1度くらいのペースで(多分、膵炎の再燃で)何回も吐いて弱ってしまう時がある。今回は水曜の夜から金曜の朝にかけ30回ほど吐いた。伴侶が不調になると自分が見る世界も途端にモノクロに様変わりし溜息ばかりついてしまう。常備している制吐剤と適度な食事制限でなんとか持ち直したので今回は通院しなくて済んだ。

ホッとしたのも束の間、今度は自分が発熱。金曜、土曜と38度台の熱、鼻水、倦怠感。抗原検査キットでは陰性。小青竜湯を飲んでずっと寝てたらなんとか乗り越えた模様。今朝は36度台。

写真は昨夜ベッドサイドにお見舞いに来てくれたモイ。モイもまだ全快ではないようで眠る時間がとても増えている。表情もいつもと少し違う。そんな中寄り添ってくれるモイの優しさ。家族のありがたみ。

<インスタ投稿から転載> 

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がんは再発することも多いので症状が改善し検査で確認できなくなっても医師は「治った」とは言わず「寛解」という言葉を使う。猫の悪性リンパ腫は寛解期間が約5年続けば、そこで初めて「治癒」「完治」と言えるだろう、というのが5年前にいろいろ聞いたり調べた際のおおまかな定説だった。あくまで目安ではあるけれど、それくらい長期に渡り症状がなければ治ったと言えそうだ。そして今日で丸5年が経った。モイの体内をエコーで見てもどこにも黒い影が確認できなくなったあの日(2017年7月31日)から。
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動画に撮らせてもらった5年前の今日の超音波検査の様子を改めて見てみると、

先生「んー、ここにあったんですが、分からないですね」
近藤「え、寛解ですか!」
先生「そうですね、病原部位は確認できないので、そういう判断でいいと思います」
近藤「やった!」
先生「ただ、まだここに至ったばかりなので、わーいとはいきませんけど、かなり順調だと思います」

という会話をしている。実際この2週間後の検査でまた少しだけ異変が確認され、またその小さい影が再寛解したのはそこから9ヶ月先の2018年の5月7日だった。切羽詰まった感じはなかったけれど、むしろこの期間がモヤモヤと長かったなあ。
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だからモイに本当に完治という言葉を使えるとしたらそれは来年の5月にはなってしまうかもしれないけれど、今日は今日であのうれしかった日の記憶を振り返り、素直に喜んでおきたい。
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なにはともあれ、モイは今とても健やかに暮らしている。この夏は例年に比べ吐く回数も少ない。毛並みもいい。顔まわりの毛が伸びた。定期検診でSDMA値だけ少し高くなっていたので、腎臓用のサプリ、アゾディルだけ復活してたまに飲ませている。体重は安定の6.9kg



 

インスタグラムのアンケート機能を使って排泄物の写真撮影を継続するか否か調査させてもらった結果、予想に反し「続ける」が圧倒的多数だった。気を引き締めて継続することにしよう。

以下、インスタの記事を転載
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アンケートへのご協力ありがとうございました。なんと660人もの方にご参加いただき、そのうち81%の方が「続ける」に投票。もうちょい割れるかと思ってましたが、予想をはるかに超えた方が今後ウンチ写真を撮影する可能性があると解釈すれば何だかえらく頼もしくなり、自分も現状維持でもうしばらく続けることにしたいと思います。

コメントもありがとうございました。DMでもすごくたくさんご意見をいただきました。まとめると、

・写真は撮り続ける
・非表示にするなどデータ保管の工夫をする
・毎日ではなく間隔を開ける
・調子が悪い時だけ撮影する
・日記をつける
・目視でしっかり確認すればよし

という具合でした。

Androidスマホはフォルダ分けしたら元フォルダには残らないみたいで便利ですね。iPhoneでも出来るといいんだけど。自分もクラウンド上でGoogleフォトに排泄物フォルダを作ってはいるのですが、元フォルダでも結局それが表示されてしまうので、なんとかしたいなと思っていたところです。家族LINEに専用アルバムを作ったり、インスタで非公開の専用アカウントを作るというのも目から鱗でした。ただ万が一そういったサービスが終了、凍結してしまった時のために手前にもデータを残しておきたいと思う派なので、今後は「いつでも参照できる」「病院など出先でも参照できる」「でも普段は見えないところに」この辺をポイントにNASの活用など含めもう少し自分なりに検討してみます。

調子が悪い時だけ記録を残すというのも理にかなっていると思っていて、いずれはそうしたいところですが、日々の記録というのは、つまり、ちょっとした変化を見落とさないということだと思うので、惰性で撮影だけしててもダメだよなと改めて思いました。

日記は妻がモイノートを毎日つけています。「オシッコ」「ウンチ」「嘔吐」「薬」それぞれの時間や回数、ちょっと変わった様子の時は簡単なメモという程度ですが、例えばここ最近はオシッコが日に3回になってるなんてのが一眼でわかります。コメントいただいた「シンプル日記」のようなアプリを使って写真付きでメモを残すのが分かりやすそうですね。猫専用にして。

余談ですが、モイはここ2年ほどトイレではウンチをしてくれなくなり毎日フローリングの床にしています(その経過は以前にも書いたことがあります)。排泄する場所は決まっていてそこにはビニール性のフローリング柄クッションフロアを敷いているので心配無用です。おかげでウンチ写真は砂にまみれることなくくっきりと鮮明に撮影することができています。つくづくよくできた子です。

どうもありがとうございました。みなさんの誠意を感じあらためてここはモインスタなんだとおモイました。
 

うっかりトイレで流し忘れたうんちが便器を血で赤く染めたことでモイのリンパ腫に気づいたあの日から丸4年が経った。あの衝撃を「原爆が落ちたようだった」と表現したことも過去にはあったけど、花王の猫用トイレのCMで「小さなお便り、大きなお便り」とあるように、愛猫からのメッセージを手遅れになる前に受け取ることができたあの偶然は神様を信じるのに十分な出来事だった。

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4年前の1月12日、血便に気づく前

以来4年間モイからのお便り(排泄物)を欠かさず写真としてファイリングしている。システムトイレのシーツに染みた尿は毎週月曜の取替時に1枚撮影するだけだからまだいいとして、問題は、ほぼ毎日1回(排泄がない日もあるが2回する日もあるので平均して1/日とする)は撮影することになるうんち写真。単純計算で4年間で1461枚のうんち画像が写真フォルダーに収められた。アート写真の一種で人物画を拡大すると細かいドットのひとつひとつがその人の写真で作られているってのがあるけど、多分モイの自画像も自身のうんち写真で作れるんじゃないかなと思う。それくらいバリエーション豊かな「手紙」を受けとってきた。赤い叫び、炭のように黒い時もあれば、粘膜まじりで水のような時も。


おかげさまでここ1~2年は健康とともに便も安定していてロイヤルカナンの消化器サポートをメインに食べていればマシュマロのように柔らかく切れ味もよくどこも汚さない。そんなわけで最近は習慣として撮影はすれど細かい観察{手紙の熟読)は疎かになりがちだった。緊張感が薄まっていくことへの危機感もそこはかとなく感じてはいるけれど、平和な日常が戻りつつあることはうれしいし、単純にその生活に身を委ね楽しみたいという気持ちもある。
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同じく、血便に気づく前。この時、5.9kg。年末から少し痩せたことに気づいていたのに、、

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この半年後には治療でさらに1kgほど痩せることになる、、


話を戻すと、さっき「問題は」と書いたのは、そんなうんち写真が日に
1枚は写真フォルダーに入ることで気軽に人前で写真をスクロールして探したり眺めたりすることがしづらいということだ。レストランで食事を待つ間に誰しもスマホで写真を見たりすることがあるとは思うけど、そんな時にうんち写真がちらほら出てくると例えそれが愛猫からの大切な手紙だとしてもやや気まずいものである。

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慌てて病院へ

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この日からモイの通院生活がはじまった。


そんなわけで丸4年を期に撮影をやめようかどうか悩んでいる。記録しない分、現場での目視、熟読が増えればむしろ良い気もするし、いやいや、現場検証もしっかりしつつ記録写真も残しておくのが筋でしょうという心の声も聞えてくる。

みなさんならどうされますか?モイのためにどうしたらいいか?と聞くのは荷が重いと思うので、もしみなさんのご家庭にモイと同じように消化器型リンパ腫を寛解し3年ほど経ち、ここ1~2年は便の状態が安定している猫が居たとして、あなたならこれからもずっと写真を取り続けますか?たわいない相談として受けとっていただければ幸いです。


インスタのストーリーにアンケートを設けたので参考までにご意見をお聞かせ下さい。↓(アンケートは掲載から24時間以内)

https://instagram.com/stories/kenjikond0/2484766526538557347?utm_source=ig_story_item_share&igshid=1jwe9mtrfhbuj 

先日11月26日のお昼、モイが約1年ぶりにトイレでウンチをした。この1年間、ほぼ毎日、ず〜っと3つある猫用トイレのすぐ手前のフローリングで用を足していた。そのほとんどを妻が直前に察知して素早く尻の下にペットシーツを差し込んで受け止めていた。そのキャッチ率、9割とんで9厘はあるだろう(毎回健康チェックも兼ねてウンチ写真を撮っているので正確な打率は今度暇があったら調べよう)。多分自分だけだったら1割も受け止められていないと思う。それほど妻はモイやウニに向き合ってくれている。
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フローリングと見た目はそっくりの木目調塩ビカーペットを敷いたのは7月末。これを敷いてからはもし受け止められなくても直接フローリングの床を汚すことがなくなったので少し気が楽になった。昨年あれだけいろいろなトイレを試しても好んでくれなかったモイがこの塩ビのカーペットには床と変わらずホジホジしてからやってくれる。よかった。

モイのトイレ事情は昨年よくここで書いていて、最後にしっかり書いたのはこの2018年10月の記事だと思われる。 この後、12月1日にこの奥の大きいトイレ(おからサンド)で一度してくれたのが最後だったので、ほぼほぼ1年ぶりに砂の上で踏ん張ったことになる。ちなみにオシッコだけは手前にあるシステムトイレで毎回してくれる。システムトイレの砂は少し粒が大きいやつだ。

モイがウンチをトイレでしない理由は1年経った今でもはっきりはしていないけれど、 観察していると用を足す前にしばらく砂トイレをじーっと眺めて、しばし考え込んで、でもやっぱり出来ない、とばかりにその手前の床をホジホジ掻く仕草だけし、構えに入るので、本当はトイレでしたいんだろうなという気はする。ウニのにおいが気になっているのかもしれないので、月イチで砂を全取替してトイレも綺麗に洗ってはいるけれど、その直後でも結局は変わらない。

ウンチの状態は消化器サポートのおかげもあってこの一年ずっと安定している。先日、写真のウンチフォルダーで闘病後のウンチを順番に振り返ったが、やっぱり病気の頃は色や硬さも様々だった。その状態を見ただけで「ああ、この黒いのはいついつの〜、あの頃は〜」と分かってしまう自分らがおかしかった。

今回1年ぶりとなった26日はたまたま自分が目の前で様子を見ていた。同じように砂トイレをしばらく眺めた後、床をホジホジし始めたのでペットシーツを手に取りモイが足をガニっと開き踏ん張る体制に入ったら差し込もうと、少し手前でシーツを広げて待っていた。そしたら一瞬こちらを振り返って何か言いたそうな顔をしたかと思ったら、また砂の中を見に行き、そして前足をトイレの中に入れた。「あっ」と思い、心の中で「行けー、モイ、後ろ足もトイレへGO!」と叫んだら、本当にそうなって4本の足すべてがトイレの砂の上に。「やったー」、すぐに構えて踏ん張りだした。そしてすぐに出た。ただあまりにトイレの端っこで構えていたので最初の一粒のみが砂にインして、残りの長いのはトイレの外に落ちた。それでもとても嬉しくて「モイ、やったねー」とまた心の中で叫んだ。モイはその後すぐにトイレを飛び出し走り去った。昨年、動画で紹介した異常なまでのダッシュほどではなかったけれど、まだ何かの違和感を感じているのだろう。
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久しぶりにトイレで用を足した直後のモイ

その日の夜にもう一回と昨日27日にもう一回ウンチをしたが、それはいつもの床の上だった。それでも全然いい。モイが好きなようにすればいい。いつかなんの迷いもなくトレイでしてくれる日が来てくれたらうれしいけれど、モイが日々をノーストレスで過ごせればそれが一番。
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ここ数日寒くなってきたのでまたモイが布団に乗っかるようになった。昨年までは足元だったが、今年はたまに腰のあたりまで来てくれる。今になってもちょっとずつ近づく距離があってうれしい。

昨日、4月8日で4歳になったモイ。
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モイのリンパ腫が発覚したのは2017年の1月、1歳9ヶ月の時で当時は2歳を迎えることもひょっとしたらできないかもと覚悟をした時期もあった。「化学療法が効かなければ数週間から1〜2ヶ月、奏功したとしても半年から1年がんばれるかどうか」という先生の見解、ネットで調べても厳しい情報しか目につかなかった。

それでも情報を発信したインスタグラムを通じて同じリンパ腫と闘っているたくさんの方からコメントをいただき、中には長期寛解に至っている方もいて、免疫療法の情報も得て、家族でがむしゃらに調べ、そのうち光が差してきて、2歳、3歳、4歳と月日を重ねることができた。SNS療法と言っても過言ではないくらい、今のモイがあるのは本当に皆さんの応援のおかげです。ありがとうございます。

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誕生日祝いにいただいたモイの似顔絵

前回、モイが2年間毎日飲んできたサプリAHCCが販売終了するかもという記事を書いたら、DMやライブ会場で「どこどこにはまだ在庫があるようです」と情報をいただいた。そういう心遣いも本当にうれしい。昨日、誕生日の夜、いつも購入していた通販サイトでAHCCが「在庫あり」に復活した。これもモイへの誕プレかもと思い早速注文。
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写真はAHCCがなくなった時のためにと買ったβグルカンのサプリDフラクション。アゾディルやジルケーンなどモイにとても有効なサプリと同じ販売元なので、この機会にDフラクションに切り替えようとしていたが、AHCCがまだ買えるとなると今後どうしようかな。飲ませた時のモイの顔色からするとどちらも「良薬口に苦し」といった感じなんだけれど。
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モイと同じ誕生日の先代マルオは生きていたら昨日で20歳。成猫式。写真は2003年、16年前の4月8日、今のモイと同じ4歳になった日のマルチンの表情。マルチンにはあまり誕生会をしてあげてなかったなあ。
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4月8日はブッダの誕生日でもあるので昨日はマルチンのお墓参りをし、花まつりで甘茶をいただき、お釈迦様にも甘茶をかけお祈りしてきた。

マルチンもモイチンもいい日に生まれたね。これからも何回もお祝いさせておくれ。誕生日おめでとう。

ミグノン写真展でのチャリティライブ。一昨年に続きミグノン代表の友森玲子さんにお声がけいただき1時間のステージ。今回はその半分を友森さんとのトークコーナーにした。テーマは「猫が病気になった時」。実は抗がん剤が効かずモイが最もピンチに陥った昨年2月、友森さんのところを訪ね相談した経緯がある。モイの闘病を振り返る中で当然その時の話も出たが、「あの時、店に入ってきた近藤さんは本当に暗かったw」と友森さん。日々、保護活動を通じてたくさんの動物の命と向き合っている彼女曰く、動物が死に面した時は当然とてつもなく悲しいのだけど、悲しいオーラは本人の悪循環を招くし他の動物にも伝染するので、演技をしてでも明るく対応する、とのこと。
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そんなトーク後の演奏だったので、いつも暗いと自分でも思っている自分の曲がより暗く思えてしまって、こんな演奏でいいんだろうかとやや躊躇しながらのパフォーマンスになってしまった。それも含めて自分らしいといえばそうなのだろう。
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トークの中で「モイちゃんはすぐに診断がつき治療に入れたから本当にラッキー。よく最初の検査では見過ごされたり、“様子をみましょう”となることがあって、この“様子をみましょう”が命とりになるから」と友森さんが言った時、モイが今元気に生きていることを思い胸が熱くなった。

実は血便に気づき最初に近医を訪れた昨年1月12日は病院が混んでいてエコーなどのしっかりした検査はせず「大腸炎だろう」と止血剤と整腸剤が処方されただけだった。まさにしばらく様子をみましょうという状況。

ただ翌日1月13日の昼に医師から「モイちゃんどうですか?」と様子伺いの電話があった。「今日一日様子を見て血便が治まらないようなら明日お伺いします」と応え電話を切ったが、その後ざわざわと胸騒ぎがした妻がやっぱり今日行こうと言い出し夕方病院へかけこんだ。そしてエコーで黒い影を発見。すぐに高度医療センターに紹介され、入院と続く。

暗い性格、心配性なところが、この場合は早期発見(早期でもなかったけれど)につながったわけで、明るく闘病するというのは決して楽観視するということではない。

今さらながら、あの時電話をかけてきてくれた近医の先生にも深く深く感謝したい。

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